”オミクロン in ボツワナの3つの謎”から検証する、ワクチン接種とオミクロンの関係。
アフリカのコロナ政策から、ワクチン接種率と新規感染者数の関係を調べていた時に、最も謎に包まれている・・・と感じたのがボツワナです。深掘りしてみようと思いましたので、ボツワナのみ単独記事にしました。
■アフリカのコロナ政策:ワクチン接種率と新規感染者数の関係(2022年1月)
ボツワナのコロナ事情
アフリカの最南端の国、南アフリカ。オミクロンが発生したのは、南アフリカとされていますが、その2日前に、隣接するボツワナでも、入国したばかりの外国人感染者からオミクロン株が見つかっています。アフリカのコロナ事情をリサーチし、まとめているときに、オミクロンをめぐるボツワナでの出来事、現象にモヤモヤっとした疑問が生じてきました。
っというわけで、早速、ボツワナの謎についてみていきたいと思います。
コロナ政策と新規感染者数の推移
まずは、ボツワナのコロナ政策から見ていきましょう。オミクロン株が南アフリカで発見されて以降、先進国はオミクロンに過剰反応し、アフリカの国々からの入国を制限していました。しかし、現地で、コロナ禍が大変だったのは、10月1日までのことだったようです。下記は、在ボツワナのアメリカ大使館が配信している現地情報です。
南アフリカの隣国、ボツワナは、ワクチン接種完了者が44.2%(Google情報1月12日時点)とアフリカの国の接種率としては、高めの数字になっています。昨年10月1日までは緊急事態宣言を出していたようですが、ワクチンパスのような政策は行っていなかったようです。その代わり”人が集まる”という機会を徹底的に排除し、感染をコントロールしてきたようです。
感染率が急激に上がったのは、昨年12月9日〜15日の間です。時期的にはオミクロンだと思うのですが、ボツワナで最初にオミクロンが見つかった日とタイミングが違っています。最初に疑問に思ったのがこの点です。次の章で検証していきたいと思います。
オミクロン in ボツワナ、3つの謎
謎1:新規感染者数が最低で推移中に、ワクチン接種が急増
まずはワクチン接種についてです。ボツワナはアフリカの中では、接種率が高い国の1つですが、昨年12月に、接種率が一気に拡大した時期がありました。
12月9日の22.03% から、15日には一気に41.81%まで上がります。不思議なのは、この間の12月13日には、感染者の最低値(32.06)を記録したということです。オミクロンの拡大が強い牽引となり、接種が広がったというわけではなさそうです。
ではなぜ、感染が落ち着いた12月9日〜15日に、ワクチン接種が一気に進んだのでしょうか?
最初の問いの答えになりそうなものは、ワクチン接種のタイムラインです。下記はページのイメージ写真になります(文字が小さすぎる)ので、気になる方は実際のページをご覧ください。
ボツワナは、COVAXからワクチンの割り当てを受け、自費で購入しているようです。ボツワナは近隣のナミビアや南アフリカと同様に高中所得国に分類されるため、COVAXスキームによるワクチン補助の対象とはなりません。協定を結ぶことで、COVAX価格で購入できるようですが、この協定を結んだからといって、それ以外のワクチンが購入できなくなるわけではないようです。
さて、このタイムラインによると、ボツワナが12月に受け取ったワクチン量と日付 は下記の通りです。これで12月にワクチン接種率が急増した理由が判明しました。
12月2日、6日、8日、12日に受け取ったワクチンをもとに、接種を行ったことで、12月9日〜15日にワクチン接種完了者が21.78%上昇したと、考えられます。
謎2:接種完了者・急増後に、新規感染者数が急増
それではなぜ、完了者が急増した後の12月20日に新規感染者数は急増(513.15)したのはなぜなのでしょうか?同じような現象(接種完了者が増えた後に、新規感染者数が増える)はガボンでも起こっていましたので、より気になりました。
12月2日〜12日:ワクチンの受け取り
12月9日〜15日:ワクチン接種者上昇
12月20日:新規感染者急増
ここからは私の邪推というか、仮説です。人が移動すればウイルスも移動します。ワクチンのタイムラインの画像の右隅にもあるように、ワクチンを供給するためには、誰かが運んでくる必要があります。ワクチンを供給する際に、意図せず、ウイルスも運んでしまった・・・という可能性もゼロではありません。
そんなことってあり得る?とも思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、とても変な言い方ですが、ある国にウイルスを持ち込み、そこでパンデミックを起こすには、たった1人の感染者(スーパースプレッター)がいれば十分なのです。香港でSARSが起こった原因は、広東省から、香港の親戚の結婚式に訪れたたった1人の医師がウイルスを広めてしまったことにありました。この医師とエレベーターに乗り合わせた旅行者によって、その後、カナダ、ベトナム、シンガポールに広がってしまったことも、その後の調査で追跡されています。
実際、南アで変異株が発見されたのが11月24日で、その後、WHOがオミクロンと名付けたのが11月26日です。実はボツワナでは11月22日には、”7日に入国した外国人使節団が帰国のために行った11月11日の検査からオミクロン株が出た”ことが報じられていました。関係あるとすれば、11月11日(下記)のところで起きた”波”の方ではないかなと思うのですが、この波は11月13日には収まったように見えます。
ちなみに、ボツワナで見つかった変異株は、外国人使節団の陽性結果から検出されていますから、この”外国人”が南アからの使節団でない限り、同じタイミングで別に発生した同じ型の変異ということになります。つまり、南アメリカ特有の理由でできた変異ではなく、各地で起きうる変異ということになります。
いずれにしても、11月13日にいったん少なくなった感染者数は、その後12月20日まで、低い水準で推移しています。そうすると、やはり12月20日に患者数が急増するような何か”きっかけ”があったのではないかと思うわけで、先ほどの、”追加のワクチンを届ける”という活動を疑っていたわけです。事実確認できるような情報がこれ以上ないため、これはあくまでも私の邪推です。
ボツワナは12月20日以降、感染者数は高い位置で推移していましたが、今年1月1日をピーク(626.61)に、減少しています。
謎3:ひた隠しにされた外国使節団の国名
先ほど、さらっと流したのですが、”ボツワナで最初に見つかったオミクロン株は、外国人使節団の陽性結果から検出された”と発表されています。この発表が少しざわついたのは、”どこの国か?”が発表されなかったからです。発表しなかった理由は”地政学上の理由”とされていますが、ウイルスの追跡は、ウイルスを持ち込んだ国や第3国にとっても、対策をする上で有益な情報で、それを伏せる意味がわかりません。
「名前を出すなよ」という圧力がかかっているのではないか?という話も出ています。本当に圧力がかかったのだとすれば、どこの国が?が気になります。
ボツワナに圧力がかけられそうな国・・・例えば、ボツワナは、ダイヤモンドの生産がロシアに次ぐ、世界第2位の国で、ダイヤモンドは、ボツワナの輸出の約8~9割を占める基幹産業となっています。ただし、ダイヤモンドは生産国と研鑽国が異なるようで、貿易額で見ると、ダイヤモンドの5大輸出国は、インド、香港、米国、ベルギー、アラブ首長国連邦となり、この5カ国で、ダイヤモンド国際販売の4分の3以上(68.6%、2020年)を占めているそうです。
ボツワナにとっての、ダイヤモンドの主な顧客は中国とアメリカであるようで、昨年11月には、”デブズワナ・ダイヤモンド・カンパニーによるダイヤモンド原石の販売は、米国と中国の消費市場の再開を追い風に2021年の年初9カ月に73%急増した”という記事も出ています。
”圧力がかかって、使節団の国名を言えない説”をいう人たちの中で、最も多くの嫌疑がかかっているのが中国です。これには理由があり、ボツワナは昨年1月に、一帯一路に参加を表明していました(ボツワナがアフリカ46ヶ国目の「一帯一路」共同建設パートナー国に)。さらに、中国、ボツワナに200万回分のシノバック・ワクチンを寄付(2022年1月2日、CGTN)という記事もありました。中国の一帯一路政策には、”健康シルクロード”と呼ばれるヘルスケアによるマーケット(影響力)の拡大も含まれています。相手国が困っている医療品を寄付することで、相手国にどんどん浸透していく・・・というのは、パンデミック当初から、中共が行ってきたことです。これだけの関係がある国ですので、使節団は中国からの派遣団だったのではないか?という声が上がるのも当然だと思います。
しかし、私はアメリカの路線もないわけではないなと思います。それは先ほどの、Wikipediaのタイムラインで”11月18日、ボツワナはCOVAXを通じて、ファイザー社製ワクチン10万260回分を受け取りました”というものがあるからです。ただ、これを鵜呑みにできないのが10月、11月、12月の項目には、出典が書かれていません。アメリカのCOVAX支援のページで確認してみたのですが、11月の支援国について、”アフリカの○カ国”とか、”サハラ砂漠以南の○カ国”のような表現になっていて、こちらでも確認できませんでした。
万が一、ワクチンを運んできてくれた人たちがウイルスも運んでしまったとなれば、今後の”ワクチンを途上国に支援する”活動に支障をきたしかねません。ワクチン接種に積極的な考え方を持つボツワナ政府としても、これはマイナスにしかならないため、忖度して使節団の名前を伏せたという可能性もなくはないと思います。
ただし、Wikipediaに書かれた支援の日付が正しければ、この説は当てはまらなくなります。というのも、帰国のために行った検査が11月11日であり、当時のアメリカの規定では72時間以内の検査が必要でしたから、推定出発日が11月14日となり、11月18日の受け渡しができません。
ちなみに、この件がメインストリームメディアでどのように報じられたかというと、下記はブルームバーグ11月26日付け記事からの引用です。
ボツワナで出現したのか、海外から持ち込まれたのか?ということは重要なポイントですが、ぼんやりと”ワクチン接種済みの4人”となっています。その一方、香港での感染者では、”感染者が南アからの旅行者”と、”隔離先ホテルで南アの旅行者から感染したと思われる人”ということがはっきり明記されています。イスラエルも同様です。これだとアフリカから拡散したような印象ですが、ボツワナで最初に発見されたオミクロン感染者は、一体どこの国だったのでしょう???
そして、次が同じ日付のナショナル・ファイルのものです。
私が記憶にある当時の報道でも、”外国人4人””4人全てワクチン接種完了者”ということははっきり言っていたと思います。”どの国の人か?””ワクチン接種のステイタス”を曖昧にしなければならない理由は何なのでしょうか。
なんだか色々スッキリしません。
オミクロン株はどこからやってきたのか?
”オミクロンは、HIV患者の体内で変異したコロナ”説は本当か?
そもそもオミクロン株には、変異の仕方が他の変異株と違うということが科学者の間で話題になっていました。”HIVのDNAの一部が組み込まれている”というのです。この説明として、ファウチ派の科学者は、”HIV感染者がコロナに感染した際に、コロナウイルスが患者の体内で変異する際に、HIVのDNAを獲得したのではないか”と説明していました。私は科学がわかりませんので、”科学者にそうだ”と言われると、それを否定するようなことはできないのですが、感覚的には何となく・・・理解できません。
ここで引っ掛かったのが、組み込まれていたDNAがHIVのものだったという点です。パンデミック開始直後、インドの科学者が”SARS-COV2 のゲノムからHIV の DNA断片が検出された(自然発生では不可能な遺伝子配列になっている)”という論文を発表しました。しかし、この論文は猛烈なバッシングにあい、執筆した科学者は、慌てて論文を取り下げたのです。このバッシングからの取り下げがあまりにも不自然でしたし、この論文を支持した、HIVの発見でノーベル賞受賞者のリュック・モンタニエ博士も陰謀論者扱いされるようになってしまいました。この件を知っている人の間では、「HIVのDNAが組み込まれていると言われると・・・やっぱり・・・」と思ってしまうという話が飛び交っていました。
コロナウイルスは変異する中で、患者の既存の疾患のDNAの一部を獲得することができるのか?
メカニズムがどうかということは、わかりません。ただ、この”コロナに感染したHIV患者の体内で変異”説は、南アフリカで変異が出現した前提で行われていましたから、同時期に、ボツワナへ入国した外国使節団の体内からもオミクロンが検出されたのであれば、この説は否定できるかと思います。前出のナショナルファイルの記事でも、ボツワナ政府は、アフリカで実施されている接触者追跡手順を説明し、”これらの事例とHIV感染を関連付ける現地報道を否定した”と、報じられています。
ここで、ボツワナ政府がなぜ外国使節団が誰であるかを明かさないところが妙に引っかかります。アメリカでは、コロナウイルスはラボで作られたものという説が有力になっています。コロナウイルスが人工的に作られたものだった場合、通常の変異の仕方とは異なる方法で生まれたとされるオミクロン株も、人工ウイルスである可能性も検討するべきなのではないかと思います。そうすると・・・その変異株がどこからきたものなのか、より重要になります。
11月26日付ブルームバーグ記事の検証:メディアは何を隠したいのか?
先ほどのブルームバーグの記事では、”発生源”として下記のように報じられていました。
この記事を読めば、オミクロンは南アフリカとボツワナの2カ国で見つかったものの、南アでの報告が2日早いことで、南アから隣国のボツワナにウイルスが渡ったような印象を受けます。その後、同国のHIV患者の多さを強調することで、”南ア説”が正しいような印象操作をしています。ボツワナ に入国した外国人使節団(オミクロン陽性者)が南アからの人だったのならば、はっきりとそう記述するべきです。そこは”ボツワナでも11日に検出された”とふんわりと書いてあるところが、正確な報道記事とは言えません。
前出記事(下記に再度掲載)についても、あたかもアフリカが発生源でそこから広がっていったかのような印象操作に思えてなりません。
正しく報じなかったことで、メインストリームメディアを情報源とする国は、”アフリカは危ない”とばかりの対応をします。
というわけで、この記事が印象操作した通り、”アフリカは危ない”のか、ブルームバーグがオミクロンが検出された国として挙げていた、南アフリカ、ボツワナ、マラウイと、そこからウイルスが持ち込まれたような印象を受けた、ベルギーとイタリア、ドイツ、オランダの新規感染者数の推移を見てみたいと思います。
こんなにキレイに分かれるとは思っていませんでしたが・・・。
私は科学は得意ではありませんので、あくまで文系編集者の勘みたいなものですが・・・。HIV患者の体内でオミクロン株が発生したとして、もちろん”HIV患者の特徴は免疫不全であり、そのためコロナウイルスが長期間に渡って体内に留まるため変異しやすい”という説明はわかりますし、記事が指摘するHIV患者数も否定はしません。
ただ、そうすると、HIV保有者が多い=免疫不全疾患の人が多いのならば、感染もしやすいはずです。
それではなぜ発生地扱いされたアフリカの感染がピークアウトしているにも関わらず、イスラエル、ベルギー、オランダ、イタリアでの感染者数は、どの国も過去最多数を記録しているのでしょうか?
南アでオミクロンが発生した別の原因として”ワクチン接種率の低さ”が指摘されていました。ワクチン接種を2回摂取した”完了者”のグラフで比べていますので、イスラエルが低めに出ていますが、ご存知の通り、イスラエルは3回目(ブースター接種)が最も進んだ国です。ブースター接種の評価を加え、イスラエルが接種トップとすると、先ほどの100万人あたりの新規感染者数の本日時点での順位と、ワクチン接種率の順位は、偶然にも同じになります。
とは言え、このグラフだけで、ワクチン接種率が高い国で感染が広まっていると結論づけるのは早計です。というのも、日本がいつも他国とは少し違う動きをしているからです。
先ほどの国々のグラフに日本を追加しました。ブースター接種の進むイスラエルを除けば、日本の接種率が最高です。ところが、新規感染者数が現在も増えているとはいえ、100万人あたりの人数を見ると、感染抑制できたアフリカの国々と同じレベルです。
パンデミック当初から、日本人は他のコロナウイルス感染による交差免疫があるとか、BCGの効果があるとか、国民の衛生観念が高いとか・・・色々言われていましたし、昨年にはファクターX(遺伝子)があるという話も出てきました。
結局、感染や重症化はさまざまな要因が影響しあって起こるので、単純にワクチンを打ったから安心ともいえないし、ワクチンを打ったから広がったとも言えないのではないかと思います。
オミクロン感染拡大の原因は、ADE(抗体依存性免疫増強)の可能性?
抗体依存性免疫増強(antibody-dependent enhancement:ADE)とは、ウイルスの感染やワクチンの接種によって体内にできた抗体が、ウイルスの感染や症状をむしろ促進してしまうという現象です。大阪大学の研究で、コロナウイルスにもこの現象が起こりうる懸念、そして、そのことを念頭においたワクチン開発の必要性が謳われていました。
これに対し、「これまで新型コロナワクチンを接種した方で、ADEが起こり重症化してしまったという報告は、臨床試験でも実用化後でも、現時点において確認されていません」と、厚労省は説明しているわけですが。
前出のノーベル賞受賞者のリュック・モンタニエ博士は、早くから、ワクチンによりADEが起こる危険性を訴えていました。ただ、以前見た動画で、モンタニエ博士は”ワクチンを打ったら必ずADEを起こすわけではなく、あくまでADEを起こしやすくなる(起こす懸念がある)”と、”「ワクチンを打つと死亡する」とモンタニエ博士が言った”説は否定されていました。
ここで先ほどのワクチン接種率と新規感染者数のグラフ(日本を除く)をもう一度見てください。
先ほど、ワクチンのみの影響と考えるのは早計とは申し上げたものの、やはりここまでキレイに分かれると、関係性は考えてしまいます。
しつこいようで申し訳ないのですが、私は科学者ではありませんので、あくまで推理小説好きが謎解きしてみる・・・くらいの話です。
ワクチン接種者の中で、ADEが起こっていると仮定すれば、ワクチン接種率と新規感染者に相関関係がありそうなことは説明できそうな気がします。ここで注目したのは、下記の3点です。
オミクロンは無症状や軽症が多いにも関わらず、メディアでオミクロンによる症状が正しく伝えられていない。
ワクチンを接種したら必ずADEを起こすわけではなく、起こしやすくなる。
”ワクチン接種者は感染しない”といまだに信じている人が多数いる。
アプリを使った新型コロナの症状研究、ZOE COVIDの調査によると、オミクロンの症状の上位5つは、以下の通りです。
鼻水
頭痛
疲労(軽度または重度)
くしゃみ
のどの痛み
■オミクロン株の症状(ZOE COVID調査):最新情報を広める重要性
オミクロンはオリジナルの新型コロナに比べてかなり軽症です。コロナを見分ける指標のようになっていた、”嗅覚と味覚の喪失”は現在では、コロナ感染者の5人に1人しか経験していないといいます。
もし、鼻水が出る、または疲労感があるなと思ったとして、あなたはコロナを疑いますか?
コロナを疑わなければ検査を受けないでしょう。”無症状に近いか、軽症にも関わらず検査を受ける”というシチュエーションを考えた時に、”外国に入国するために必要”とか、”ワクチンパスポートの代わりに陰性証明が必要”とか、”職場に陽性者が出て濃厚接触者になった”とか・・・検査を受ける動機になるようなことが必要です。
これらの”動機”は、ワクチン政策を進めている国の方が起こりやすいのではないでしょうか?
また、”ワクチンを打つと、ADEが起こりやすい”とすると、ワクチン接種した人た多い国では、無症状に違い軽症よりは、少し症状が重い軽症(重症ではない)が増える、つまりコロナっぽい自覚症状がある人が増えるので、検査を受けに行く人が多くなり、陽性判定が増えたという風にも考えられます。
一次情報に当たれていないのですが、Stanbridge Scientificさんがアップしていた動画では、カナダのオンタリオ州のデータが紹介されていて、それによると、新規感染者数は、ワクチン接種完了者がダントツで多く、続いて未接種者、1回接種者(この2つはそこまで差がない)の順になっていました。
ですので、この仮説もあり得ないことではないかと思います。
最後に、3番目にあげた”ワクチン接種していれば感染しないと考えている人”の存在ですが、これは当然、ワクチン接種が進んでいる国の方が割合が上がるのではないでしょうか。ワクチン義務化を推進している人は特に、”ワクチンを打っても感染するケースがある”と分かっていれば、他人にゴリ押ししないはずです。
アメリカでデルタ株が感染爆発した原因の1つを、私は「ワクチンを打ちさえすれば、他の感染対策を行う必要なく普通の生活が戻ってくる」キャンペーンを行った、ファウチ博士やCDCの”ミスインフォデミック”にあると考えています。捏造記事が一度上げられると、後からどんなに訂正を入れても、最初に出来上がったイメージはなかなか変更できないと言われています。コロナの情報も、同じではないでしょうか?
ワクチン義務化政策を導入しているところの国の中には、「ワクチン接種済みの人のみ建物に入られる」や、「ワクチン接種済みの人は検査の必要なし」という規定を設けているところもあります。このような規定は”ワクチンを打ったら感染しない”という印象を与えてしまいますが、実際には、オミクロンは発見された時からブレイクスルー感染の形です。このような規定は、接種者をかえって感染リスクを与えてしまう懸念があります。
このように考えていくと、ADEが起こっていると考えた場合、ワクチン接種が進んでいる国でむしろ新規感染者が増えていることの説明がつくように思います。
ただし、ワクチンを接種したからといって、ADEが必ず起きるわけでもないと思います。そうでなければ、日本のワクチン接種率と新規感染者数の関係が説明できません。同じワクチンを打っても抗体ができる人、できにくい人もいると言われていますし、元々持っている免疫力も違えば、生活習慣や食生活等も免疫力に影響すると言われています。
何はともあれ・・・。オミクロンをアフリカの責任のような扱いをするメディアには本当に腹が立ちます。そして、アフリカ人の医師や科学者の話をきちんと聞こうとしない姿勢にも。”ポリティカルコレクトネス”がいかに建前だけのキレイゴトかということがよくわかり、残念です。