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”義務化”でここまでやる?中学で”マスクの貼り付け”疑惑ー米国コロナ事件簿(3)

手段の1つが目的化しているアメリカ

コロナ関連の”義務化”導入は、もともとコロナの収束が目的だったはずです。しかし、今のアメリカでは、”義務化”の導入の方が目的となっている感があります。そして、そのようなムーブメントを後押ししているのが、間違いなく共産化。”自由を守れ”というと、日本人に取ってはわがままな主張に聞こえるかもしれませんが、現在のアメリカ人のこの叫びは、中国にいる人と同等の重みを持った主張になっています。

アメリカで赤化が最も進んでいる組織の1つが学校です。

今回、事件があったとされるコロラド州では、ワクチン接種義務化に従わなかったことを理由に、15年勤務し、Teacher of the Year(ベスト教師賞)”を受賞したこともある高校教師が解雇となったというニュースが最近報じられたばかりです。マスク着用に関しても厳しい措置が取られていたのだとは思いますが・・・・。

生徒の顔に、マスク貼り付け事件

コロラド州の高校で実際に起こった事件・・・まだ疑惑の段階ですが、ラスベガスの代用教員が生徒の顔にマスクを貼り付けて告発されたと報道されました。ちなみに、コロラド州はリベラル州です。おそらくコロナ関連の義務化は厳しく行っているのだと思います。

動画が削除されているようで、見ることができないのですが・・・。下記はFOXニュースからです。

6年生(中学1年生)の生徒の母親、ステファニーさんから、「教師が娘の顔にテープでマスクを貼り付けている」との訴えがあったと同地区は声明を発表したとKKTVが報じました。週末には地域住民が複数のソーシャルメディアに追加の訴えを投稿したと言います。学校と第20アカデミー地区は、現在、内部調査を行っており、この状況をより良く理解するために、100人以上の生徒とスタッフにインタビューを行っています。

「現在、具体的な調査結果は出ていませんが、詳細が分かり次第、地域の皆様にお知らせします。重大な疑惑に対処するための適切な手順を踏むにあたり、ご理解とご協力をお願いします」。

調査が行われている間、ステファニーさんは、娘をバーチャル・ラーニングに入れ、弁護士にアドバイスを求めているそうです。また、校長からの面談依頼も現在は断っているそうです。

地元CBS系列のKKTVによると、複数の保護者が、生徒が職員にマスクを顔にテープで貼られている疑惑を確認したとのことです。6年生の娘がマスクをテープで貼られる前に1回だけ警告を受けたこと、そしてその行為が数週間前から行われていることを語っています。

「子供たちにある種のメンタリティを植え付けているのです」と、ステファニーさんは言います。「先生たちはマスキングテープをブレスレットのように手首に巻いていて、誰かがマスクを落とした(外れた)ときには必ずテープを貼っていたと言っていました」と、同校の保護者であるトーリ・スケルダムさんはFOX21に語っています。

「私たちの世界がこのような状況になり、教師たちがそれを問題ないと考えることは悲しいことです」。

マスクは一瞬たりとも外すべきではないのか?

このニュースの中で一番気になったのは、「先生たちはマスキングテープをブレスレットのように手首に巻いていて、誰かがマスクを落とした(外れた)ときには必ずテープを貼っていた」ということです。

マスキングテープを持ち歩く教師がいるということは、子どもたちはマスクを一瞬でも外すことにナーバスになるかもしれません。これは心理的に良くないだけなく、健康面でも問題がありそうです。子どもたちが長時間マスクを着用していることへのネガティブな影響については、さまざまな研究結果が出てきています。

マスクの副作用について示したリサーチの1つ、「Co-Ki」。子どもの口と鼻を覆う(マスク)に関するドイツ全土のレジストリの最初の結果で、マスクの平均装着時間が1日あたり270分の子どもの場合、68%の保護者から、何らかの問題が報告されました。その内容は、イライラ(60%)、頭痛(53%)、集中力の低下(50%)、幸福感の低下(49%)、学校・幼稚園への行き渋り(44%)、倦怠感(42%)、学習能力の低下(38%)、眠気・疲労感(37%)などであった。   ただし、複数の制限(サンプリングバイアス、報告バイアス、交絡バイアスのほか、対照群がないこと)があるため,本研究では,マスク着用と報告された子どもの有害作用との間の因果関係を示すことはできないとされています。この研究はあくまで、このテーマの重要性を示したもの。これを受け、さまざまなマスクを用いた無作為化比較試験を行い、そして脆弱なグループである子どもたちに対するリスク・ベネフィット評価の再検討を求めたいというのが結論です。

上記の研究結果は、これから追加の調査が必要とありますが、マスクで口呼吸になったり、酸素不足になったりする懸念は、いろいろなところで指摘されていることですので、なんとなく”酸欠”に関係ありそうな気がします。

私はマスク着用賛成派ですが、物事にはなんでも、絶対的に正しいものはなく、それぞれにメリット・デメリットがあるかと思います。マスク着用していたら絶対に安全というわけではありませんし、ワクチンを打ったから絶対に安心というわけでもありません。政府のお勧めに従っているから安心・安全!と言って、腸が悲鳴を上げるような量を食べ続けたり、常時イライラしていたら、一般的に免疫力は下がるものです。全てバランスが大切ではないでしょうか?

それにテープを貼られた女の子の写真を見て、心配になったのが、基本的にアメリカの学校では体育が毎日行われているはずですので(州によって違うため、断言できないのですが、肥満対策だそうです)、この状態で体育もさせるのであれば、呼吸が問題なくできるのか?等も心配です。肌が弱い子はかぶれてしまうこともあるでしょうし、単純に痒くなることもあるかと思います(おバカな子ども時代を過ごした私は、テープを口に貼る痒さをよく知っています<笑>)。

共産化に向かう学校

「マスキングテープをブレスレットのように手首に巻いて〜」というくだりで、このままいくと、文化大革命だなという気がしました。文化大革命は、中国で1966年から約10年間にわたり”資本主義化による政治腐敗を正し、人民による社会主義文化を創り上げる”という大義名分のもとに行われた思想改革運動。と、言われていますが、この間、2千万人とか、数千万人とかいう単位の人が亡くなったとされています。イデオロギーのためならば、手段を選ばず・・・。彼らのいう”正義”に沿わない人がいれば、命をも奪うことも厭わないという近衛兵は常に人々を監視し、恐怖に陥れることで、伝統文化、教育、社会秩序を破壊していきました。

今回の事件は今のところ、ここまでひどいものではありませんが、”コロナ対策のためのマスク着用”という大義名分と、”生徒の監視”という役割と与えられた教師が、どこか状況や身分を楽しんでいるような・・・。見てもいないのに、こんなことを言うのも良くないのですが、近衛兵と教師がなんとなく重なってしまいました。正義のために闘うヒーローは何をしても許されるのです。

”感染防止のため、マスクをきちんと着用してほしい”。それはわかります。ただし、アメリカは民主主義国家です。学校はそれを教える場所です。

なぜ、着用する必要があるのか?                      どのような付け方が良いのか?                       マスクのサイズが合わない時はどうしたらいいのか?

子どもたちがそれを理解できれば、自ずと、適切な方法で着用するはずです。どうやってパンデミックを乗り切るのか? その方法を最終的には自分たちで考えていけるように、親と学校は協力して子どもたちを導いていくことが大切ではないでしょうか。

民主主義の基本は”話し合い”だと思います。学校の指示に従わない子がいないか常に見張り、違反者を見つけたら側罰則を与える・・・というやり方は、戦時中の強制収容所か、現在、共産圏で行われている監視社会を体験させたいのか?と尋ねたくなります。

10年以上前に、中国から香港に移民した子どもにインタビューしたことがあります。その時に印象的だった言葉があります。

香港は自由だから、自分で考えて、選ばなくではならないから大変。      中国では考えなくていいから楽だった。

アメリカが自由な国といっても、自由が無限大というわけではありません。社会で生きている以上、限られた選択肢、条件というのは必ずあります。自由とは何か?それは自分で考えること、選ぶことではないかなと思います。そして、社会で生きている以上、その結果を受け入れることは必須です。自分の選択が必ずベストというわけでもなく、完全に失敗だったというものを選んでしまうこともあるでしょう。だから、自由は大変なのです。

罰則を与えて守らせるというのは、教師にとっても、慣れれば子どもたちにとっても楽な方法なのかもしれません。でも、それは私たちの社会のあり方ではありません。子どもたちにとって初めて体験する”社会”が学校だと思いますので、その国の思想にあった”やり方”を、学校は子どもたちに教えてほしいものです。

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