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このまま降格してたまるか!!新戦力の『可能性』 第29節 徳島ヴォルティス1-3川崎フロンターレ
今節は初ポカスタで観戦しました。
台風という不測の事態もあり、Twitterを通して様々な方にアドバイスをいただき無事観戦する事が出来ました。
お陰様で、素晴らしい体験をスタジアムですることができました。
本当にありがとうございました。
今回は少し短めですが、第29節川崎フロンターレ戦を振り返っていこうと思います。
はじめに
今節は17位徳島が1位川崎をHomeで迎え撃つ試合であった。
徳島は現在17位で降格圏。王者川崎相手でもHomeで勝点を奪わなければならない状態。高いモチベーションで試合を迎えていた。また、新加入のムシャガ・バケンガもベンチ入り。
川崎は火曜日に韓国でACLを戦い大阪経由でそのまま徳島入り。コンディション面では徳島に分があったが、川崎は選手層が厚く一部をターンオーバーして試合に臨んだ。
今節も結果としては1-3で敗戦だったが、随所にいいところも観る事が出来たので、そこを中心に簡単に解説を交えながら、今節を振り返っていきたいと思います。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
川崎の戦い方と徳島の受け方 フォーメーションの噛み合わせ
ここで、前回の対戦を少しだけ振り返ってみたいと思う。川崎との前回の試合は第3節だった。前回対戦では0-2で敗戦。内容としては、川崎に前線から積極的にプレスを掛けられ、徳島はビルドアップのミスから2失点してしまった。
今節も川崎は4-3-3で前線3枚で積極的にプレスを掛けてきた。それに対して徳島は、2CB+1でビルドアップを試みた。(+1の部分はボランチorGK)
最近の試合で徳島は、右SBが高い位置を取り実質3CBでビルドアップを行う事が多かったが、今節はこれまでと全く異なる構造(立ち位置)でビルドアップを行った。これは川崎の4-3-3(4-1-2-3)の構造上の弱点を突くために非常に有効であったと思う。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
15分の岩尾のクロスからの一美の決定機もこの原理から生まれている。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
このように徳島は相手の構造上の虚弱性を利用して攻撃を展開していた。
補足:注目すべきは、相手のSBが裏のスペースをケアする事で前には出れず、岩尾はハーフスペースで相手からほぼコンタクトを受けることなくボールを運べた点である。
徳島ヴォルティスは、相手を観てサッカーをしている。良い意味で相手に合わせたサッカーを行う事ができるようになってきていると感じている。
守備の連動
攻撃に関しては上記で述べたように相手の構造上の虚弱性を上手く利用し後方からのビルドアップを行っていた。
守備に関しては前線から垣田・一美が積極的にプレスを掛けて、ボールを奪いに行っていた。上手く前線でボールを奪って攻撃に繋げられたのが、VARでオフサイド判定になり西谷のゴールを取り消された前半10分のシーンである。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
残念ながらオフサイドになってしまったが、守備から攻撃へのキリカエが非常に早く素晴らしいプレーだった。
補足:よく「ニアサイドで潰れる」という表現を耳にしますが、潰れるつもりでクロスに入る事は現代の指導方法ではありません。そのような指導は行われません。あくまでも、ゴールを奪うためにニアサイドに飛び込まなくてはなりません。
前線からの守備(ボールを奪う)・いい守備からいい攻撃に関しては前節の名古屋戦のnoteにも書きましたのでよろしければそちらもご覧ください。
ただ、27分の川崎の決定機、41分の失点シーンを観ると、守備の連動が上手くいかなかった場面もあった事がわかる。41分の失点シーンの少し前からをGIFで示す。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
このように、川崎にゴール前を個の能力で崩される前に、組織として連動して守れなかった事が失点に繋がっている事がわかる。(ハイライト動画では映らないシーンに問題が生じている事はよくある事である。)
試合を通してこのようなシーンは散見されたので、今後の課題ともいえる。(垣田が前線から追うけれども、後ろが付いてきていない・前線にボールを送るけれども、DFラインが上がりきれていない等。映像では全体の動きを把握でないが、スタジアム観戦だと把握できる為、今回のスタジアムで観戦してより強く感じた事である。)
待望のゴール
一美!!クラブにとっての久しぶりのゴールを決めてくれた!!
(スタジアムめちゃくちゃ湧きましたね!!現地で観れて良かったです)
37分のゴールシーンを振り返ってみる。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
このシーンでは、岩尾の視野の広さと一美の動き出しにスタジアムで生で観て感嘆しました。(後述しますが、岩尾の凄さはスタジアムで観戦して改めて感じました。)また、GIFで示したように西谷の位置取りもゴールを生み出すためには重要な役割を果たしています。
素晴らしいシュートでゴール自体は個の能力で奪ったとも言えますが、幅を取る選手・パスを出す選手が居てこそのゴールです。決して一美のみで取れた得点ではありません。チームで奪った素晴らしい得点でした。
たった一つの得点だが、クラブに勢いをもたらすゴールになったと感じた。
後半の攻勢
後半開始早々にCKから失点をしてしまい2点を追いかける展開になってしまった徳島は後半60分に交代カードを使ってより攻勢に出た。
ここで待望のムシャガ・バケンガの登場。
ムシャの投入により立ち位置も若干変更されたように思う。
ここまでは、2トップの2人が縦関係の4-4-1-1のような形でしたが、ムシャ投入後は基本配置が4-2-3-1で攻撃時には3-2-4-1の1トップ2シャドーのような配置に変わった。
両SBがより高い位置をとるようになり、攻撃にさらに勢いをもたらしていた。
70分のシーンをGIFで示す。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
このように、両SBが高い位置を取る事により、攻撃に厚みが増し、単発で終わる攻撃ではなく、連続して攻撃を行う事が出来ていた。
川崎が2点リードして受けに周った、尚且つ連戦と移動によるコンディション不良だった事を差し引いても、徳島はゴールに向かってこれまでよりもアグレッシブに試合を行えたように思う。
新戦力の『可能性』
今節は敗戦となりましたが、待望のゴールが生まれ残留に向けて希望が持てる内容の試合だったと感じている。
その中で、新戦力の一美とムシャのプレーがチームにもたらす影響の大きさも感じられた試合だった。
2人のプレーで印象的だったシーンをGIFで示す。
72分のこのシーンはハイライトでも取り上げられていたが、注目すべきはプレーの方向性である。
— norainu.gif (@NorainuG) September 24, 2021
GIFで示した通り、2人のプレーの方向性は迷いなくゴールである。
一美がゴールに向かってターンを試み、こぼれたボールをムシャがゴールに向かってプレーした。
このシーンでは周りに多くのサポートする味方もいたが、2人のプレーの選択はゴールに向かうものであった。(前半一美が奪った得点もゴールに向かうプレーの選択。)
もちろん、状態のいい味方選手を使って組み立て直すという選択も時には必要だが、このゴールに向かうプレーがあったからこそ、シュート数が、前半2本だったのに対し後半10本に増えた要因になったと考えている。
ゴールに向かうプレーを示したムシャと一美に他のプレイヤーも引っ張られたようにすら感じた。
私のnoteで度々出てくるサッカーの原理・原則ですが、攻撃における原理・原則は、まず「ゴールを奪う」次に「ボールを奪われない」である。
これまでの徳島は攻撃において「ボールを奪われない」というのが上位にあるように感じるシーンが多くあったが、ムシャと一美が加わった事でサッカーの本質である「ゴールを奪う」という優先順位が上がり、チームとして欠けていたピースがすっぽりとハマったように感じた。
タイトルにも書かせてもらった新戦力の『可能性』というのは、
新戦力個人の能力の可能性だけではなく、新戦力が加わる事によってチーム全体に波及する『可能性』である。
今節の試合はその『可能性』を十分に感じる事ができた。
まとめ
今節も敗戦してしまったが、待望のゴールが生まれチームはゴールを目指して最後までプレーを続けた。
前線からの守備の連動という課題も出た試合ではあったが、ゴールも生まれ、多くのシュートを打つ事もでき、攻撃に関しては改善傾向にある。
残り9試合。
残り9試合もある。
現在の勝点は23だが、勝点は最大で50まで伸ばすことが可能。
私はこの試合を通して、今後の徳島ヴォルティスに大きな『可能性』を感じる事が出来た。
このまま降格してたまるか!!
あとがき
いや~、徳島ヴォルティスは面白い!!
前回のnoteで『新たな試み』としてDFラインからの運び出しを挙げましたが、今節はそれを観る事は出来ませんでした。それは、徳島が相手を観てサッカーをしている証拠でもあります。(前回書いた事とちげーじゃねーか!!とお叱りを受けそうですが、今回は3枚に対して3枚当ててきた川崎に対しては有効ではないのです<m(__)m>)
今回初めてポカスタで観戦する事ができ、改めて感じました。
スタジアムでゴールの瞬間を迎えるってあんなに気持ちが高揚するものなのですね。感動しました!!
一美選手の移籍後初ゴール!!これで一美選手は立派な徳島の子になったと感じたサポの皆様も多いのではないでしょうか?
まだまだ、降格圏内で厳しい状況が続きますが、今節は『可能性』を感じられる試合でしたね。
もっと色々と書きたいことがあったのですが(将太や徳真のプレーにももっと触れたかった。渡井が入ってからの怒涛の攻撃も触れたかった。)、文章がまとまらずこのような形となりました。(毎回まとまってなくてすいません。)
スタジアムが熱狂に包まれた80分以降の素晴らしいプレーも深く掘り下げたくて、GIFも準備して書いてはいたんですが・・・・
『なんかこの熱量を冷静に説明するのは、野暮だなぁ・・・』
と思い全部消してしまいました。<m(__)m>(スタジアムで感じた熱量のせいかもしれません)
ただ、私が一番書きたかった所(伝えたかった所)は書けたと思います。(まとまってはいませんが・・・)
スタジアムで観戦して感じた事は、スタジアムの熱量!!
そして
岩尾憲の凄さ!!
GIFにして何とか表現できないかと試行錯誤しましたが、上手くいかず断念。
何が凄いって、視野の広さ!!度肝を抜かれました。。。
あの凄さは映像では捉えきれませんね。だって映像の範囲外の所が観えてるんですもの。。。正直びっくりしました。
現地に観戦しに行って本当に良かったと思いました。
次は勝利の瞬間をポカスタで味わいたい!!
毎度まとまらない文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました🐶
P.S.
ポカスタから2日かけて、もんてきたー!!
— norainu.com (@NorainuC) September 20, 2021
ようやく帰宅。
徳島の皆様、色々と情報をいただいた皆様、ツイを追って一緒に心配してくださった皆様、本当にありがとうございました<m(__)m>
3泊4日の全日程を無事終える事ができました🐶
冒頭にも書きましたが、皆様、本当にありがとうございました。
徳島ありがとう。また来ます🐶 pic.twitter.com/kuFDZWHCKg
— norainu.com (@NorainuC) September 19, 2021
今回の経験を活かして、今シーズン中にもう一度ポカスタで観戦できないか画策中です。(今回の旅費の予算面や、行程表の見直しも行っている最中です。)
その時はよろしくお願いいたします。
みんなで残留を喜び合える瞬間を共有できる事を信じています。
『祝おう寿司』を腹いっぱい食べたい🐶