5年遅れの話
他の人間よりも5年遅れで成長している感覚がある。
それに気がついたのは30歳になってからのある日のことだ。
会社の帰り途中に受け身も取らず思いっきり転んだのだ。痛みに唸り地面に臥しながら「あれ?30歳の人間の足元ってこんなにおぼつかないもんかな?」と感じた。
高いヒールが好きだが運動が嫌いで体幹が終わってるので頻繁に転ぶのだが、こういう事ってもっと若いうちに学んで己で対策するものなのでは?と考え始めたら冒頭の事象に気がついた。
そういえば小学校で友人と呼べる人間がいたのは5年生以降だったな。普通は1年生で出来ない?
中学生3年生の時、ようやく授業中にノートをまともに取れるようになって偉すぎるなと思ってたけど遅ぇよ。高校受験に間に合ってねぇよ。
20歳の時に急に敬語ってダサいなって思ってこの世の全ての生き物にタメ口きいていたのも5年遅い。せめて中学生でそういうのは卒業してほしいものだ。
25歳の時に大した理由もなく当時付き合ってた彼氏と別れたがそれ駄目でしょうよ。25歳の女性の振る舞いではない。人生設計どうなってんの?
そして30歳。自分に合う靴が未だ選べず両膝小僧ズル剥け。
ちなみにこの後、35歳の時にみんなに良い顔をする八方美人をやめたら生きるのがとても楽になった。
こうやって書き起こしてみると、本当に遅い。
判断が遅すぎて鱗滝さんに往復ビンタされそうな勢いである。しかも叩かれても気づいてなさそう。
来年は40歳になるがその時に感じる成長は世間一般の35歳が出来ているようなことなのだろうか。
残念ながら毎回成長のタイミングで遅れていることに気づくので対処の仕様もなく困り果てている。
誰か上手な生き方教えてちょーよ。
end
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?