有力2歳馬情報(その2)

2022年11月23日時点で、将来有望な2歳馬をチェックしたところ、以下の馬に将来性を感じた。

<萩S(L)> 10月29日(土)

  • トップナイフ(牡)・・・デクラレーションオブウォー産駒(ダンチヒ系)。母父スピニングワールドは、米国型血統で早熟の逃げ馬。この馬も基本は逃げ・先行。萩Sの勝ち時計1:46.2は古馬のレースでも速い方。操縦性が高く、4角からもったまま抜け出せたところにレースセンスを感じた。

<京王杯2歳S(GII)> 11月5日(土)

  • ペースセッティング(牡)・・・Showcasing産駒(ダンチヒ系)。Mill Reef 5×5の血をもち馬場が悪くなっても対応できそうな血統構成。この京王杯2歳Sはロンドンプランが1番人気だったが、このレースで最も強い競馬をしたのはペースセッティング。高速馬場の前残り競馬となり、結果4着に敗れたが、これまでの先行から差しを覚えさせたのは好材料。

  • エナジーチャイム(牝)・・・エピファネイア産駒。このレースでは出遅れが響いて8着だったが、上り3Fはメンバー最速の33秒3。道中は後方2番手からの追走で、4角から内に入り馬群の狭いところに入ったが、1着からの0.5秒差8着は価値がある。阪神JFには賞金が足りないかもしれないが、来年のクラシック戦線には出てきそう。

<ファンタジーS(GIII)> 11月5日(土)

  • バレリーナ(牝)・・・ダイワメジャー産駒。このレースは3番人気ながら9着と惨敗。レース前の入れ込みが激しかったためとみられるが、小倉2歳Sで2着と好走しており、かつ、小倉芝1200の上り3Fで34秒台を出せるのは実力上位とみてよい。精神面が課題だが、好位差しできる脚質なだけに今後が楽しみ。

<デイリー杯2歳S(GII)> 11月12日(土)

  • ダノンタッチダウン(牡)・・・ロードカナロア産駒。このレースは1番人気ながら2着。しかし道中8番手追走ながら、上り最速の33秒1。鞍上の川田がレースを覚えさせていた印象で、大外から追い込んでの2着。追い出しのタイミングと馬の反応にズレがあったように思う。まだ仕上げ途上ということなら無問題。

<福島2歳S(OP)> 11月13日(日)

  • スプレモフレイバー(牡)・・・父ダイワメジャー、母父サクラバクシンオー。今後の短距離界で活躍しそうな馬。新馬戦でミスヨコハマを下して1着。その後、1番人気を背負いながらも負け。このレースは5番人気ながらも2着。ローカルなら走るが、中央の競馬場では苦戦するかもしれない。ただ、差し競馬ができるので、馬群を割って来れそうな気配。

<東京スポーツ杯2歳S(GII)> 11月20日(日)

  • ハーツコンチェルト(牡)・・・ハーツクライ産駒。母父Caroは、1991年ジャパンカップ優勝のゴールデンフェザントやタヤスツヨシを輩出した血統。それだけに短距離より長距離での活躍が見込まれる。このレースでは上り最速の33秒8を出しながら3着。まだ発展途上という印象があり、また左回りの方が合っているように思う。次走はホープフルSとのことだが、右回り初出走がどうか。

いいなと思ったら応援しよう!