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【33歳女ひとり旅⑤】ありがとう旅先。ただいま私の日常。

▼はじめから

▼前回の話


湯がきすぎたうどんを食べた後、7:30まで二度寝しました。二度寝ってなんであんなに気持ちいいんだろう。


身支度を整えて、ヨガをする時間はなかったけど、部屋を片付けて荷物をまとめて、忘れ物がないかチェック。

最高の時間を過ごせたと思った時は、宿の方に手紙を書くのが私の習慣です。今回はもちろん最高だったので、お手紙をしたため。特別なことを書く訳ではないけど「最高の時間を過ごせました、ありがとうございます。また絶対来ます!」的なことを書きました。温泉でもらった注意書きの裏にね。

なにも、旅に行く度に素敵な便箋セットを持ち歩いている訳じゃないんですよ。その時現地でもらったとか、大抵はホテルからもらうお知らせの紙の裏です。今回は宿からのお知らせがなかったし、温泉に行く度に注意書をくれるもんだから、それで。

私の個人的な体感ですけど、なんかクレームはすぐにするけど、あんまり感謝って伝えないじゃない?日本人。日本人だけじゃないのかな、世界中のニンゲンかな。

感謝、伝えてこーよ。楽しかった最高だったありがとうって言われて嫌な気分になる人の方が少ないでしょ。と、わたしの陽の部分が言うんです。


▼▼▼


お部屋に「ありがとうございました。」と一礼して、朝ごはん。4日間お世話になったキッチンにも「ありがとうございました。」と小声で挨拶。朝のヒーローショーに夢中なちびっこたちの邪魔にならないように。

チェックアウトを一瞬で済ませ(鍵返却するだけ)、最後に宿に「ありがとうございました。」。タイムスケジュールばっちり過ぎるぜ!と、バスの出発30分前にバス停に到着。ちょっと早すぎたかな、と思いつつ趣あるバス停を納得行くまで撮りまくる。

趣のあるバス停。take5

そういえば自撮り写真を1枚も撮っていなかったことに気がつき、こちらも何枚か撮る。「つまはげんきです」と、夫に送りつけご満悦。

ふぅ…トイレ行きたいな?

やっぱり早く来すぎたじゃん…(笑)
と、ひとりツッコミ。とはいえバス到着まで残り10分だったので諦めました。なかったことに。わたしの尿意は、なかった、気のせい。

ザザッ…ザザッ…
車の音がする度に道路にはみ出た葉っぱの先を除いてみるけど、通りすぎていく乗用車。

え?間違えた??
バス停の時刻表をもう一度見る。やっぱり合ってるよな…。普段バスに乗らないバス弱者なので、少しの遅れもビビる。このままここに取り残されるの?あと1時間半も…?

予定時刻の2分後にバスがきて、嬉しくて前のめりになってしまい、運転手さんの「そこに居ると止められないんですよね…」という渋い顔を見て慌てて後ずさる。ごめんなさいね、すんごいホッとしちゃって。

宣言通り宿に篭った3泊4日でした。
あとはもう、帰るだけ帰るだけ。


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しかし、本当になーんもなかった。
そんで、私の日常にないなにかがあった。

最寄りのスーパーとコンビニは徒歩1時間以上。
隣の温泉以外から電子音は聞こえない。

窓の外に見えるのは、山だけ。
風と水と鳥の声だけが聞こえた。

隣の温泉から宿に帰る道は、スマホのライトがないと何も見えない真っ暗闇。シン・・・とした闇と、星がたくさんあった。

誰ともすれ違わない山道。
死ぬかもしれないと思って、生きたいと思った。


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だけど結局これは、一時の旅先だから癒されるんだろうなぁと思うわけです。

私は車もバイクも運転出来ないから、徒歩圏内に便利なお店がなんでも揃っている今の日常を気に入っている。

暗いのも虫も苦手だから、夜になっても大通りは明るくて、かといって騒がしくない日常を気に入っている。

なにしろ暮らしやすさが抜群なのだ。

まぁでも、暮らしやすさってなんなんだろうね。
家との距離が縮む度、段々減っていく緑を眺めてそんなこと考えちゃったりして。

おっといけない、明日のジムの予約忘れてた。
駅前のスーパーで歯磨き粉も買って帰らなくちゃ。

おわり🐈️









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