Think Centre M900 Tiny を再生してセカンドマシンにする
自作PC系Youtuberのヨシダさんが好きで、吉田製作所のチャンネルを見ています。チャンネル内では自作PCだけではなく、忖度なしで素直にスマホをレビューしたり、怪しい中華製ガジェットを取り寄せてみたり、3Dプリンターで何か作ったりと楽しいことが繰り広げられているわけです。
そんなヨシダさんの動画を見ていると、自分も何か一丁自作PC的な物をやってみたくなってしまいます。が、先立つものが無い。昨今の円安でほぼ輸入製品に頼っている自作PC製品は高騰の一歩をたどっており、安価な部品を選択して、5万円程度で動作するPCを作ってしまいたい。というのはなかなか難しくなっています。
その前に5万円すらないので、ここはジャンク品を再生して使おうと思いついたので電車に乗って秋葉原へ。後からわかるんですが、メルカリとかを漁れば秋葉原までいかなくても安いPCは手に入ります。
数あるジャンク品の山の中から選んだのはこちら。
Lenovo Think Centre M900 Tiny Core i3-6100T メモリ 4GB HDD 300 GB です。ゴルフボール3個分の横幅ともいわれる小ささ。机の上においてもかさばらない。かわいい。これでお値段9,000円。箱から電圧電流が合いそうなACアダプタを拾って1,000円。
電源を入れてみたら動く、Windows 10 Pro も正規品が入っていて認証も通る。というところまで確認してふたを開け、中古でそろえた部品に変えていきます。
Think Centre M900 Tiny の面白いところは、これだけ小さな筐体を使用しているにもかかわらず、CPUはモバイル用の物ではなく、消費電力に制限がある版のデスクトップCPUが採用されていることです。つまり、ラインアップの中にあるより強いCPUに交換可能ということ。Core i3 からi5、i7に乗せ換えて楽しむことができます。
第6世代のCore i7 は15000円くらいするので、ここは安くなっているi5-6500T を選択しました。
8GB DDR4 SO-DIMMメモリを1枚追加 (2,780円)
M.2 NVME SSD 250GB 追加 (3,500円)
CPUを Core i5-6500T に変更 (4,980円)
USBのWifiキーを追加 (1,980円)
サーマルグリス MX-4 (700円)
だいたい14,000円くらいで買えたので、トータル25,000円。
元からついていたCore i3-6100T を売れば1,000円くらいにはなるかもしれません。
似た仕様でメルカリを探すと、22,000円から30,000円くらいで探し出せるので、分解したりあーだーこーだ考えて楽しんだ分がプラスという感じかもしれません。
CPUの交換をするには、ファンを取り付けているネジを3か所はずし、ヒートパイプとヒートシンクのモジュールを止めているネジを4か所外せば交換できます。
Lenovoは詳しい説明書を公開しているので、これを見ながら作業すればなんとかなるでしょう。
冷却モジュールを外したら、古いグリスをふき取ってきれいにします。
中古で買ったCore i5-6500Tを取り付け。10年ぶりくらいにCPU交換をしたので、いつのまにかソケット側にピンが移動していて破損するんじゃないかと怖い。
新しいグリスは、ヨシダさんが勝手に推奨していた放熱グリスMX-4を塗布。
あとは元通りに組み上げてスイッチオ~ン!
CPUとメモリとSSDが認識されていることを確認。
Windowsをクリーンインストールして完成。
中古で買ったSSDは、1323時間使用で割と新しめ。温度が心配。
NVMe SSD は発熱がすごいらしい。ので放熱器を設置。
読み書きをすると温度が上がるものの、なにも取り付けていない状態よりは最高温度が低めかつ戻りも早いような印象。サーマルスロットリングが発生してしまっているかもしれない。まぁ、いいか。
というところでセカンドマシン調達完了。
文章を書いたり、VSCodeでこまごまとしたプログラムを書いたりという用途には問題なく使用可能。