かっぴー漫画のキャラクターの作り方
今日は、どういう思考回路でキャラクターを作っているか話します。
書いてる途中まで、再現性の低い自己流だって思ってましたけど、意外と再現性ありそうなので漫画以外でも物語の創作活動する時にパクってもらえると嬉しいです。
自分ごと化できるエピソードを挙げる。
まず「サラリーマンやった事ない漫画家にサラリーマンは描けない」って話がよくあると思いますけど、これ言い出したら和月さんだって剣客やった事ないですよね、多分。職業としてやった事があるかどうかより、自分ごと化して話ができるかどうかだと思います。
「自分ごと化」って言葉は、言い直せば「自分のリングで戦う」って事だと思ってます。つまりサラリーマンをやった事があるかないかじゃなくて、例えば「目上の人を気持ちよくさせる処世術には自信がある」とか「バイト先で本気で土下座した事がある」とか、この話だったらリアリティを持って話せるぞってエピソードが、誰もがあると思います。
だから、明治剣客をやった事なくても、暗殺者になった事がなくても、そういうテーマに必要なエピソードを持っていれば描けるんだと思います。
これって、役者さんの役作りと似ている気がします。誰も犯罪を犯した事が無いのに犯罪者を見事に演じている役者さんは、きっと近しい心理状態を思い出して演じているんじゃないかって思うんです。
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