手段 と 目的。我々 の 未来。岩尾キャプテンは何を感じ、何を伝えたかったのか? 第33節1-1大分トリニータ
33節のnoteを34節の当日の朝に投稿するnorainuです🐶
今回憲さんのコメントを紐解いてみようと思い色々考えこんでいたり、なかなか自分の時間が取れなかったりで普段より試合間があるのにこのような投稿時期になってしまいました<m(__)m>
今回のトップ画はヴォルティス堂(愛知県民かつ徳島県民)さんよりお借りしました。
青緑で埋められたポカスタを現地で見たかったなぁ。DAZNさんが全体像を映してくれないんですもの(´;ω;`)
現地の皆さんの画像は現地の臨場感や空気感を知れるので毎回TLをニヤニヤしながら見ております(*'ω'*)
いつもありがとうございます<m(__)m>
12/4にポカスタに行くために日々頑張っております!!その時は一緒に喜びを分かち合いましょう🐶
それでは、今回もまとまらない文章と手抜きしたGIFと図(時間がありませんでした。すいません。)を覗いていただけると嬉しいです。
まえがき
Homeポカスタで先制したが、追いつかれて1-1のドロー。
順位的にも近かったし残留する為には、勝ちが欲しかったが、負けなかったから良しとするか🐶
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良いわけないよなぁ。。。湘南が横浜FCに勝利したことで再び降格圏だし。。。
まぁ最終的に16位以上に居ればいいわけだし、落ち込んでも何も変わらないしキリカエ!!キリカエ!!
さて、他会場の結果も出たし、試合を観直すかなぁ。
と、思っていた矢先に何やら気になる記事が・・・
うーーーん。
憲さんのコメントが重い。
重くのしかかる。
媒体を通した記事なので幾分か記者さんの考え方が入っていた事もあるとは思うが、その後出された公式のコメントを読んでも、憲さんが語っている事はほぼ変わらない。
という訳で、今節のnoteは試合を簡単に振り返りながら、憲さんから出された宿題(私が勝手に宿題だと思っているだけですが…)を私なりの解釈で紐解いてみようと思います。
紐解けたかどうかはわかりませんが、最後までまとまりのない文章を覗いていただければ幸いです。
はじめに
前節Awayで横浜FCとの試合に3-5で敗れ、勝点29で16位の状態で今節はHomeで大分トリニータを迎え打つ。
大分トリニータは勝点27で18位。
今季の残留を占う意味でも大切な6ポイントゲームであった。
絶対に落とせない一戦にダニ監督が選択したメンバーは以下の図の通り。
前節から2人変更があり、徳真に代えてジョエル、浜下に代えて宮代だった。システムの変更はなく4-4-2。相手の大分は奇しくも前節5失点してしまった横浜FCと同じ3-4-2-1のシステムであった。
結論から言えば、セットプレーから先制するも、大分の選手交代やシステム変更に対応する前に追いつかれ1-1のドローであった。
今節のnoteは、実際に試合で起きた場面を用いながら、試合後の岩尾キャプテンが何故あのようなコメントを発したのかを私なりに紐解いていこうと思う。
(注意:今回のnoteでは大分のシステム変更などは本質的な問題ではないと考えているのであまり触れません)
岩尾キャプテンのコメントから紐解く
冒頭の岩尾キャプテンのこのコメント
○岩尾憲選手
Q:結果についての率直な感想を聞かせてください。 結果を求めなければいけない状況なので、その点についてコメントしたい気持ちはありますが、それよりも残り5試合となった中で、自分たちがピッチで示した気持ち以外のパフォーマンスに関してはあまり良いものではなかったと思っています。それが故に意図した形でチャンスを作る回数は少なかったですし、ある意味運任せのサッカーをしていては将来的な成長は期待できないと思っています。
「意図した形でチャンスを作る回数は少なかった」
岩尾選手のコメントで私がまず気になったのはこの部分。
というのも、私が試合後に感じた事とはある意味真逆だったからである。
引分けに終わって落ちている心を奮い立たせる為につぶやいた事ではあるが、シュートを16本も打てているのだから、チャンスが多くなり、チーム状態が向上しているように思っていた。
だが、岩尾キャプテンは「意図した形でチャンスを作る回数が少なかった」と評したのである。
これが私の第一のモヤモヤポイントとなった。
第一というか最終的にこれが一番の問題点であり、岩尾選手のその後のコメントの全てはこの最初の言葉を補足し説明する為のコメントであったと考えている。
試合後の私のツイに少し戻る。
同じツイを並べたのはボケでも何でもありません。
どうやら、私は無意識のうちに気づいてはいた様なのです。(つぶやいた時には何も考えてはいませんでしたが…)
「シュート16本も打っていたのか」
シュート数に隠れてしまった問題点
私は試合後には必ず試合スタッツ(データ)を確認している。なぜならば、データは客観的に示される数値であり試合をより正確に把握するために必要不可欠なものだと考えているからである。
今節終了時に出た速報でのスタッツは
シュート数 徳島:16本 大分:7本
相手の倍以上のシュート数を記録していた。
ただ、16本というシュート数に驚きも感じていた。
「シュート16本も打っていたのか」
私の中では、試合を観ていてそんなに多くのシュートを打っていた感覚がなかったのである。
しかし、私はこのデータを見て安易に
「シュート数が多かったからチャンスも多く作れている=チーム状態も良くなっている」
と評価してしまったのである。
普段から『現象ではなく原因を評価しなければならない』と伝えながらこのような安易な評価をしてしまった事を反省しております。(猛省しました。)
反省と同時に、実際試合を行っていた選手が冷静に分析し、自分達を評価している事に驚かされた。
シュート数は現象(結果)であり、評価すべきは原因(過程)でなければならない。
なぜシュート数が多かったのに意図したチャンスは少なかったと評したのか??
シュート数は多かったのに、意図したチャンスは少なかったと岩尾キャプテンが評した理由は、シュートをどのような時に打っていたかを観直せば知ることができた。
以下にシュートを打った状況を簡単にではあるが表にして示す。
このように、今節のシュートの多くはセットプレーからの流れで打ったシュートが多く、流れの中でシュートまで行えたのは全体の半数だった事がわかる。
つまり、シュート数こそ多くなったものの意図したチャンス(崩し)からのシュートは少なかったと言える。
何故意図したチャンスが少なかったのか??
私が憲さんからのコメントを受け、猛省し客観的に試合を観直した結果GIFを作って解説したいと思うプレーが少なかったのである。
私は試合を観直す時にメモを取るようにしている。
ざっくりとしたメモだが、こんな感じで時系列に沿ってどのようなプレーがあったか、どの場面をGIFにして解説するかなどを書き起こしている。
得点が少なかったからGIFの作成が少なくなるというわけではない。
私は、狙いを持ったプレーがあればGIFにして解説するが、そのようなプレーが今節はいつもより少なかったのだ。(普段なら、どこをGIFにしようかと悩むほど多かったのに今節は悩まなくてもよかった。)
私が感じた、意図したチャンスになった場面は、①試合開始1分のシーンと②37分のシーンの2つである。
この2つのシーンはそれぞれ別の意図でもたらされたチャンスシーンであったのではないかと私は考えている。
①試合開始1分のシーン
このシーンは試合の入りという事もあり、よりプランに忠実な意図を持って創出されたチャンスシーンだったと考えている。
GIF補足:立ち位置でフィールドの中央にスペースを作り、そこにFWが降りてボールを受けて展開する。また、相手のシステム3-4-3の急所である両WBの背後と前方のスペースを有効に使う。(一例を下記GIFに示す。)
②37分のシーン
このシーンは相手を押し込んだ状態でのゴール前での崩しのシーンである。こちらは①とは対照的に、プランとは少し離れ、これまでに積み上げてきたものが意図として表れて創出されたチャンスシーンだったと考えている。
①と②どちらも意図して創出されたチャンスシーンであったが、そのようなシーンは試合通してあまり見られなかった。
それどころか、ビルドアップが滞るシーンが目立った。
ビルドアップが滞った理由
流れの中からシュートが8本あったが、その内自陣でボールを保持しビルドアップを行いながらシュートまで至ったのは3本でその他の5本は相手からボールを奪ってからの早い攻撃からのものだった。
奪ってからの早い攻撃が悪いという訳ではない。そこは常に狙うべきである。ただし、奪ってからの早い攻撃にチーム全体が連動できていたかと考えると、今節では疑問が残るようなシーンも多かった。
ビルドアップが滞った理由は様々あると思うが、一番大きく作用したのは、プランであったのではないだろうか。
Q:見つめ直さなければいけない部分、具体的にはどのような点ですか? 勝つことが目的で、戦術は手段でしかありません。少し戦術が目的化してしまっている状態は脱さなければいけないと思っています。
岩尾選手のコメントのこの部分でも触れられているように、プラン(手段)が最初にきてしまい、本来優位に立てるはずの立ち位置を見失ってしまったのではないだろうか?
①のシーンで述べたが、この試合のプランとしては、相手のDFラインを下げさせて中央にスペースを作りそこを使う物であったと考えられる。また、同様に相手のWBの裏のスペースを効果的に使い中盤で優位に立つことも狙いとしてあった様に思う。
ただ、このプランを忠実に実行しようとする為に本来優位に立てる場所を見失っていたように感じた。
基本的にプランというのは、どのように相手の陣地で効果的な「スペースを作る・使う」であると私は考えているが、作ると使うはどちらが先というわけではなく、そこにスペースがあれば作る必要はなく、使わなければならない。
今節観られたのは、
スペースを 作る > 使う (本来は 作る = 使う)
になってしまっていたように感じた。
基本的にプランは、ここにスペースを作るためにどのように配置するか?ボールをどのように動かし、相手を動かすか?という考え方(守備の場合は逆の考え方)
具体的には、55分のシーンや57分のシーンが上げられる。(GIFを作る時間がありませんでした<m(__)m>図で簡単に示します)
有効なスペースがあったのにも関わらず、プランのスペースを作るが優先されてしまい、作る必要がなく使えるスペースを使用していないような部分が観られた。
上記は両方とも岸本選手が絡んだシーンとなったが、連続して同様の現象が起きていたので分かりやすいと思いこのシーンを選んだだけで、チーム全体としてこのようなシーンは散見された。
ちなみに今節は相手DFラインの背後のスペースは、大分の守備の仕方によって有効に使える状態ではなかった為、背後への有効なパスは少なかった。大分はDFラインの背後のスペースをかなり気にしていたと思われる。
セットプレーからのシュート数が多くなる事は悪い事なのか??
意図したチャンスは少なかったが、セットプレーからのシュートが多くなった。これは悪い事なのかと問われると、そうゆうわけではない。
得点につながったセットプレーについては「ここ数試合、入った入らないにかかわらず自分たちが触る機会が増えてきている。なかなか内容が伴わない試合では、セットプレーはサッカーとは別競技と言っても過言ではないくらい大事なコンテンツなので、そこが唯一良かったかなと思う」と前向きに捉えている。
セットプレーの優位性は以前のnoteでも解説してますが、優位性があったとしてもシュートに繋げるのは簡単な事ではない。セットプレーからのシュートが増えた事は岩尾選手のコメントにもあるようにポジティブな事だ。
得点を決めたセットプレーもそうだが、ヴォルティスはセットプレーでも相手を観てしっかりと準備してきたからこそシュートまで繋がっていると考えている。
宮代選手コメント:相手守備のオーガナイズでは自分がフリーになる場面が多くあったので、試合を通してこぼれ球を狙っていました。あの場面では良いところにこぼれて来て、落ち着いて枠内へ飛ばすことができました。
セットプレーというものは、止まった状態からのスタートなので、同じ現象が起きやすいという特徴がある。だからこそ武器にもなるし、弱点にもなる。
スタッフの分析と、選手達の日頃のトレーニングの賜物である。
また、得点を決めたコーナーキックを獲得したプレーはバケンガ選手のゴールへのプレーの選択から生まれたものだった事も非常にポジティブな事である。
今後もセットプレーからのチャンスを多く作れるのではないかと期待できる内容でもあった。
岩尾選手は何を感じ、何を伝えたかったのか??
ここで今節のnoteの本題に戻る。岩尾選手は勝利できなかったからあのようなコメントをしたわけではないと考えている。
--価値ある勝点1であり、勝点3が欲しかった一戦でもあったと思います。結果についてどう受け止められていますか?
結果を求めざるを得ない状況なので、結果についてコメントしたい気持ちはやまやまです。ただ、それよりも残り5試合を残した中で、ピッチ上で示した気持ち以外のパフォーマンスについては、あまり良い物ではなかったと感じています。意図した形でチャンスを作れた回数は少なかったと思いますし、ある種の運任せのサッカーをしているとわれわれに未来はないと思っています。
媒体によって多少の言葉の違いなどはあるが、岩尾選手は結果ではなく今節のプレーの内容について言及していた。
残留争いの真っただ中にいるにも関わらずである。
これについては、色々な意見があると思う。
「プロなんだから結果が全て」とか、「今は内容どうのじゃなくて勝利」とか、「こだわりを捨てないから勝てない」とか・・・
そうゆう意見も間違いではないとも思う。
ただ、
徳島ヴォルティスというクラブはどうありたいのか?
と考えると岩尾選手の使った「われわれ(我々)」と「未来」という言葉がどこを指しているのかが少し変わってくる。
「われわれ(我々)」というのは
プレーをしている選手達の事だろうか?
それとも、
クラブに関わる全ての人達の事だろうか?
「未来」というのは、
今シーズンの第38節を終えた時の事だろうか?
それとも、
10年後。はたまた50年後や100年後の事だろうか?
--風の影響も強かったですが、「気持ち以外のパフォーマンス」とは何でしょうか?
もちろん風の影響も多少なりともあったにせよ、自分たちが大事にしてきたもの。それは、今年というよりも4年以上かけて大事にしてきたものが、結果によってとか、風によってとか、そういったものであたかもなかったかのようなものになってしまったのは寂しさを感じました。
何故岩尾選手は「寂しさ」を感じたのか?
それは、岩尾選手が徳島で一緒に積み上げてきたモノが残留という目的の為に失ってしまうよな感覚があったからではないだろうか?
もちろん、今シーズンの目標は残留である。
ただ、
残留する為に今までのモノを捨てて未来が望んでいるモノになるのか?
J1に定着する為には何が必要なのか?
私はそんな事を問われているような感覚になった。
完全に私の主観になる。実際何を伝えたかったのかは岩尾選手本人に聞かなければわからない。
私は、岩尾選手のコメントを決意表明として受け取る事にした。
『我々は徳島ヴォルティスの積み上げてきた徳島ヴォルティスのサッカーで必ずJ1に残留する。』
勝手にこのように受け取る事にした。
正直かなり困難な挑戦である。
ただクラブに関わる全ての人が主体性を持って全力で取り組めば叶わない事ではないとも思う。
望んだ未来が訪れる事を願って私も応援し続けます。
あとがき
今回も文章まとまってないですね。(反省。)
憲さんの試合後コメントから色々ぐるぐるグルグル考えたのですが、私なりの解釈はあのようになりました。すべて私の主観です。違う意見があるのは当然ですし、そもそも私の解釈が間違っているかもしれません。
徳島ヴォルティスはこれからどうなっていきたいのか?どうならなければいけないのか?
を改めて考えさせられたコメントでした。
「未来」を50年後。100年後とかかなり大げさに思われる表現にしましたが、欧州のクラブは創設から100年以上とか普通にあります。徳島ヴォルティスは今地盤を作る大事な時期なのではないかと思います。そんな時期に岩尾憲というキャプテンがクラブにいるという事は幸せな事だと思います。
あ、因みに監督批判だとか戦術批判だとかは全く思ってはいません。
岩尾にとって、J2に在籍していた昨季まで指揮を執っていたリカルド・ロドリゲス前監督(現浦和監督)による積み重ねを、今季は活かせていないと考えているようだ。Byゲキサカ
この部分は記者さんの意見であって憲さんはそんな事一言も言っていないので。というか、これまでの積み上げがあったからこそ、今季終盤になって形が出来てきたと思っています。
ダニ監督とリカ将の違いは、人が違うのだからもちろんあります。ただ、私は、ほぼ同じことを継続して行っていると感じています。ダニ監督もクラブのスタイルを継承してくれていると思います。そうでなければ、毎回のようにコメントで「クラブの確立されたスタイル」なんて言葉を就任して1年も満たない監督が使う事はないと思います。
選手も監督もクラブもブレていません。
勝負事なのでどんなに内容が良くても結果が伴わない事はあります。ただ、結果だけを追い求めて内容を蔑ろにしたら後には何も残らないかもしれません。
徳島ヴォルティスは凄い事に挑戦しています。タイトルとかそうゆうものではなく、クラブの歴史を築いていこうと挑戦しています。もちろんいずれタイトルは欲しいですが、今はその準備段階。準備無くして叶えられるものではありません。
私は徳島ヴォルティスの挑戦を応援していきます🐶
なんか熱く語り始めたので、今回はこのあたりで・・・
最後まで覗いていただいてありがとうございました<m(__)m>
P.S.
今シーズンホームは残り2戦。最高のポカスタでクラブで応援しましょう!!最終節は必ず現地に行きます!!(チケット争奪戦に勝てるか不安。)