【世界のコロナ事情】各国データの比較から考えるコロナワクチンのウソ、ホント
自ら検証してみる重要性
しつこいようですが、現在、使用しているコロナワクチンはまだ治験中のものです。”わかっていること”もありますが、”わかっていないこと”もたくさんあります。エール大学医学部の研究では、2001年から2010年に承認された医薬品の約3分の1が、市場にでた(患者に広く使われた)新薬が数年後に大きな安全性の問題を抱えていたことが明らかになっています。治験が終わり、厳しい承認プロセスを経た医薬品でさえも、見逃してしまったリスクというのが生じてしまうのです。それくらい人間の体は複雑なものなのかもしれません。
ポイントは、この研究がトランプ政権下の2017年に出たものであるということ。そのためこの問題が起きたのは、”トランプ政権から医薬品をより早く承認するよう圧力をかけているため”としています。コロナ・ワクチンもトランプ政権下で”オペレーション・ワープ・スピード”という名称の下、開発された医薬品です。先日も、バイデン 政権、CDCをはじめ、外部からの圧力があったことで、ファイザー社のワクチン正式承認ご、FDAの幹部2人が引退に至るという出来事がありました。2017年に批判記事を書いていたメディアは、なぜ、政府が承認圧力をかけた医薬品=コロナワクチンの危険性について批判しないのでしょうか?
というわけで、「実際のとこ、どうよ?」は自分たちで検証していくしかありません。今回は”Our World in Data”からのデータを使って、アメリカで、いろいろ言われているワクチンについて、実際のところどうなのか?について、考えていきたいと思います。
繰り返しになりますが、私は超文系ですので、解釈の仕方が違う、データの見方が違う等のお気づきの点がございましたら、ぜひ学びたいと思いますので、お気軽にご指摘ください。
新規感染者数とワクチンの関係
下記は、イスラエル、UK、US、日本、インドのワクチン接種完了者のデータです。50%を超えた日時を入れていますが、インドは到達していないため、日付を入れていません。
ファイザー社が”イスラエルは実験場”と言ったとかで騒動になっているらしいイスラエルは、ワクチン接種の先進国として。UK、US、インドは感染爆発した国として入れています。そして、それらとの比較として日本。日本のワクチン接種率って、いつの間にかアメリカを抜いていたんですね。
下記は新規感染者数です。イスラエルだけブースター接種を行なっているため、その時期を追記しています。100万人あたりの数に調整しています。
横に並べて比較します。
・”日本で感染爆発している”→日本の中では今回の波が最大だとは思うのですが、本当に感染爆発している国のデータと比較すると、メディアがいうほどではなく、”正しく恐る”が重要であるように思います。オリンピック前のの4月、CDCは日本が感染拡大国とする渡航勧告を出しましたが、100万人あたりの新規感染者数を見る限り、日本がアメリカを越えたことは一度もないのです(この章の下にある、日米比較グラフ<1>をご覧ください)。 ・”ワクチンはデルタ株に効果が薄れるようだ”→日本の感染増はデルタによるものです。感染者減がワクチン接種の効果だとするならば、ワクチンはデルタ株にも十分効いています。 ・”ワクチン未接種者が感染爆発の原因”→インドは一時期、国家の危機となるような感染爆発を経験しましたが、ワクチン接種が最も進んでいないインドで現在では、最も感染者数を抑えることができています。そもそも感染爆発が問題視されたインド、ブラジル、南アメリカの新規感染者数は、日本と同じで、各国の中では記録的な感染増加があったものの、UK、US、そしてイスラエルと比較すると、”爆発”の規模が半分くらいで収まっています。(<2>感染爆発したとされる国の新規感染者比較をご覧ください) ・”ワクチン接種が効果的に感染抑制に役立っている”→各国のワクチン接種率と新規感染者数の相関関係を個別に見ていくと、一定期間効果があったことがわかります。しかし、インドとイスラエルのデータを比較すると、ワクチンと新規感染者数に正の相関関係(効果)があるのかについて疑問が生じます。 ・”ワクチン接種先進国の方が感染爆発している”→下記の<2><3>のグラフをご覧ください。UK、US、イスラエル(接種が進んだ国)🆚インド、南ア(接種が遅れている国)を比較すると、このように言えなくはないのですが、注目すべきは、日本とブラジルの今後の新規感染者数の増減です。両国とも、ここ数ヶ月で急激にワクチン接種を進めてきました。日本は現状では、ワクチンの効果があったように見えます。一方、ブラジルは9月18日に突如、感染者数が急上昇しています。
<1>日米新規感染者比較
<2>感染爆発したとされる国の新規感染者比較
<3>オリジナルのワクチン接種グラフにブラジル、南アを追加
ざっくりと見た印象として、ワクチン接種率が急激に増加した国ほど、その後に起こる”新規感染者数減と、その後の感染増”のカーブが急になっている感じがしますが、この件については別途、違う比較方法を用いて検討してみた方が良さそうです。
また、イスラエルはブースター接種もかなり進んでいる状況ですので、個別に検討する必要があると考えています。
勘が外れたデータ(余談)
文系編集者のコロナの謎解きシリーズで、「こんな相関関係見つけました!」と使っているものは、実際に”文系ならではの勘”がデータでも示すことができたかなと思えるものばかりです。勘が外れたものもいくつかあります。
今回は上記。ワクチン接種が完了している国でなぜ再度感染増となってしまうのか?この理由を探るべく、思いついた相関関係があると思われるものを、いろいろチェックしてみています。
アメリカ単独のデータでは、接種完了者のデータを使用し、”6ヵ月後にワクチン効果が薄れた人”のデータを作り、検証したところ、ワクチンの有効期間切れが6月からの感染増の理由として考えられるようなデータが出ました。今回は、”感染増の原因がワクチンの有効期限が切れたが理由”であるならば、それは6ヵ月経過後なのか、それとも別のデータを使った方がいいのか?等々を考えてみたかったのですが、特に共通項となるような要素はありませんでした。接種率が50%に達するスピードが各国で異なるため、その辺りも加味できる方法で比較する必要があるかなと思っています。
ただ、この表を作っている過程で気づいたのが、UKのみ、接種が始まった後に2回波のピークがきているところ。アストラゼネカ社製品も使っている(こちらの方が大半だったと思うのですが)っていうことが、関係しているのか。気になるリストに追加しておこうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?