漫画「アントレース」がんばります!
少年ジャンプ+で、読切「アントレース」のネームが公開されました。
ジャンプスクエアクラウン掲載予定のネーム(の第1稿)をそのまま公開し、これを原作として描いてくれる漫画家を探す試みです。
もともと、ジャンプスクエア公式サイトでの告知のみでしたが、無理を言ってジャンプ+に掲載していただきました。ジャンプ+は立ち上げの頃から好きで読んでましたが、こういう懐の深さは本当にカッコイイと思います。(とんかつDJが終わってしまい万感の思いです。)
というか、それ以前に「作画を公開募集する」という試みを一緒に企んでくれた担当編集には感謝が尽きません。
担当の林(りん)さんは「ファイアパンチ」「終極エンゲージ」など面白く新しい漫画をたくさん世に出している敏腕で、他の漫画雑誌の編集さんと打合せする時も「やっぱり林さんですか…!」みたいに言われます。
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売り物である雑誌掲載予定のネームを、先んじてネットで全編公開というハードルは、業界の事を何も分かってないぼくですら難しい事だろうと想像できます。実際、ジャンプ系では初の試みだったらしいです。他の雑誌でも聞いた事はありません。
これに対し、サポートしてくれた内側への感謝は当然の事として、やっぱり見てくれた人達の懐の深さに感動しています。
「いつも完成された漫画を読んでいるメディアに突如現れた小学生の絵」を受け入れ、さらに面白いと言ってくれる人達の懐の深さは半端じゃない。
漫画に慣れ親しんでいる日本だから
WEBで漫画を読む事が当たり前の時代だから
「ああ、そういう試みね」と理解して受け入れてもらえる。
これは、ものすごい希望だと感じました。
ぼくはもともと、脱サラしネットを中心に漫画家活動をはじめた人間なので「オレなんかの漫画を読んでもらえる日本…時代…感謝(ネテロ会長の顔)」と常々思ってはいますが、その希望がさらに上書きされた想いがしています。
ちょっと真面目な話していいですか、ぼくは広告業界に長く居たので「ラフ」「絵コンテ」「モック」を見る難しさを痛いほど知っています。広告代理店にいる人達でも全員は見れないし、クライアントは余程広告慣れしていないと見れないです。
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とにかく、色々とサポートしてもらい、色々と許容してもらい、ハードルぶち上がり天元突破している状況、全てひっくるめて漫画的で「燃えるぜ」と言うしか無い気持ちです。
頑張るのは当たり前だし、まだ何も始まってないので、ぼくの想いをどうこう言うタイミングでは無いと思いつつ、とにかく希望に胸がいっぱいです。
「アントレース」のネームは、最初に書きましたがほとんど第1稿を公開しています。あそこから、現時点でも何度か更新しています。今ぼくができるのはネームを練りまくる事しか無いので、果報は寝て待て的なイントネーションで、果報は“練って”待て。これを、結びの言葉とさせていただきます。
どうですか。「こいつ…上手い事言うぜ!」って思いましたか。思ってませんか。すいませんでした。
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「アントレース」と地続きの世界「左ききのエレン」はcakesで連載中です。岸アンナも絶好調で登場しています。ぜひ。
サポートも嬉しいですが、よかったら単行本を買ってください!