CDCのOops!事件簿(1)コロナの統計数字
米国コロナ死者数、他の死因の7万人もうっかり追加
2022年3月中旬に、CDCは大幅修正を発表
アメリカのCDCは3月15日、2020年春にパンデミックが始まって以来、報告していた、COVIDデータトラッカーのデータに誤りがあったことを公表しました。うっかり間違ったというのは、コロナの死亡者数。
1,755人と報告されていた18歳未満の死亡者数は、実際は1,341人(約24%盛っていた)。
総死亡者数は約7万人減少。
原因はコードミス。緊急時のデータはしばしば不完全!?
CDCの広報担当者、ジャスミン・リードによると、「CDCのデータトラッカーのアルゴリズムが誤って新型コロナに関連しない死亡をカウントしていたため、3月14日にCOVIDデータトラッカーの死亡データに、26州にわたって報告されていた72,277人(小児死亡416人を含む)の死亡の削除を含む調整を行ないました」。
「緊急時にほぼリアルタイムのデータで作業することは、意思決定の指針として重要ですが、データが最初に報告された時には、しばしば不完全な情報を持っているということもありえます」(同氏)
プログラミングについて、詳しいわけではありませんが、CDCのプログラミング部門は、デバッグとかしないのでしょうか?
緊急事態に、限られた人数、限られた時間で何かを成し遂げようとするときに、人為的なミスが発生してしまうというのは、あり得ることです。
とはいえ、”アルゴリズムがうっかりコロナ死ではない死亡者数をカウント(CDC’s algorithm was accidentally counting deaths that were not COVID-19-related)”というのは、一体、どういうことでしょうか?
アルゴリズムはうっかりしないと思うんですよね。プログラムを組んだときに、正常に作動するかどうか、検査しなかったのでしょうか。そんなわけがないと思うのですが・・・。
今年2月には、大量の未公開データについて追及されいたCDC
リベラルメディアであるはずのニューヨークタイムズが今年2月20日、CDCは収集したCOVID-19データの大部分を公表していないと報じました。
■NYタイムズ、CDCが大部分のデータを公表していない件を追及。
これに対して、CDCは「CDCや州レベルのデータシステムが時代遅れで、大量のデータを処理するのに適していない」という言い訳をしていて、CDCの科学者たちは、システムの近代化に取り組んでいると話していました。
システムの近代化のために受け取ったご予算:10億ドル以上
CDCのスポークスマンである、クリステン・ノードランドは「私たちは現在、取り組んでいるところです」と発言したそうですが、うっかりミスしたアルゴリズムは、この10億ドルの予算をかけて作ったものでしょうか?
コロナをめぐる”同時多発テヘペロ”
全米各地で打ち上げられていた、テヘペロ・データ
CDCを少しフォローをすると、このような数字の間違いをうっかりしてしまうのは、CDCだけではありません。
ワクチン接種義務化の決定権を持っていた、最高裁のソフィア・ソトマヨール判事は、「オミクロンはデルタと同じくらい致命的。今までなかった10万人以上の子供たちが深刻な状態にあり、多くが人工呼吸器をつけている」と主張していました。ニューヨークポストが報じていた、当時の”新型コロナによる小児入院”は、全米で3,342件。この保健福祉省のデータがCDCと同様、”別の疾患で入院中だった患者の陽性ケース”を含んでいるかはわかりませんが、この盛っているかもしれない数字で、さらに人工呼吸器どころか入院患者数で見ても、2桁違いの数字。
彼女の同僚のスティーブン・ブライアー(Stephen Breyer)判事も、「昨日アメリカで7億5000万件の新規感染者が報告された」と、人口3億人のアメリカの最高裁判所で主張していました。
■無知なリベラル判事が握る!?労働者・ワク義務化の運命【VS コロナファシズム(8)】
かと思えば、うっかりコロナの患者数を水増しするマーケティング案を口にしてしまった病院関係者もいましたし・・・。
■患者数水増しはマーケティングアイデア!?
暴露された動画は、米ノースカロライナ州の非営利医療法人ノバントヘルス・ニューハーバー地域医療センターのZoomビデオ会議の様子。このzoom会議は同センターの医師とマーケティング・ディレクターとの間で行われたもので、この会議の中で、患者数の水増しが提案されていました。ただし、病院側は、この案は採用されていないとしています。
共に”ちょっとした間違い”とか”ジョークのつもり”とはとても言えないレベルでマズいということに、本人が気がついていなさそうなのが怖いところです。
少しずつ各所が数字の修正を始めている?
ニューヨークタイムズの記者も、6万3千件だった小児の入院件数を誤って、"パンデミックが始まって以来、約90万人の子どもが新型コロナで入院している "と報じていました。
■NYT紙、子どもの入院、水増し83万7千
どうやったら”63,000”と、"900,000"を間違えられるのか?
ニューヨークタイムズには、編集者や校正者が存在しないのか?・・・等々。不思議なことが起こるものですね。
とはいえ、今年初めには、ファウチ博士が、新型コロナで入院した子どもの多くはウイルス以外の理由で入院していたため、子どもの入院データも誤解を招く可能性があることを認めています。
これは昨年から一部の子ども病院で言われていたことですが、入院している子どもにコロナ検査をして陽性であれば、”コロナで入院”とカウントするということが行われていたようです。ご存知の通り、PCR検査には偽陽性の問題があります。
例えば、足のケガで入院していたお子さんが陽性反応が出れば、”コロナで入院”ということになりますが、実際に発病はしないケースや、軽症の場合もこの数字に含まれることで、重症患者が多いような印象を受けることになります。
ファウチ博士はどうもコロナ政策の失敗をCDCに押し付けようという感じが見えていますので、慌てたCDCが3月に訂正を出したのかもしれません。
ワクチン義務化や学校閉鎖等、コロナ政策への影響は?
CDCのデータに間違いがあったり、未公開データがあったりすると、何が問題かというと、CDCも認めるように、コロナ政策はこれらの数字をもとに検討され、導入される点です。
多くのメディアは、子どものコロナ死を大きな声で叫んでいましたが、結局、コロナで亡くなったお子さんの数は、他のどの年齢層よりもはるかに少ないままだったのです。記事によると、5歳未満の子どもは、アメリカ人の中でまだウイルスに対するワクチン接種の資格がない唯一のグループですが、CDCのデータでは、子どもはCOVID-19の総死亡者の0.1%未満。ワクチン未接種の未成年者でも、死亡率はワクチン接種を受けた高齢者より低いままです。
「今更、そんなこと言われても!」という気もしますが・・・。今更だから修正した・・・なんてことも?
Accidentallyなのか、わざとなのか?
そもそもCDCの出すデータを私自身は、あまり重視していませんでした。それは素人が見ても明らかに集計の仕方がおかしいからです。デルタが猛威を振るっていた頃、CDCが出していた統計には、陽性反応が出たものの接種ステイタスがわからない人や、接種後14日以内に陽性反応が出た人は”未接種の陽性者”に含めているという注意書きがありました。
接種完了の数字を、定義通りの”2回目接種後、2週間経過”としたいのはわかります。しかし、お注射を打ったことには変わらないのですから、未接種ではありません。接種完了を定義通りとしたいのであれば、未接種も”打っていない人”に限定していただきたいものです。英国のデータはそのような分け方になっています。
ステイタスがわからない人の数を未接種の中に入れるというのは・・・わざとでなければ、なんなの?と思ってしまうのですが、この組織が過去に行ってきたことを振り返ると、Accidentally(うっかり)やってしまったことなのかも?とも思えてしまったり・・・。
いずれにしても、コロナ関連に携わる人は、どうも”うっかりさん”が多いようなのですが、どういうわけか、数字は必ずワクチン推進につながる方に”テヘペロしがち”という傾向があります。
Oooops! うっかりワクチン接種後の有害事象を多めに報告してしまったよ。
というのは、今のところ、聞いたことがありません。
普通に考えると、意図的なデータ作成としか思えないのですが、ほんのちょっとだけ、本当にテヘペロかもしれないと思ってしまうのが、CDCの未公開データについて批判する、NYTで紹介されていた公衆衛生研究者のコメント:
「世界最高峰の公衆衛生機関よりも、民間企業の方が速く動いているのを見ると、
本当に疲れる」。
2021年3月までのパンデミックに関するデータをまとめた独立した取り組み”新型コロナ・トラッキングプロジェクト”を運営したチームの一員であるジェシカ・マラティ・リベラさんの発言なのですが・・・。どちらにしてもヤバそうな組織なのかもしれません。
次回は、今話題になっているバイオラボ関連の”うっかり!”について、シェアさせていただきます。例の危機が始まって以来、怖くて仕方ないのが、米国つながりのバイオラボがあることです。米国が介入しているから安心!とはいかない怖い事例です。