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【33歳女ひとり旅②】私はやっぱり、生きていきたいんだ。

▼前回の話

7:30に起きて、朝の森を眺めながらぼーっと。少し離れた場所から滝の音が聞こえてくる、いい音だ。

8:00過ぎから15分朝ヨガ。
ヨガたまにやるけど、やる度に「毎日の習慣にしたい」って思うぐらい気持ちいい。まぁ、毎日の習慣にはできないんですけども。

9:00少し前、身支度を整えていざ共同キッチンへ。共同スペースで既にPCを広げているおじさまと5dbぐらいの挨拶をかわし、トーストを焼く。食パン縦に入れてチンッガションッてなるやつ初めて使いました、たのしい。たのしいんだけど焼き加減難しいね、焦がしました。


▼▼▼▼▼


せっかく天気もいいし、近くの神社にでも散歩行こう。せっかくなら森の中っぽいところがいいな。という軽い気持ちで、片道20分地点の神社を目的地に設定。

約1kmで100m登る想像が出来ておらず、予想以上の傾斜に思わず「ここずっと登るん…?」と声が出る。

森の道入り口。この後もっと傾斜きつくなる。


コンクリート舗装してある道をひたすら歩く。
だれも、いない。

舗装されてはいるけれど、ガードレールはない。
人も、自転車も、バイクも、車も。
誰ともすれ違わないし、気配も音もしない。

ふと目に入る大きな鉄の籠。
なにを捕まえる籠なんだろうか。

大きな鉄の籠


いい空気だなぁ、こわい。
自然の音しかしなくて静かだ、こわい。
いろんな木があるな、こわい。
いま鳴いたのはウグイスかな、こわい。

自然に癒される気持ちと、
自然を畏れる気持ちを行ったり来たりしながら
神社を目指して登る。

地図が示す場所に神社が見当たらずきょろきょろしていると、道の脇、もっさりと木に被さって見えなくなった場所にあった。

よかった、あった。
5円が財布になかったので50円をお賽銭する。(ご縁の小銭を入れるマイルール、500円しかない時は10円入れますけどなにか。)

ここまで無事にたどり着けました、ありがとうございます。帰り道もどうか、無事に帰れますよう、見守っていてください。

そう、お願いした。
心の底から感謝して、心の底からお願いした。

私は熱心な仏教徒ではないけれど、毎年お正月には初詣に行く。子供の頃から両親に連れられて行っていたので、もはやイベント感覚だ。

こんなにも心からの感謝と、心からの祈りをしたことなんて、あっただろうか。

さて帰ろう。
そう思って歩き始めると【発砲注意(猟友会)】のポスターを発見。赤いし太字だよ、、、本気と書いてマジじゃん…。行きに見つけなくてよかったよ…。

風と、水と、鳥の声を聞きながら森のずっと奥にまで耳を澄ませてナニカがこちらに気付かないように息を潜めて歩く。

いま、ナニカと目が合ったら。いま、ナニカの気配を感じてしまったら。わたしは、ここで死ぬんだろうか。

ああ、死にたくないな。
いま、死にたくないな。
まだ私は、生きていたいな。


▼▼


森の道入り口、開けた道まで戻ってきたとき、心底ほっとして。森の道を振り返り「ありがとうございました」と、深々お辞儀をしてお礼を言う。

見逃してくれてありがとう、と。
生かしてくれてありがとう、と。

ありきたりな感想かもしれないけど、
やりたいことを、いま、やろう。
やりたいことをやるために、身体を大事にしよう。
会いたい人に会って、好きな人には好きって言葉で伝えよう。

そう、思いました。

そういえばこれを書いていて、
10年ぐらい前に、人生を終わらせようと思ったことがあったことを思い出す。

その時も同じように
ああ、死にたくないな。
いま、死にたくないな。
まだ私は、生きていたいな。

そう思ったんですよね、懐かしい。

生きていると色々なことがあって
もうこんな人生嫌だって思うこともあるけど
こんな人生が嫌なんであって

死にたい訳じゃないんだよねってこと
改めて思い出したりして。

なるべく心身健康に、
大好きな人たちと自分が楽しく生きていきたいな。

おわり🐈️


▼次の話


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