個人年収2千万円、住宅価格2億円!! リッチなホワイト”独立エリア”とは?
リッチなホワイトの”独立エリア”、ハンターズ・クリーク・ビレッジとは?
データでみるテキサス1リッチな地域
テキサスには、いくつかの突出したセレブエリアが存在します。私はアメリカに関する知識ほぼゼロで、テキサスに住み始めたのですが、そんな私でも一目瞭然で分かってしまうほどの格差です。・・・と、そもそも私がなぜ”突出したセレブエリア”に関心を持ったのかという話をする前に、まずはその中の1つ、”ハンターズ・クリーク・ビレッジ”についてのデータを。
1人当たりの年間所得1千900万円(本日は全て1ドル137円で計算しています。 $141, 802)
貧困率0.5%
住宅(持ち家)価格の中央値は2億3千万円($1,675,800)
所得は平均値ですので、このエリアの中でも所得格差は多少はあるのだと思いますが、貧困率の0.5%は高齢者が中心でしたので、引退者が多いのではないかという推測もできます。というのが、所得の高さよりも、住宅価格の高さが際立っているからです。”とにかくでかい”テキサス州は住宅価格が安いことで有名です。大都市の1つヒューストンでも、住宅価格の中央値は3千万円くらいです。
というわけで、生活費について表した指標をヒューストンと比べたものをシェアさせていただきます。
比較の前に、繰り返しになりますが、ハンターズ・クリーク・ビレッジはヒューストンに組み込まれてもおかしくない地理的な位置にあります。しかし、生活コストはかなり高いようです。
それでは・・・ドン!
特に目立って高いのは、上から3番目、4番目の住宅にかかるコストです。とはいえ、上から2番目の食料・日用雑貨類も高めになっていますし、1番上の全体的な指標としても、かなり高くなっていますから、コスト高というよりも、生活水準が高いという表現の方があっているかと思います。
念のため、下から4番目は、電気水道等のサービスについては、多くの非法人格地域で問題になることですが、そこは高級住宅群であるメモリアル・ビレッジに所属するハンターズ・クリーク・ビレッジ。独自の公共サービスを提供しており、さらに「ヒューストンよりも良いサービスを提供している」と市長が市民に向けて発していたメッセージを見たことがあります。
地理的にはヒューストン、でも、独立エリア
ハンターズ・クリーク・ビレッジは、ハリス郡(*アメリカの行政区分は大きい方から、州→郡→市)の西ヒューストンに位置するメモリアル・ビレッジと言われる高級住宅地群の一角です。地理的にいうと、ここはヒューストン市の一部なのですが、ここはヒューストン市には属さない独立エリアなのです。
一般的にこのような基礎自治体(市町村レベルの自治体)に所属しない独立したエリアを、”Unincorporated Area”と言います。日本語訳では、”非法人格地域”を用いられることが多いのですが、未編入地域という訳の方がわかりやすいような気がします。というのも、ハンターズ・クリークの場合、いろいろな流れの後、他の地域がヒューストン市に組み込まれていく中、1954年に独自に法人化されていますので、厳密にいうと、非法人格地域ではないのですが、実は非法人格地域自体の定義が曖昧なため、ハンターズ・クリークの紹介文に、”Unincorporated Area”だとするものもあるようです。
もう少し、現在のハンターズ・クリークについて見ていきたいと思います。不動産情報から抜いてきた街の様子は下記のような感じです。
ハンターズ・クリーク・ビレッジとはどんな街?:
中心部には大型ショッピングモールや広場がある完全に都市化整備された街
ウェストチェイス・ビジネス地区やエネルギー・コリドー地区(*世界最大級のエネルギー企業や、中堅・中小の新興企業、技術系企業、エンジニアリング企業他、多様な商業施設が集まったビジネス拠点)へという職場へのアクセスも良好
TEA で“A”ランクの学校に囲まれており、高いレベルの教育機会がある(スプリングブランチISDとヒューストンISDの両方にゾーニング)
ヒューストンのアップタウン地区にある高級複合都市開発およびショッピングモールであるガレリアからわずか数ブロックの距離に位置
下から2つ目の学校ついての補足ですが、ISDというのが学区です。テキサス州の学区はちょっと複雑で、学区の境界線と市の境界線を越えるケースもあります。加えて”未編入地域”というのは意外と数が多く、飛び地のように存在します。テキサス州では基本的に住所によって、通学する公立学校が決定されますが、学区の境界線が微妙なところは、選択肢があるというメリットがあったり、逆にスクールバス運営から外れてしまうというデメリットがあったり・・・と言います。
ただ、今回のハンターズ・クリーク・ビレッジの場合は、独自の自治体を持っており、ヒューストン市よりも良い公共サービスも提供されているとのことですので、未編入地域のメリットはあっても、デメリットはなさそうです。
人口9割が白人のエリア
ハンターズ・クリーク・ビレッジの特徴として際立っているもう1つの要因は、このエリアの人口の9割弱が白人だということです。
次のグラフでは、太さの違う3本の棒グラフが見えますが、向かって左(オレンジ)と中央(緑)がノン・ヒスパニックで、右がヒスパニックと分かれています。この統計では、ヒスパニックを民族として扱い、人種とは別の集計をされていますが、データによっては、ヒスパニックに関しては人種を問わず、”ヒスパニック”とまとめているものもあります。ちなみに、一般生活の中では、”ヒスパニック”は”白人””黒人””アジア系”と同列に扱うことが多いです。
ハンターズ・クリーク・ビレッジは地理的には、ヒューストン市だということを申し上げましたので、ヒューストンの人種構成グラフと比較しますと、この地域がいかに独特か明らかだと思います。次のグラフは、向かって左がノン・ヒスパニック、右のヒスパニックとなります。
ヒスパニックの中でも、人種ごとの割合が出ていますが、一般生活の中ではヒスパニックは人種問わずでまるっと”ヒスパニック”と考えますと・・・。
ヒューストンの人種構成割合:
4割強がヒスパニック
2割強の白人と黒人
残り1割をアジア系を含めたその他の人種
という構成になっています。9割弱が白人というハンターズ・クリーク・ビレッジの人種構成は独特であり、”リッチな白人の街”と呼ばれる理由はここにあります。
リッチな白人の街は、なぜ存在するのかについての考察
私が”リッチな白人の街”の存在に関心を持ったきっかけは、子どもたちや友人たちを応援するために度々出かけている”学校対抗スポーツの観戦”にありました。テキサスの公立高校は、住んでいるエリアで行く高校が決まります。ということは、ヒューストン圏にある高校であれば、ヒューストン市と同様の人種構成を想像するのですが、そのような中にも、ほぼほぼ白人しかいない高校が存在するのです。そして、白人率の高い高校は必ずと言っていいほど強いのです。この辺のことは別のコラムで深掘りしたいと考えていますので、今回は、まずそもそも「なぜ、白人率の高い地域が存在するのか?」について考えてみたいと思います。
ハンターズ・クリーク・ビレッジの歴史
他の州からテキサスに移住してきた白人の友人が「自分もアメリカの白人だけど、テキサスの白人ってほんとでかいよね?同じアメリカ人なのに、自分が小さく感じる」と、ぼやいていたことがありました。これに対する私の答えは、「テキサスはドイツ系が多いからじゃない?」です。ヨーロッパを旅された方だと同じ感想を持ってらっしゃるのではないかと思うのですが、イタリアやスペインと、ドイツでは”外見”が全く違います。どういう表現を使ったら良いのでしょう・・・ドイツ人は恰幅の良い方が多いというか、貫禄のある方が多いというので伝わりますでしょうか。
アメリカの人種問題というと、白人VSという対立図を思い浮かべる方が多いかと思いますが、移民初期には、今では同じ括りにされている白人の中でも、VSアイリッシュ、VSイタリアンのような対立、基本的には後から移民してきたグループが差別的な扱いを受ける・・・という風潮があったようです。そのため移民当時にマイノリティとなる人々は同じ土地に住み、互いに協力し合うことが必須となっていたようです。テキサスにドイツ系白人が多いのには、そのような移民の歴史と関係があると考えています。
ハンターズ・クリーク・ビレッジもそのような街の1つで、もともとドイツ系の移民で農民の人が、この地域の豊かな木材資源を求めて移り住んできたと言われています。このエリアに白人が多いのは、ドイツ系移民が定住し、発展させた地域だから・・・というのは、容易に想像できます。しかし、ここで不思議なのは・・・
なぜ現在に至るまで、なぜ白人の街であり続けられているのか?
ということです。
定住した人々は製材所を開設し、1950年代半ばにはスプリング・ブランチとして自治体を設立させようとしますが、これには失敗しています。この時期にはヒューストン市が周辺にある”未編集エリア(独立エリア)”を併合していっていましたが、独立を希望するハンターズ・クリーク・ビレッジは併合されませんでした。
1954年、ハンターズ・クリーク・ビレッジは市長と市会議員を選出し、”法人化(Corporation)”します。66年までには学校や教会等、コミュニティに必要なものを設立します。コミュニティとしての機能が整おっていった60年から80年の間、人口は 2千人から 4千人に増加したそうです。
ハンターズ・クリーク・ビレッジ単体の歴史として検索できた(公開されているもの)のは、以上のとおりです。
周辺エリアの歴史からの推測
ここからは、ヒューストン界隈の別のエリアの歴史等々からの推測となります。
ハンターズ・クリーク・ビレッジが移住当時の状態のまま維持できている要因の1つは、このエリアの住民が持っていた政治力ではないかと思います。同地域の歴史から、このエリアの住民は、早い段階から自治を望んでいたことが伺えますが、自治の体制を整えたことで、例えば、鉄道のルート決め等、他のエリアとの競争が発生した際に、有利になるような動きがスムーズにできたのではないか?というのが私の仮説です。
というのも、製材ビジネスを求めて定住した人がいたものの、今は未開発のままの”未編集エリア”として残っている地域や、近隣の都市に併合されていった地域もあるからです。これらの地域の歴史を見ている中で、「(木材を運ぶための)線路がこなかったため、人々が他のエリアに移り住んでしまった」という地域がいくつかありました。ハンターズ・クリーク・ビレッジの歴史の中では、鉄道については一切記述がないため、あくまでも想像となりますが、同地域の近くにあるメモリアル・パークにも線路がありますから、近隣に鉄道網を引き込むことができたことがエリアの発展理由の1つかもしれません。この推測が正しければ、これは政治力のなせる技だと思います。
政治力という点からは、”セレブエリア”として早くに独立したことも、住民が希望する”独自性”を維持できた要因ではないかと思います。あくまで一般論ですが、条例等を設けて”セレブハウス”ーー敷地面積に対する建物の大きさの制限や、一区画の最低面積等ーーしか建てられないようにしてしまえば、一定以上の所得水準の住民しか住めないような排他性を持たせることができます。
このような”地域特有の規制”は、何もセレブエリアだけで行われていることではなく、アメリカでは住宅地ごとにHOA(ホーム・オーナーズ・アソシエーション)というものがあり、”フロント・ヤード(前庭)を変更する(新しい植物を植える等)場合は、HOAの承認を得る”とか””家を建て直す際にも、土台の形は変えてはならない”等々HOAごとの決まり事がいろいろあります。地域に住む人に対して、職業や収入で制限をかけるといろいろ問題が出てきそうですが、”コミュニティの景観”という建前でセレブハウスしか建てられなくしてしまえば、排他性を持たせることができ、コミュニティに住む人をある種の選別することができます。
この”排他性”は、ハンターズ・クリーク・ビレッジに優位性を与える1つの重要な要素だと思います。変な話ですが、同じ額の税金を支払ったとして、公共サービスの形で受ける税金の還元は、ハンターズ・クリーク住民の方がヒューストン住民よりも有利です。というのは、ヒューストンにはセレブエリアもありますが、貧困エリアもあります。税金の役割を考えると、ヒューストンの高額所得者の税金は、貧困層にも広く分配されてしまいます。これは高額所得者になればなるほど顕著で、払った税金は自分が受けるサービスよりも、誰かを助けるサービスに使われることになります。
では、住民が高所得者しかほぼいない状態ではどうなるのでしょうか?
同じ税金を払ったとしても、当然、ヒューストンよりも高い水準の公共サービスを受け取ることができます。アメリカは警察でも、学校でも、税金の高いエリアの方がより高いクオリティのサービスを受け取ることができます。高い給料を支払い、十分な人数の人材を雇うことができるからです。実際、ハンターズ・クリークの元市長も「ヒューストンよりも、公共サービスの水準が高い」と言及しています。
リッチなエリアの公立学校の方が優秀な1つの理由
”クオリティの高い公共サービス”というのは、教育を受ける子どもにとって、大きなアドバンテージがあります。テキサスに限らず、アメリカ全土で問題になっているのがきちんと教えられる教師が不足しているということです。念のため、教師に対して高望みしているわけではありません。例えば・・・。
教師になるのに必要な資格を取得している途中の人も(テキサスでの十分な教師資格がない)、臨時教師として教えることができる (*一説には、テキサス州は教師に対しての資格要求が厳しいとも)
自分で教えることができない教師は、他のYouTuber教師の動画を使って、授業を進める
資格があって、自分で教えていても、子どもたちが「授業の内容が全くわからない」という教師もいます。その場合、親も子も学校に相談することはありません。このようなケースは、子どもたちの方が慣れていて、今時の子どもたちは、授業がわからなければ、YouTubeでわかりやすい説明をしてくれる教師を探すのです。そして、奇妙に聞こえるかもしれませんが・・・
「授業がわからない」という子は、成績が優秀な子どもが多い
のです。これも理由がはっきりしていて、アメリカの中学、高校には、同じ科目にいくつかのレベルが設定されているのですが、成績が優秀な子どもは当然、上級クラスを選択しますが、上級クラスを教えられる教師となると、さらに”人材不足”が顕著になるからです。
さらに、ここでアメリカの教師は会社員と同じシステムであるという事情があります。新学年が始める直前でも、学期の途中でも、良い(条件の)仕事が見つかれば転職してしまいますが、それは同じ学区内の別の学校だったりすることも。これをされると、本当に困るのが、引き継ぐ教師は100%臨時教師になってしまうことです。
「私はこのクラスは教えることができないので、
良い番組をいくつか紹介しますので、それを見てください」。
これは子どもが実際に言われたことのある、臨時教師の言葉です。
というわけで、こういう事態を避けたければ、先生の取り合いになった際に、高給や高待遇を提供できる地域にある公立学校の方が有利だと思うわけです。アメリカでは、高校で良い成績が取れれば、良い大学に入れる確率が上がり、良い大学を卒業できれば、良い就職先が見つかりやすくなります。ハーバード大学のように、レガシー入学(ハーバード大学卒業生の子どもを優先的に入学させる)の制度があるところもあります。
つまり・・・極端な言い方をすれば、リッチなエリアの公立学校に通った人は、貧困エリアの公立学校に通った人よりも、リッチなエリアに戻ってきやすく(リッチなエリアに住めるようになりやすく)なる・・・ということは言えるかと思います。
ちなみに、アメリカでは塾というのは一般的ではありませんし(公文式をたまに見かけるくらい?)、チューター(家庭教師)はいるにはいるようですが、こちらも一般的ではありません。そのためきちんと教えてくれない教師に当たると、親が教えるか、自分で調べるか、友人同士で教え合うか・・・という選択肢になります。ですから、学校で良い教師に当たるというのは、勉強する上でかなり有利ということになります。
昔からあるリッチなエリアに対する愛着心
この章は、ハンターズ・クリークに限定した話ではなく、周辺にある”昔からあるリッチなエリア”の住民の観察から、なぜリッチな白人の街が存在するのか?を考えてみた、になります。
まず、共通して言えるのは、昔からあるリッチなエリアの住民は、他の地域よりもそのエリアに対する愛着心が強いということです。どこで判断しているか?といえば、スポーツ観戦等で見かける、保護者のスクールTシャツ率の高さ。アメリカ人はTシャツが大好きということは、皆さん、ご存知のことかと思います。大学だけではなく、公立の中学でも高校でも・・・もしくは学校のスポーツチームやクラブチーム単位でも、保護者用のTシャツが販売されていて、それを運営資金の一部に当てているようです。ですので、保護者がスクールTシャツを着ていること自体は驚かないのですが、ある程度の人数の保護者のグループが同じTシャツを着ていれば目立ちます。
そして、その保護者グループがほぼ白人という場合、興味本位でその学校の成績等をネットでチェックしていたことがあったのですが、大方良いところが多かったように思います。後日、友人に確認すると、大体”リッチなホワイト”と言われるエリアということがほとんど。そのようなエリアに住む白人の友人の1人は、結婚後も実家近くに家を建て、住んでいるようですが、「小学校時代の友達も近所にたくさん住んでいるから」と話していたことがありました。
自分が生まれ育った地域が他よりもアドバンテージがあると思えば、その地域に戻ってくる可能性が高くなるのではないか?ーーこれがドイツ系移民が開拓したハンターズ・クリーク・ヴィレッジがいまだに”白人多数のエリア”として残っている理由の1つではないかと考えています。
人種ごとの街ができる、もう1つの可能性
人種ごとの街ができる要因について、次は、ちょっと残念な話からの推測になります。そして、これからシェアさせていただく話は、ハンターズ・クリークで起こった話ではなく、類似する地域で起こった話です。
”リッチはホワイトの街”に住む人の一部は、ざまざまな人種が住む、新興住宅エリアのことはあまりお好きではないということもあるようです。一度、昔ながらのエリアと、付近の新興エリアにある学校の対抗試合を見た時に、なぜか”昔ながらのエリア”サイドの観客がアメリカの国旗をモチーフとした衣装、髪飾り、横断幕等で統一されていたことがありました。得点が入った時にも、なぜか”アメリカンヒーローがやったぞ!”というようなコールでしたし、最終的に試合に勝った後にはUSAコールが会場に響き渡りました。これには”新興エリア”サイドの観客もおもしろいわけがありません。
「こっちもUSAなのに、USAコールはおかしいだろ!」
アメリカの学校同士の試合で、アメリカのチームであることを強調したかのような応援の意図は分かりません。
しかし、全く別件で、道路で線引きをし「○号線から向こう側(新興住宅地のあるところ)はアメリカではない」みたいな話をする人たちの話は聞いたことがあります。
また、さらに別件で、”昔ながら”の方に住む、アジア系の友人から、「白人の夫は、『なぜ白人と結婚しなかったのか?』と言われているみたい。子どもがかわいそうって」という話を聞いたことがあります。
これはテキサスに限って起こることでも、アジア系だからダメだということでもありません。ヒスパニック系の友人家族がテキサスから州外に引っ越したことがありましたが、地域に馴染めないとテキサスに戻ってきたことがありました。よくよく聞いてみると、引っ越した先は”リッチなホワイト”のエリア。そこに暮らせるだけの仕事と収入があっても・・・場合によっては、いろいろあるようです。同じ人種同士の結婚を望む人が多いのだろうというのも、アメリカ各地の人種割合のグラフで、”2つ以上の人種”の割合がとても少ないことから、推測できます。
そういった事例から推測していくと、ある人種が極端に多い地域は、それ以外の人種が転入していることを嫌うという傾向がもしかしたらあるのかもしれません。そして、それが事実かどうかは別として、そのような懸念があるために、あえてその地域に住むことを避ける可能性も考えられます。だとすれば、白人が多数を占める地域において、白人以外が転入を避けるため、結果的に、”白人の街はずっと白人の街”のようなことが起きるのかもしれません。
【念のため・・・】今回は、テーマが白人のエリアでしたので、白人のパートナーを好む白人の話をシェアさせていただきましたが、それはどの人種でもあることだと思います。アジア系の友人と”結婚相手に関しての親の干渉”について話していた時に、韓国系友人Aが「うちは、アジア系なら大丈夫」というのに対し、韓国系友人Bが「え?日本人でも」と。友人A「うん。韓国人、日本人、中国人だったら大丈夫」に対して、友人B「え?日本人でもいいの?」という会話を目の前で展開されたこともありました。友人Bに悪気はなかったようなので、私はとりあえずその場で存在感を消しておきました。
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