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有馬記念(GI)予想

<予想>
 ◎ 3 ボルドグフーシュ
 〇10 ジャスティンパレス
 ▲ 5 ジェラルディーナ
 △ 7 エフフォーリア
 △13 タイトルホルダー
 穴 6 ヴェラアズール

<レース傾向(コース・ペース)・展開>
 舞台となる中山芝2500は、小回りの中山競馬場で計6回のコーナーを回る特殊なコース。スタート地点の特殊性から、内枠有利とされる。大外枠は圧倒的に不利で、過去10年でも複勝率5%、複勝回収率18%とかなり低い。また、3歳勢と牝馬にとっては斤量が55㌔となることも有利。血統的にはロベルトの血とダンチヒの血を持っているか否かで好走率が変わる。

 ペースは、過去10年平均でも
 ■有馬記念の平均ラップ
  6.9-11.5-12.0-12.0-12.2-12.9-12.7-12.5-12.0-12.1-12.1-11.7-12.3
 〇道中3ハロン換算タイム:36.9秒
 〇上がり3ハロン:36.1秒
 と持久戦が多く、特に6ハロン目以降にペースがあがる点が特徴。そのため、残り6ハロンを60秒1で通過できるスタミナと最後の急坂を登れるパワーが必要。かつ、小回りコースの器用さも求められる。最後の4コーナーで5番手以内であることが、このレースの勝敗を決める。

 展開は、13タイトルホルダーが単騎逃げ。14ボッケリーニ、15ブレークアップ、16ディープボンドあたりが2番手か。続いて、10ジャスティンパレス、2イズジョーノキセキ、3ボルドグフーシュ。5ジェラルディーナ、7エフフォーリアが追走し、9イクイノックスは10番手あたりと予想。向こう正面でタイトルホルダーの単騎逃げを阻止するべくペースを上げる追走馬がどれになるか。それ次第で展開は大きく変わる。

<予想詳細>
本命は、3ボルドグフーシュ。有馬記念は前走菊花賞組が優秀。特に、菊花賞で上り1位を取った馬の有馬記念での成績はさらに優秀。今年の菊花賞は3分2秒4のレコード決着の中、上り1位の36秒3のタイムで、勝ち馬にハナ差の2着。1000mの通過タイムが58秒7の前傾ラップで、後半1000mを61秒で通過。しかも3角まで10番手ながらコーナーでペースアップして4角で4番手に出し、かつ上り1位のタイムが出せる能力は優秀。ただ、出遅れ癖があり、この3番という好枠を生かせるかは鞍上福永次第。

対抗は、10ジャスティンパレス。こちらも今年の菊花賞3着馬。勝ち馬から1/2馬身差。ただ道中の外枠からの掛かり気味で、かつ、最後の直線で不利を受けた内容からすると、よく3着にもってこれたという印象。もともと、気性面で荒いところを見せるが、今秋の神戸新聞杯から馬体的に成長が見られ、かつ調教も動けており絶好調の気配。3歳馬ということで斤量も55㌔と恵まれた。鞍上が鮫島からマーカンドに変わったのがどう出るか。

単穴は、5ジェラルディーナ。血統的に、モーリスの父、スクリーンヒーロー産駒には有馬記念で優勝したゴールドアクターがいる。母ジェンティルドンナも有馬記念で優勝。上り勝負の持久戦に強いロベルト、ダンチヒの血を持つだけに、血統的には問題なし。あとは久しぶり復帰の鞍上Cデムーロ次第。4角で前目に付けられたら大いに期待がもてる。

連下は、7エフフォーリアと13タイトルホルダー。7エフフォーリアの近2走は阪神の馬場に合わず、かつポジション取りの優劣が順位に響くこのコースには向かなかった。今回、距離延長で追走力を補完できるここは今のこの馬にはベスト条件。13タイトルホルダーは現役最強馬といってよく、このメンツでも上位。ただ、中山は過去、勝ちはあるものの阪神よりは接戦での勝利。展開的には向くものの、コース適性的に向くのか疑問なので連下に。

穴は、6ヴェラアズール。前走のジャパンカップではゴール前100mで先頭を走っていたシャフリヤールを交わし優勝。一瞬のキレ脚を見せた。しかし、この馬はもともと持続力タイプの馬で、長くいい脚を使える馬。京都大賞典、ジャパンカップとも実は不利を受けており、今回内枠を引いたことで期待がもてる。前走のムーアから松山に変わるのは割引ではあるものの、前目につけられれば期待は高い。

大穴は、4アリストテレス。昨年の有馬記念では調子が上がらない中での6着。今回は調教からも動けており、コーナーでポジションを上げる器用さもあることから、展開によっては漁夫の利を得る可能性もある。鞍上が武で有馬記念のコースを熟知しているのもよい。

逆に9イクイノックスを外したのは、この馬には中山小回りを捌ける器用さはなく、しかもスタートもよくないため、向こう正面で前目に付けるしか馬券内に来ないと予想。無理してポジションを上げようとしてスタミナが削がれる懸念あり。血統的にも1800~2000が適距離のようにも見え、中山2500のタフさへの担保がないことから外しました。

<馬券>
 3連複(フォーメーション)
  【1列目】3,10
  【2列目】3,10,6,7
  【3列目】3,10,6,7,13,5,4
                 (19点)
 3連複(フォーメーション)
  【1列目】3,5
  【2列目】3,5,6,7
  【3列目】3,5,6,7,13,10,4
                 (19点)
 ワイド(フォーメーション)
  【1列目】4
  【2列目】3,6,7,13
                 (4点)


※レース後追記

<振り返り(結果)> 
 ◎ 3 ボルドグフーシュ → 2着
 〇10 ジャスティンパレス → 7着
 ▲ 5 ジェラルディーナ → 3着
 △ 7 エフフォーリア → 5着
 △13 タイトルホルダー → 9着
 穴 6 ヴェラアズール → 10着

<馬券>
 3連複(フォーメーション)
  【1列目】3,10
  【2列目】3,10,6,7
  【3列目】3,10,6,7,13,5,4
                 (19点)→ 不的中
 3連複(フォーメーション)
  【1列目】3,5
  【2列目】3,5,6,7
  【3列目】3,5,6,7,13,10,4
                 (19点)→ 不適中
 ワイド(フォーメーション)
  【1列目】4
  【2列目】3,6,7,13
                 (4点)→』不適中

2着 ボルドグフーシュ(福永祐一騎手)
「素晴らしい出来でした。スタートは成長待ちですね。出てからも遅いです。3コーナーからまくる形で長く良い脚を使っています。勝ち馬は一枚上でしたが、3着馬は離しました。これからの馬で、来年は主役を張れると思います」

3着 ジェラルディーナ(C.デムーロ騎手)
「ゲートではリラックスし過ぎて出遅れてしまいました。でも、位置を取りに行っても折り合いはつきました。4コーナーでズブさを見せましたが、最後には来ています」

4着 イズジョーノキセキ(岩田康誠騎手)
「厩舎がいい状態に仕上げてくれました。枠が内目だったので、行ってもいいと思っていましたが、良い位置に収まることができました。いいレースができましたし、よく頑張っています。来年も楽しみです」

5着 エフフォーリア(横山武史騎手)
「今日は今年の中で一番良かったです。陣営が色々と工夫してくれました。おかげで、したかったことはできました。負けはしましたが、得るものもありました。頑張ってくれたと思います」

7着 ジャスティンパレス(T.マーカンド騎手)
「ヨーイドンの競馬では、体がまだ出来上がっていないので、瞬発力を出せませんでした」

8着 ディープボンド(川田将雅騎手)
「輸送のトラブルの影響で、普段の歩きとは違っていました。返し馬やレースでもそういう走りでした」

9着 タイトルホルダー(横山和生騎手)
「天皇賞や宝塚記念の時よりゲートの出がにぶいように感じました。直線で、手前も替え切れていません。そのあたりが少し響いたのかもしれません。それにしても、これほど負けるとは思いませんでした。ファン投票1位に支持していただいたのに、その期待に応えられなくて申し訳ありません」

10着 ヴェラアズール(松山弘平騎手)
「勝ち馬の後ろで競馬ができましたが、勝負所で離されました。最後には苦しくなって、力を出すことができませんでした」

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