『ゴールデンカムイ』映画版、日本の実写版映画での娯楽の王道の復帰の兆し!
『ゴールデンカムイ』を実写映画にするというのを聞いて、最初は無理でしょうって思ってましたよ。
日本の映画界の実写版ってひどいのだらけで絶望していたから。
日本の芸能界はクソだらけで、映画もTVドラマもクソだらけ。欧米には負けてて、香港にも負けて、韓国にも負けてて。国際基準ではダメダメで。
日本映画業界の実写版は見る気しないのだらけ。
ところが、いい意味で予想を裏切られましたよ。
日本映画業界では、悪くないのもチラホラ散見されてるけど。
低予算で通向けのやつか、細分化されたものだらけ。
通向けのサイコパスもので難解でバッドエンドなの(黒沢清監督とか)。
高齢者ものとか、病気物とか。私の友達がうれしそうに「今の日本映画界は復帰しているわ」とかいって、色々例をあげてくれてたけど。どれも、高齢者物とか、闘病ものとか、地味で真面目な人間ドラマで、そんなんばっかりで、私は見に行く気しないのだらけ。
それか、若い子向けのトレンディドラマか。でも日本のんは若い特定の層しか受けなさそうなのとか。これがハリウッドやフランスのだと、上手いしごく一般の大人でも楽しめるけど、日本のは見る気しないのだらけやし。
日本の映画業界では、まだアニメ版のほうが実力者揃いで職人さんがいるし、声優も職人さんで上手い。痛快娯楽のど真ん中ってジャンルで、職人さんで上手いのは、アニメばっかり。でも、私の好みじゃないし、私でさえ無理なら大勢が無理でしょう。
漫画の舞台版が次々と企画されてて、俳優も写真みただけで原作にあわせて見事だったし、演出も職人さんがいてて、見事だったけど。
漫画『パタリロ』の舞台版、特にバンコラン役の俳優さんが上手すぎて見事(だったけど、女性への暴力事件連発で排除された不幸があったけど)。でも、これも客層が限定されるしね。
そういう日本映画の実写版で、娯楽のど真ん中で映画映えするスケールのある邦画がボチボチ芽生えだしてきたわね。これも漫画の映画化の『翔んで埼玉』。予告編をみただけで、これは面白そうって。これはエキストラ大勢集めて、ロケをして規模もスケールが大きくて、娯楽のど真ん中だったし。
告知の段階でのキャスティングと、宣伝写真でのなりきりぶりで、期待ができました。
ゴールデンカムイも、大勢の登場人物が個性の強烈なのだらけだけど。
その実写版の宣伝告知写真を見たら、見事になりきっててビックリ! まずは合格!
私は最近の日本の芸能界は全然チェックしていないから、キャストされた俳優は知らないのだらけだけど。
これが昔なら、必ずジャニーズ事務所や吉本の芸人をゴリ押しされててミスキャストで見なくてもダメだと分かってたけど。私の見る限り、悪いミスキャストは見当たらなかったわね。
莫大な予算、セットの組み立て、衣装、エキストラの見事さとかに驚いたり、IMAX シアターに上映してもいい日本映画の実写版ができたことも、又別の機会に書くけど。
今回はキャスティングについて、思いつくままに書くわね。
日本の芸能界に絶望していたので、最近の俳優には全然詳しくないの。
一作でもいい作品をチェックしたら、それからそこの俳優さん達を覚えるようになるわね。
★ 見る前から知ってた俳優達
舘ひろし
玉木宏
この二人だけ。
昔は評価が低かったけど、見直しましたよ。
玉木宏は甘い線の細い美男俳優で、加齢で用無しになるタイプと思ってたし。加齢で容姿が衰えたのでもう無理だろうと思ってたら。怪物じみた役を見事な怪演で驚愕しましたよ。容姿が衰えても俳優としてやっていけるよ!
館ひろしも、以前は評価が低かったけど。でもこの映画では、老けメイクで渋い老人役を見事にこなしててビックリしましたよ! それも伝説の幕末の歴史上の土方歳三が実は生きてて老人になってたって役どころで。
以前は評価が低かったの。ペラペラに薄っぺらい軽薄なカッコつけばっかりのチャラい芸能人って感じで。『危ない刑事』シリーズも見る気なしだったし。紅白で石原裕次郎追悼で、カバー曲を歌ってたけど、スカスカのヘナヘナでぶち壊しやったけど。今風のチャラチャラ薄っぺらいものしか無理でしょうと思ってたら。幕末の老人を見事に演じてて驚きましたよ。
★ 知らなかったけど、要チェックと思うようになった俳優
アイヌの少女、アリシパ、ようやった! 女性から見ても嫌われない。
だいたい、日本のドラマや小説や漫画に出てくる女性って、女性から見て邪魔かうっとうしいのだらけやけど、この映画では重要で盛り上げてくれている。原作の世界をよう把握して再現している。美人なのに、漫画の変な顔を再現してくれてるし。
悪い例としてあげるけど。日本のドラマってクズだらけで、無理なゴリ押しキャスティングか、退屈なお色気要員とか、恋愛ものとか。イザという時にチョロチョロ出てきて敵に捕まって邪魔になってイライラさせるとか。大事な時期なのに病気になって進行がモタモタ浪花節になるとか。仕合の最中に涙ぐんで浪花節にさせるとか。そんなウンザリするのだらけだったけど。
アリシパの子ども時代を演じた少女もいい。狼に去られて泣く場面も上手い。日本の子役は下手クソなのや演出が浪花節でぶち壊しなのが多かったけど、この子は上手いし、演出もいいし。
悪い例としてあげるけど。映画『南極物語』、連続TVドラマシリーズ『犬笛』など、子役の演技は浪花節でひどかったわ。
他はもう全然知らない俳優だらけ。キャスティングの一覧を見ても知らないのだらけ。
白石の役、見事!
コミカルさとアクションと。
二階堂兄弟の役、強烈な存在感! 眉ぞりで、凶悪な敵役で。どっかのヤンキー映画界かヤクザ映画界から引っ張ってきたのか?
牛山、よう探してきたよ! 線の細い優男の俳優だらけの中で、堂々とゴツい怪力無双の役のできるので。
ネット検索で、ゴールデンカムイのキャストをチェックしたら。
うちが疎いだけなんだけど。知らないのだらけ。でも、これをキッカケに覚えたよ。
白石役の俳優さん。
すごい上手いし存在感を発揮していたのが、白石役。コメディリリーフでも有り、アクション要員でも有り。
経歴を見たら。幼い子役あがりなのね?! それと身長が160か。背が小さいのね。
経歴の写真では、イモ顔に緑色の髪に染めてたりでチグハグなダサいのがあったけど。この映画では見事に演じきっていた。全然知らなかった俳優さん。ネット検索で調べたら、幼い子役上がりなのね。多くの写真の中には、緑色に髪を染めてるのがあったけど、芋兄ちゃんっぽい顔にそれは似合わないしダサい。その写真だけを見たらアカンやつと判断するけど。この映画では見事に存在感を出していた。
それでも、監督が上手いのか、アクションだらけの映画でも、違和感なしに盛り上げてたわね。
このキャスティングをチェックしてプロフィールを知って驚愕したのが。
二階堂兄弟を演じたのが、メンズノンノのモデル出身ってーーーー! 驚いたー!
映画で彼を見て、ヤクザ映画かヤンキー映画系統から引っ張ってきたのかと思ってたけど。ようバケたよ!
この実写版では、線の細い優男の美男俳優が化けるというのが多いけど。
牛山役の俳優さんは、彼らとは全然違う。線の細い美男俳優では化けるぐらいじゃ無理だし。
過去の経歴を見たら、あしたのジョーのマンモス西役って! もうピッタリ!
でもあれは主役のジョーをジャニーズの山下、おっちゃん役を線の細い美男俳優の歌舞伎俳優の御曹司がやったのでミスキャストやーって非難囂々やったし見る気うせてたけど。
それに今の時代の厳しいポリコレでは、戦後の荒廃、スラム地区、少年院での集団リンチとか、外人の扱いとか、無理でしょうしね。見る気はなかったわね。
キャスティングを見ただけで、ジャニーズや歌舞伎の御曹司エリート俳優を使ってるのじゃ、どうせポリコレに配慮してリアルな時代背景描写は無理だし、過激描写はできんやろうし。
少しだけ厳しいことを言うけど。
主役の不死身の杉本役には、少し線が細いし、かわいらしすぎるかしら?とは思ったけど。それでも演技が上手いし十分合格基準でした。
映画制作者側は、他の俳優達も線の細い優男系統の美男俳優だらけにして、彼らを化けさせるのだらけにして、統一感を持たせて、観客に違和感を抱かせないように配慮したのかもしれません。
美男俳優だけど、まだクッキリ濃い顔の長瀬(ジャニーズ)、元メンズノンノ出身の阿部寛とかにしたほうが近いかなあ?とは思わないでも無いけど。