12.宮城県|フィルムで47都道府県一本ずつ撮る旅
一夜明け、宮城県に突入。
目的地は日本三景、宮島。
西の出身なもので、松島以外の日本三景は割とあっさりクリアしていて。
松島の知識といえば、松尾芭蕉の「松島や ああ松島や 松島や」(諸説あるようだけど。)
まさか来ることになるとはな〜、とぼんやり思いながら到着した松島。
あの松尾芭蕉に語彙力をなくさせるほどの絶景とはどれほどのものだろうかと身構えてはみたものの、やはり他の日本三景同様「なるほど、これが美しいんだな」という知識のアップデートで、感動!とまではいかずだった。
侘び寂びから少し遠い私はいつも、デカい自然がかっこいいのだ。スイスの湖とか、切り立った山脈とか、爆音の滝とか。
言葉で表すなら、「しみじみ」。
しみじみしてしまう。程よい自然の圧に、音の深さに、視界の穏やかさに。
2人して無言でしばらく眺めていたのを覚えている。
ずっと、見ていられる。
程々に眺めて、あちこちの観覧スポットを巡り、周りを散策もして、退散。
カップ酒は渋いねぇ。
やはり宮城に来たなら!!ということで、わざわざ寄り道しつつ、高速入り口近くの牛タンチェーンに。
美味しかった!
帰りは大人しく高速を端から端までぶっ飛ばすことにして、軽自動車の限界と戦っていく。
なんだかんだ若干の緊張でスタートした彼女との弾丸2人旅行も、何喋ってたか覚えてないくらいくだらない話をずーっとしていて、全く気まずくなかったのはきっと凄いことなんだと思う。
それは彼女の人柄にも拠るだろうし、私との相性でもあるだろうし、過ごした時間の長さもあるかもしれない。
今だに頻繁に会ったりするわけではないけれど、何かで被ったらまたすぐ話せるだろうなって思う。
たまに何してるか近況を聞きたい。そんな友達。
いろんな人との間に懐かしむ思い出ができたことも、それが写真の形に残っていることも、この遊びの醍醐味だったな!