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阪神JF(GI)予想
<予想>
◎ 5 モリアーナ
〇 9 リバティアイランド
▲18 ラヴェル
△ 1 サンティーテソーロ
△13 ドゥアイズ
穴 4 アロマデローサ
<レース傾向・展開>
舞台となる阪神芝1600は、Bコース使用の阪神外回りで行われる。スタート直後の直線は444mあり、枠順による差はあまり出ない。その後3コーナーに入り、4コーナー手前からゆっくりと下っていき、最後の直線へ。直線は476.3mあり、残り200m地点から高低差1.9mの急坂となっている。外回りコースかつ急坂もあるということで、末脚の確かさが求められる舞台。
ペースとしては、テンの速さが求められる一方、中盤でもさほどペースは落ちず、それでいて最後の直線での瞬発力が求められる。それだけに前哨戦でペースが速い経験をしているかどうか。前哨戦ではアルテミスS(GIII)の連対馬が好走する傾向にある。
ちなみに阪神JFの平均ラップは、12.3-10.8-11.5-12.1-12.1-11.5-11.4-12.1
テンのスピードと、瞬発力のほかに、道中はあまりスピードが落ちないので追走力(追走した経験)が必要。
展開としては、1サンティーテソーロ、11イティネラートルがハナを主張し、続いて6ミスヨコハマ、12リバーラ、7ハウピア、15、ムーンプローブ、17ウンブライルあたり。好位に5モリアーナ、8エイムインライフ、3シンリョクカ、4アロマデローサか。9リバティアイランドと18ラヴェルは後方からという予想。
<予想詳細>
本命は、5モリアーナ。鞍上に不安があるが、馬の能力としては、先行力、追走力、瞬発力を兼ね備えており実力はこのメンバーでも最上位。エピファネイア産駒は仕上がりが早いうえ、2歳戦に強い。6月新馬戦では最後の上り2Fは22秒1。コスモス賞では持続力を要するスタミナ戦を経験しており、阪神JFの前哨戦としてはよい経験をしている。枠もコースロスない内枠に入れ、いまの阪神の内有利・先行有利に最も適した馬。
対抗は、9リバティアイランド。ドゥラメンテ産駒。新馬戦では出遅れながら、上り3Fを31秒4。2歳馬としては出色のタイム。また、前走、アルテミスSは2着に敗れたが、内で揉まれた分、ラストスパートが遅れた。それでも、最後まで伸びていたことから、不利さえなければという展開だった。鞍上も川田が継続騎乗でよい。不安は、テンのスピードがある訳ではないので、後方からの競馬になる点。前走同様、4角から不利を受けないとよいが…。
単穴は、18ラヴェル。阪神JFのラップタイムに最も適した馬。前走アルテミスSではラスト2Fを22.4秒。前々走の新馬戦でもラスト2Fを23秒0で駆け抜けた。両レースともスタートで出遅れながらは優秀。少し揉まれ弱い面があることから、大外枠に入ったのは歓迎する一方、テンのスピードが速くないことから後方から競馬になる点が不安。4角から外に出せるか。
連下は、1サンティーテソーロと13ドゥアイズ。1サンティーテソーロはテンの速さで内枠・前有利の阪神馬場で先行押し切りが狙えそうという理由。血統的にも、このレースに好相性のデインヒルの血をもっており、マイル適性も高い。13ドゥアイズはルーラーシップ産駒。前走札幌2歳S(1800)からの距離短縮。馬混も問題なく、展開の自在性ももちあわせており、前残りになる可能性にかけて。
穴は、4アロマデローサ。ファンタジーSでは大外枠からの競馬。直線でも不利を受けており、今回、内枠で、かつ、1~3番の馬が逃げ・先行のためラチ沿いに走ることができ、脚を溜めることができる。
<馬券>
3連複(フォーメーション)
【1列目】 5,9
【2列目】 5,9,4,18
【3列目】 5,9,4,18,1,13(14点)
※レース後追記
<振り返り(結果)>
◎ 5 モリアーナ → 12着
〇 9 リバティアイランド → 1着
▲18 ラヴェル → 11着
△ 1 サンティーテソーロ → 7着
△13 ドゥアイズ → 3着
穴 4 アロマデローサ → 4着
<レース後のコメント>
リバティアイランド1着・川田騎手「ポジションはこの馬が取りたいところを取らせてあげました。手応え通りの動きをしてくれましたし、直線に入った時点でこれなら負けることはないなと思いながら、あとはゴールまで連れて行きました」
シンリョクカ2着・木幡初騎手「キャリア2戦目でGⅠのペースに対応できるか懸念していたんですが、ポテンシャルの高さを示してよく頑張ってくれました」
ドゥアイズ3着・吉田隼騎手「ゲートの中でまったりしてしまった今日の感じなら、距離はマイルより長くていいのかもしれません。それでも最後はよく伸びて、春が楽しみとなる走りは見せてくれました」
アロマデローサ4着・イーガン騎手「いいスタートを切って、いいポジションで手応え十分に回ってこれました。勝った馬は強かったですが、彼女なりにしっかりと走ってくれています」
ミシシッピテソーロ5着・原騎手「勝ち馬の後ろでスムーズな競馬ができました。これだけのメンバーを相手に5着と走れたことで、この先が楽しみとなる手応えがつかめました」
ドゥーラ6着・斎藤騎手「出負けしたものの、初めて外回りの競馬で最後にこれだけ脚を使えたことに収穫がありました。いつも真面目に走ってくれますし、まだまだ良くなる馬だと思います」
サンティーテソーロ7着・横山和騎手「いつも通りのスタートでなだめながら進めて、強いメンバーを相手によく頑張ってくれました。燃えやすい気性ですが、短い距離で活躍できる馬だと思います」
エイムインライフ8着・酒井騎手「スタート後に狭くなったところでヒルんでしまい、勢いがつかなかった。それでも直線で外へ出すと、もう一度ハミを取って伸びていた」
ミスヨコハマ9着・Mデムーロ騎手「いい雰囲気で状態も良さそうだったけど、最後はそれほど伸びなかった」
ブトンドール10着・鮫島駿騎手「いつも最後に伸びる馬が残り300メートルくらいのところで止まってしまったあたり、現状では距離が長いのかも。これからの成長に期待します」
ラヴェル11着・坂井騎手「前走に比べて道中の力みが強かった分、消耗してしまって最後もはじけ切れませんでした。来年へ向けて、課題を修正していきたいです」
モリアーナ12着・武藤騎手「先団の脚をためられる位置につけられたんですが、4角では手応えが怪しくなりました。直線でトモを落とす感じとなり、最後は勢いをなくしました」
イティネラートル13着・岩田望騎手「先行するスピードを見せて、現状での力は示してくれました」
キタウイング14着・和田竜騎手「1番の馬が速くて前に空間ができてしまった。前に壁をつくりたかったので、もう一列後ろで運べた方が良かった」
ウンブライル15着・横山武騎手「ゲートが遅いのは想定内でしたが、距離を延ばしたのに3、4コーナーでは促しながらの追走に。不利もありましたが、最後にはじける手応えもなかったので」
ハウピア16着・菱田騎手「キャリア3走目でしたし、これからの成長に期待します」
ムーンプローブ17着・松山騎手「自分の形で競馬はできましたが、外枠で外を回されたことで苦しくなりました」
リバーラ18着・石橋騎手「4角で手前を替えたところでバランスを崩し、そこで気持ちが切れてしまった感じ。今日は少しテンションも高めだった」