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財務DD 自走できるか/できないか①

お久しぶりです、のら(nora)です
年始のnote始める宣言から気が付けば1月の終わり…ですね
なかなか筆が進んでいない状態ですが、1月最終日に滑り込み投稿を


テーマ:FAS業務未経験者が財務DD業務を自走する方法

を、考えてみる。というテーマでしばらくお付き合いください。
「独立した方が未経験の状態で財務DD(FAS業務の一種)対応ができるか否か」という議論をたまに見かけます。
(独立前にFAS部門への異動・独立系FASへの転職等を挟むと、業務経験は得られますが、その分独立時期が遅れる。という独立予定者の永遠の悩み)
私自身は大手FAS内の"経験あり"ですが、当然だれでも最初は"未経験"からスタートするわけで「ゼロ→イチの差を埋める方法があるのか」を少し考えてみようと思います。

結論はおそらく…「できる人はできるし、難しい人は難しい(再現性のある明確な方法はない)」というのが現状の想定です。
ですので、あまり期待はせずにお読みいただければと

まずはAIに聞いてみた

「財務デューデリジェンス(財務DD)業務」を自走するために必要な要素について、ChatGPT先生に伺ったところ、全部で8項目くらいに分けて回答頂いたので、8章を目安に分けて投稿してみようかと思います。

1. 目的理解とビジョン共有
●目標の明確化: 財務デューデリジェンスの目的(対象企業の財務リスクや価値を把握し、M&Aの意思決定に貢献する)を理解する。
●全体像の把握: 財務デューデリジェンスがM&Aプロセス全体でどの役割を果たしているか、他の業務(法務、税務、業務デューデリジェンス)との関連性を理解する。

ChatGPT先生

ココからの掘り下げも、ChatGPT先生に聞いてしまいたくなりますが、それはなんとなく違うような気がしたので、ここからは先生にお休みいただきます。
1番目に「目標(目的)」と「全体像」という話が出てきました。
この辺りは、関連書籍の多くに記載がありそうですので、正確な記述はそちらにお任せしますが…

財務DDの目的を理解する

M&A実施に伴うリスクを財務面から把握する。事業価値算定に資する情報を整理する…などと挙げられるのかもしれません。
一方で上記のような教科書的な文言を知っているだけでは「自走できる状態」には到達できていないとも言えそうですよね。

  • 手続の範囲・深度を決める:
    案件の特性(対象となる会社の業種・業況など)やクライアントのニーズ(DD期間・予算感)に合わせて、案件ごとに柔軟に決める必要がある
    +変化する状況に合わせた柔軟な対応が必要になることも

  • 検出結果(報告書記載事項)がどう影響するのかを理解する:
    報告書様式や関連書籍にあるレポート例に沿って、報告書を整理した際に、記載事項が案件に与える影響をクライアント側に説明する必要がある
    +報告する人(報告会出席者)だけでなく、その先にいる人(クライアントの上席者・他部門の方/金融機関など)への意識も大事

この辺りになってくると、案件ごとに一概に言えない部分(ケースバイケースとなる部分)が出てくるので、書籍等に明確な記載が無く、従事者の知見・判断が求められてくる要素かもしれません。

全体像(M&Aプロセス内の役割・他領域との関連)を把握する

参照資料が共通である場合など、他領域の担当者と柔軟な連携が求めることは多く、DD外のプロセスとも連携が必要になる印象です

  • 依頼資料・質問等の重複:
    必要資料や質問内容の重複がある部分があり、なるべく重複依頼が無いように調整した方が効率的な場面もあると思いますし、その調整が効率性を害するようであれば気にせずに突き進む場面もあるので、都度柔軟に
    (他領域の動きが把握できる場合もあれば、できない場合もある)

  • 手続の重複:
    法務関連書類(登記情報・契約書関連)については、どちらも見る(法務はじっくり、財務は必要なところを適宜)印象がある一方で、ビジネスと財務については実績期間の分析で「どっちがやるか」問題(スコープの綱引き)が出てくるかもしれません。
    ※上手な綱引きの方法論をお持ちの方はご教示いただきたく思います!

  • DD外の連携:
    株価算定チーム(同時に受注したり、クライアント側で実施したり、他社に委託していたり)との情報連携や、先述の「検出結果が与える影響」と重複しますが、M&A資金を金融機関から調達する場合には、当該金融機関へ報告書が開示(その後必要に応じて質問対応)があったりもします。

ざっと思いつく範囲で書いてみましたが、この辺りの状況が明確に想像できていたり、即興で対応できそうであれば、「できる側」に近い方なのかなと思います。

今回はここまで。また次回に続く予定です。
のら


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