ソフト食パンのおしえ。
その日は朝、いつもよりかなり早起きして、散歩して。
ちょっと美味しいパン屋さんへ、いつもより早い時間に行ってみた。
うちから歩いて10分以内にあるのに、案外と行かないもので。
でも、残念なことに、欲しかったイチジクサンドもハード食パンも、まだ早すぎてお店には並んでなくて。店主さんには焼きたてのソフト食パンを勧められた。
アタマの中はインスタでみたイチジクサンドに占領されていて、ふだんハード食パンしか食べない私としては、あり得ない選択だったけど。その日はやむを得ずソフト食パンを買うことにした。
翌日、なんだかちょっとイライラした気分だった私は、本当はたい焼きが食べたかったのだけど、買いに行くのが面倒だった。
やむを得ず、昨日買ったソフト食パンにあんこをのせて食べることにした。
これが猛烈に絶品で。ソフト食パンを軽く見ていたことへの申し訳ない気持ちと、稲妻のような気づきがやってきた。
この世界には、まだまだ私の知らないすばらしい選択肢が溢れているのだ!
私はハード食パンの美味しさしか知らなかったけれども。
食わず嫌いを放棄してみたなら、なんと美味しい世界が広がっていたではないか。
要するに。
アタマのなかで考えつく選択肢なんて、たかが知れているってこと。
どうしても「コレ」じゃないと…ってこだわりすぎるのは、人生の中で大きな損失だってこと。
自分が思っている以上の最善の選択肢が、この世界には存在するのだ。
私がイラついていたのは、思ったように自分が描く未来へ近づけてないという苛立ちからだったのだけど。
「コレ」にこだわりすぎてるんじゃない?っていうメッセージをもらったような気がした。「コレ」100%じゃないとイヤ!みたいな感じで、逆に動けなくなってしまっている、みたいな。
そんなことをソフト食パンは教えてくれたみたい。
新しい未来への新しい発見をしたいなら、今までやってこなかった、ほんの少しのチャレンジ、それだけで十分ってことのような気がした。
そして、意外と身近なところに、それは転がってるんだよ、って。
思えばインスタのいちじくサンドは、気づきへの吊り広告みたいなものだったんだよね。
何かが上手くいかなかったように思えたことが、実は想定外の素晴らしい結果を連れてくるとか。
さてさて、ふてくされずに。
思い描く未来へ、変化球を投げてみよう。
もしかすると、それはもうすぐそこまで来てるかもしれないしね。
今日のオンガク
ハンバート ハンバート "どこにいてもおなじさ"
https://www.youtube.com/watch?v=TgEaEJt1LvY
阿佐ヶ谷姉妹、いいなぁ。