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【ファウチ研】世界が信じている”科学”というもの
HIVの感染経路は?
「HIVって、怖い病気なんですよ。何しろ、ハグや握手等、家族や友人間で交わされる、”日常生活の何気ない接触”が感染経路となってしまう懸念が十分あるのですから」と言われたら、どう思いますか?
なんて非科学的なことを!と怒らないでくださいね。この発言、「私への批判は科学への冒涜だ!」というアメリカの、いや、世界的なコロナの権威、アンソニー・ファウチ博士が1983年に行った発言なのですから。しかも、しっかり動画の形で証拠も残っています。念のため、ファウチ博士は、HIV の研究でロベルト・コッホ賞金メダルを2013年に受賞しているHIVの大家です。
HIVという病気が世の中で問題になった時、私は子どもだったのですが、実態がよくわからない不治の病いである上、メディアにはセンセーショナルな取り上げ方をされ、パニックが起こった記憶がうっすらあります。「握手でうつるかもしれない」みたいな騒ぎもあったのは、子どもが意味もわからず、おふざけでやっていたのかなと思っていたのですが、パニックを起こした原因がファウチ博士の発言だったかもしれないと思うと衝撃的です。
ファウチ博士の過去の動画は、1分40秒くらいから(英語)。
ありもしない事実を、ねちねち繰り返すことで、じわじわっと本当っぽく聞こえてしまうものなのでしょうか。独特の語り口調はこの頃からだったんですね。昨年から、散々間違った情報しか広めてないにもかかわらず、いまだに信じているアメリカ人が少なくないのは、この独特なトークが呪文か何かのように聞こえてしまうのでしょうか。恐ろしい病について語っているというわりには、気のせいか、時折、口元が笑っているようにも見えます。
科学者の”失敗”に対する責任は?
投資家が誤った判断をすれば、資産を失います。 起業家が誤った判断をすれば、事業を、または会社を失います。 では、科学者が誤った判断をすれば、どうなるのでしょうか?
社会はパニックに陥り、不要な対立が起こり、命を失う人たちも出ます。しかし、とうの本人は、以降40年間、政権6代に渡って科学の権威(感染症に関する大統領への助言)として君臨し続けています。
科学の権威として君臨する40年
仮にファウチ博士でなかったとしても、一般論として、1つの重要なポストに40年もの間、同じ人物が君臨すれば、利権問題が生じない方が不思議。ファウチ博士は、国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID)の所長としては、1984年以降君臨し続けています。
NIAID歴代長官の在籍年数(Wikipediaより) 1948–1957: Victor H. Haas 9年 1957–1964: Justin M. Andrews 7年
1964–1975: Dorland J. Davis 11年
1975–1984: Richard M. Krause 9年
1984–present: Anthony Fauci 36年
他の長官の在籍年数も10年前後と長めですが、ファウチ博士の36年は異常ではないでしょうか?
「上位組織である国立衛生研究所 (NIH) の幹部となるオファーを断ってまで NIAID に留まり(中略)ウイルス性疾患に対処するために米国の最前線にあり続けている」(Wikipediaより)といえば、真の科学者みたいに聞こえますが、果たしてそうでしょうか?
先ほどのビデオの後半で紹介されているAZTスキャンダル(がん治療薬として開発されたAZTは毒性が強く、使われることなく放置されていたが、HIVに効果があるということで注目され、データが不足している中、史上最速でFDAで承認されたのだが・・・)の話が、もしかすると、この問いの答えになるかもしれません。ここは、今回の承認の件を連想してしまうような話であったこともあり、別立てでご紹介します。