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KKビザ問題:タイムリミットは6月末?

この問題にはもう触れないでおこうと思ったのですが、最近の報道を聞いていて、以前のコラムの表現に誤りがあるかもしれないと思い、確認の意味もかねて、記事だてすることにしました。

前提情報:アメリカのビザ

  • アメリカのビザのルールは年々変わっていますので、過去の体験談というのが参考にならない場合もあります。

  • 大きなルールはありますが、最終的には担当した審査官に決定権がありますので、決定が出るまではわかりません。

  • ”見せ金”を使ったことをアピールしてしまうような人や、”有力者を使えば簡単”というようなことをいう人がいますが、法律違反です。

  • 移民弁護士にも、アグレッシブ派と保守派があるようで、後者は冒険をせずに、前例を元に申請を行いますが、前者は法解釈の部分でチャレンジするようです。(企業人事部から聞いた話。アグレッシブな弁護士にお願いする方が短期で取れたりすることもありますが、NGだった時に面倒なことになるので、その人は保守的な弁護士を選んでいるが、あくまで会社の方針次第ということでした。)

23年度H1Bビザの抽選登録は3月18日まで!

H1Bビザ申請の詳細(日程)

ビザの詳細が明らかになりました。

  • USCISは、2023会計年度(2022年10月〜2023年9月)のH-1B の初期登録を3月1日から3月18日午後12時(東部時間)まで受け付けると発表。

  • 申請者および雇用主は、USCISのオンラインH-1B登録システムを使用して登録を完了させる必要がある。

  • USCISは抽選を実施し当選した場合には、3月18日から3月31日までにオンラインアカウントを通じて雇用主に通知。

  • この抽選に当選した請願者のみH-1Bの請願を提出(90日以内)

  • 選択されなかった場合、順番待ちリストに入り会計年度中にさらにランダムに選択される可能性がある。

以前の投稿で、考えていたことと、その再検証

以前の考え:1回目の試験が不合格なら、ビザが絶望的

報道でとっても気になったのが、「2回目の試験が不合格だったら、ビザが危ない」なのですが、私は抽選の応募が3月中なので、1回目の試験が落ちてはいけない試験だと思っていました。とはいえ、いまだにそのような報道が続いていますので、私の勘違いかなと思って、もしかしたら、ここかなと思ったのが、USCISに申請情報を送る機会が2回ほどあるということです。

今回の発表では、H1Bビザの抽選を受けるための登録は、3月18日までとなっています。この段階で”弁護士”として申請をするのであれば、私が考えた通りアウトです。もし、ここが曖昧な情報で構わないとしたら、抽選に選ばれた通知を受けてから90日以内に、弁護士試験の合格通知が得られれば、弁護士として申請することが可能なのかもしれません。

登録情報は変更可能?

そこで去年以前のケースで、もう少し詳細を書いているサイトで情報を拾ってみました。

・H-1B登録するまでは、アップロードした登録ドラフトの確認・編集が可能。
・登録が提出された後は、登録内容の編集は不可。ただし、既に提出した登録の「削除」は可能。

2022年度H-1B抽選登録プロセスについての雇用主へのヒント https://www.dickinson-wright.com/news-alerts/je-employer-tips-for-fy-2022

つまり登録後の3月18日以降は、申請内容を変更できないということになります。

3月18日までに必要な登録内容とは?

Q:電子登録をするために、雇用者と雇用予定の従業員はどのような情報を必要としますか?
A:次の情報が必要になります。
1.氏名
2.生年月日
3.出生国
4.国籍
5.パスポート番号
6.性別
7.雇用主より雇用の申し出があることが記された証明

https://visaserve.com/lawyer/2021/11/17/Japanese-Updates/H-1B-ビザ申請がまもなく開始---人事課の方は準備をすすめましょう--_bl42567.htm

この7番は、採用が決まった際に、企業から受け取る採用通知書のことかなと思ったのですが、それには通常、採用されるポジションと年収が入っているはずです(「〜いう条件で採用しますよ」ということですので)。

ただし、同じ記事の別の問いに対する答えでは・・・

Q:雇用主は、電子登録の際ポジションに関する情報を提供する必要がありますか?
A:最初の電子登録では必要はありませんが、ポジションの要件と従業員の資格を評価することが重要です。請願書では情報提供が必要です。

https://visaserve.com/lawyer/2021/11/17/Japanese-Updates/H-1B-ビザ申請がまもなく開始---人事課の方は準備をすすめましょう--_bl42567.htm

とあり、そうすると、3月18日に間に合わなくても、3月31日から90日間、つまり6月末頃までにポジションが確定できれば良いように思えます

ただ、その場合、素朴な疑問としては、”7.雇用主より雇用の申し出があることが記された証明”というのは、一体、どういう書類になるのだろう?ということです。アメリカでは、総合職、一般職のような採用の仕方は一切ありません。どこのセクションのどんなポジションで、幾らの年収を約束してくれるのか?等の記載がされていない、”雇用主の雇用の申し出を証明する書類”というと、・・・???

ちなみに、この証明を受け取った後に、内容が気に入らなければ、採用者の方からお断りすることも多々あります。義理人情のない世界です。「入社します」といっておいて、入社前にもっと良い条件の企業からのオファーが届けば、たとえ入社前日であっても、お断りすることが可能です。ですので、企業のリスク対策としては、採用通知後、入社までの期間をできるだけ短くしようとします。そのことを考えると、採用から半年以上経ってからではないと、正式に雇えるかどうかわからないH1Bが必要な採用者というのは、企業にかなりの負担がある=よっぽど欲しい人材となります。

本題にもどり、この証明書は、もしかすると、アグレッシブ派弁護士の腕の見せ所という類のものかもしれません。雇用の申し出書をふんわりと書いておき、抽選後の請願書で、しっかりと記載する手があるのかもしれません。

合否のタイムリミットは、6月末?

あくまで抽選に当選したら・・・の話になりますが、90日以内に、請願書を提出する必要があります。

ごく当たり前のことですが、嘘の経歴はNGです。

依頼者の権限ある署名者は、署名の際、偽証罪の制裁のもと、以下を証明する必要があります。1) 登録内容を確認し、登録内容に含まれるすべての情報が完全であり、真実かつ正確であること、2) 抽選で候補者が選ばれた場合には、申請会社は、選ばれた候補者についてH-1Bを申請する意思があること。

https://www.dickinson-wright.com/news-alerts/je-employer-tips-for-fy-2022

H-1Bビザは、企業が専門職の外国人労働者を雇用することのできる非移民ビザ。専門職というのは、専門分野で専門知識を必要とする職を指します。例えば、医師、金融アナリスト、会計士、薬剤師、ITのプログラマーなどの専門技術者を指します。

https://www.919usanews.com/posting/h-1b-2023/

弁護士資格がなければ、アウトだろうと言われているのは、H1Bビザが”専門職”に出されるビザだからです。そして、どちらかといえば、この記事にもあるように、理系の専門職が好まれます。それはこの分野がアメリカで不足している人材だからです。

そもそもアメリカで弁護士は飽和状態です。資格があっても、弁護士としてではなく、企業で勤務している人も多くいるという話です。

どこの国もそうだと思うのですが、基本的には、自国で不足している分野での外国人労働者を雇おうとする傾向にあります。政府は、自国の雇用と産業を守る必要があるため、当然のことかと思います。

”ロークラークとしての給与でやっていけるのか?”とか、”2回落ちた人を企業は雇い続けるのか?”という議論がありますが、それよりも何よりも、ロークラークでH1Bビザが取れるのか?の方が疑問です。

奥様のためのウルトラC作戦?

ーーーここからはあくまでエンターテイメントです。これまでの話とは全く関係のない一般論です。怖い世の中ですので、念のためw

一般的に言われていることですが、彼らがアメリカに残るためには、学生になるのか、奥様が就職するしか、確実な方法はないようです。奥様の就職はすぐに決まるでしょう。ただ、その場合にはJ1ビザになるのではないかと思うのですが、配偶者ビザでは就労はできなかったはずです。そうなると・・・完全に・・・HIMO。では学生に・・・というのも、いつまで税金使うんだ?という話になってしまいます。

そもそも合格できるかどうかの前に、”抽選”があるため不確定要素があるH1Bビザ頼みの生活設計だったのでしょうか?

もしかすると、トランプ大統領が出していた、”H1Bビザの採用は、給与の高い人を優先する”という制度変更に期待していた??トランプ大統領としては、税金をたくさんアメリカに支払ってくれる外国人を優先的に採用しようということだったようですが、これは、大学側の反対により阻止されました。この制度だと新卒がビザの獲得が難しくなり、そうすると、留学生の獲得が減ってしまうからなのだそうです。

もし、この制度狙いだったとしたら・・・残念でしたね。というか、本当にこの制度狙いだったら、一体、幾らの給与を用意するつもりだったのでしょうか???そして・・・その原資は何かを考えると・・・抽選、万歳です。

戯言を続けます。
結婚が生きていくための選択であるのならば、お別れして、J1ビザでお仕事されて、アメリカ人の新しいパートナーを探されてはどうですかね?夫婦のどちらとも経済力も生活力もない状態を選択してしまうと、現実的には生きていくことは難しいかと。良家の子女は、家事ができなくても全く問題ないかと思います。結婚相手次第では。とはいえ、国民として一番安心できるのは、お帰りいただくことですが。


なぜ日本のパスポートが海外で優遇されるのか?イミグレで日本のパスポートを出すと、ほとんど確認しないままハンコを押してくれるイミグレ職員がたくさんいるのか?
それは日本人がインチキしないと思われているからです。日本人の諸先輩方が長い年月をかけて築き上げてきてくださった、日本人のポジティブなイメージ。万が一、微妙なビザ申請等をされるようなことがあると・・・、そして、それがニュースになってしまったりすると・・・本当に迷惑です。

カナダかメキシコにいったん出るという話も、あれは正式なビザが取れない=定職のない海外・放浪組が使う手です。エスタで入国しては3ヶ月ごとにいったん外に出る・・・というのは、そういう記録がつきますし。アメリカで出産した子どもの市民権から、親がグリーンカードを取得するというのも・・・不法滞在や不法移民、あとは中共のニュースでよく聞く話かと・・・。合法か違法かと言われたら、合法かもしれませんが、”品位”からはちょっと・・・。ここは大人がきちんと教えてあげる必要があるのではないかと思います。
ここまでくると、一層のこと、難民申請してもらった方が、「ああ、そんなにお嫌いだったんですね」と思えるかもしれません。難民申請しておいて、さすがに母国の税金は使えないでしょうし。

何はともあれ、ココ(最後の章)は、完全な創作劇場というか、昨今の社会情勢に対する一般論です。

余談ですが、最近、ネットへの書き込みにとっても慎重になっているのが、私のパソコンが末期状態ということもあります。

ファウチと入力しようとすると・・・(文章の一番最後です)。

私は「ち」を「ti」で入力しているのですが、「t」を打った途端に・・・。

ビルゲまでが見えて・・・「i 」を打つと、ファウチがビルゲイツと変換されてしまう怪奇現象が起きています。

あれ?打ち間違い?と思って、一文字消すと、「ふぁう」と表示されます。

何、この微妙な変換・・・ということで、大変ビクビクしております。少し前まではCDCと打つと、アンティファと変換されていて、この変換、どうよ?だったのですが、こちらはそのまま使い続けていたら、今はCDCと打てるようになりました。
怖すぎます。

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