9.石川県|フィルムで47都道府県一本ずつ撮る旅
金沢って雨が多いらしい。
そんなことは知らずに観光先も宿も決めたのだけど、泊まった「雨庵」という宿のコンセプトがそうでした。「弁当忘れても、傘忘れるな」って言うんだって。
折りたたみ傘すら持ち歩くのが嫌いな私は毎日濡れることになりそう。
写っている通り、友達と女子3人旅。
浴衣も着てみたりなんかしちゃって。髪型も揃えてみたり。
小京都と呼ばれるだけあって、街並みも昔ながらで素敵。
京都の家は間口が狭いが、金沢はもう少しゆったりとした構えだった。
ちょっとくらいいい宿に泊まったりするか、と宿選び先行で決めた旅行。
3人部屋って意外と少なくて、かなり広めのいいお部屋に泊まった。
友達のうち一人がだいぶ早々と就活を始める子で、自己分析をしたり手伝いながら、深夜まで喋って、考えて。
旅行に来てるのに、初日はご飯を買ってきて、宿の夜鳴きそばをもらって、部屋でひたすら語り明かしていた。
自己分析を手伝えるほど、自己開示もしていて信頼できて、何か言われたら思考をアップデートできるリスペクトがある。
そんな友人たちがいて、旅行をしていることのありがたみが身に沁みた。
なんて贅沢な時間の使い方だろうか!
毎朝の礼拝で、誰かが代わる代わる壇上に立っていたり、授業終わりの休み時間に手前の授業で聞いて考えたことをぶつけ合っていた中高時代。「話す」「聞く」はいつまでも私たちのコミュニケーションの第一線であり続ける。話し手聞き手が明確に分かれる形でも、その場のフラットな議論でも。
閑話休題。
金沢のいいところは、江戸時代的な建物もあれば。明治・大正時代を思わせる、こんな建物もあること。
そして、街がとってもコンパクトで、どこへでもお散歩で行けること。
そんなに行き先を決めず、のんびりその街をぶらぶら歩いて、ガイドブックには載っていなさそうな「いい!」を探す友達との旅行が最高でした。