薪を買ってきた
今年の冬のために薪を買った。ほかの人達はもっと早く購入していたのにかなり出遅れたのは、うちの中庭の工事などで家まで運べる状態ではなかったから。それでも何とか、売っているのを見つけることができた(実は買ったのは車のナンバープレートを盗られた日の話で、この日はドタバタしてとにかく大変だった…)。
今年の冬のためということは、既に乾燥されている薪だ。乾燥されていない、森から伐採したばかりの木だと、最低ひと夏、太陽光が当たる場所で乾かす必要がある。
つまり当然、乾燥されている木は割高だし、人工的に乾燥させているならエネルギーも余分に使っている。でも、今の状況を見ると念のために買っておくのがいいだろうと判断した。
とは言え、少しはストックがあるので、買ったのは1RMだけだ。RMというのはRaummeterの略で、薪の量の単位である。薪の量の単位には一般的に、Festmeter (FM)、Raummeter (RM)、Schüttraummeter (SRM)の3種類が使われている。
Festmeterは1m3の木の量だ。ぎちぎちに隙間がない状態で詰めた状態の量、つまり本当に1m3の量だと言える。
Raummeterは薪を揃えて並べたときの量だ。1RMなら、1m3の箱に薪を並べた分の薪となる。少し隙間ができるが、Festmeterで測れる状態で木を並べることはほぼ不可能なので、便宜的にこの単位が使われる。
そして、Schüttraummeterは並べずにばら撒いた状態での量だ。1m3に収まる木の量はRaummeterよりさらに少なくなる。
ざっくりと以下のような換算ができる(説明するサイトによって、値に若干バラつきがある)。
1 FM = 1 m3
1 RM = 0.7 FM
1 SRM = 0.5 FM = 0.7 RM
まあともかく、1RMの薪というのは見た目ほどには多くはない。下のサイトに暖房として使うのにどのぐらいの薪が必要かとの試算がある。9月から3月の間、平均で毎日2時間、100m2の家で暖炉を使ったとして、密度が高いブナの木で3.64RMの薪が必要というから結構な量だ。
うちにはざっと1.5RMぐらいのストックがあって、買ってきた薪と合わせると2.5RMぐらいだけど、冬季を通して暖めるには絶対に足りない量ではある。
そもそもうちの暖炉はKachelofenではないので、火をつけている間は誰かが目の届くところに居ないと不安だし、完全に冬の間、薪を燃やして暖をとるというわけにはいかない。たぶん暖炉の性能的にも、極寒の季節は家全体を暖めきれないのではないかと思う。
なので、あくまで補助的な位置づけで使っていく予定だ。
ドイツのガスの備蓄は今のところ暖かいお陰で予想よりも多いみたいだけど、冬に尽きる可能性もある。そうなったら木を燃やせると良いし、そうなる前にも暖炉を使っていれば、間接的にガス暖房しかない人達の分のガスを残せるかとは考えている。
この記事は別ブログに書いたものを移行したものです。