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ブランデンブルク州で鶴の観察

今年もまた鶴を観に行ってきた。これが面白くて、ここ10年ぐらいは毎年必ず行っている。

私はベルリンでも北の端に住んでいるので、車で30分ぐらいでこの時期に鶴が集まるエリアに行ける。ブランデンブルク州のLinum近郊は、鶴が越冬するために南に飛ぶ時の中継地点だ。

リンクページに鶴が飛ぶルートが載っている。LinumはここでRhin-Havelluchと書いてある場所のすぐ傍。ここには、ざっくりと3方向から鶴が飛んでくるので集まる数が本当に多い。近郊に住んでいるのは本当にラッキーだ。

https://www.kraniche.de/de/zugwege.html

鶴が北から飛んで集まるのは夕暮れ時。朝の鶴は私は観察したことがないのでよく知らない。鶴は夜は水上で寝るが、飛んできてから暗くなる前の間はこの近辺の畑で餌を食べる。刈り取ったばかりの畑に落ちているトウモロコシとか、ミミズやカエルなどの小動物などを食べるらしい。

昼間に行っても鶴を見つけるのは困難なので、私は15~16時ぐらいに着くように行く。でもここからは時間との闘いになる。ざっとこの辺りに鶴はいるのだけど、いろんな条件次第でその日どの畑に鶴がいるかは分からないので、あちこちの畑を探しまわる。

今回も運よく多く集まっている畑を見つけることができた!でもこれはけっこう遠い…。

鶴は人間が300mぐらいの距離に近づくと逃げだしてしまう。逃げるとその分、体力を奪うことになるので絶対に近づかず、畑にも入らないことは観察のルールだ。そして車道近くにいるのを見つけた場合には、車から降りないこと。音を立てず騒がないことも大事だ。

そして真上を飛ぶときはけっこう近くを飛ぶこともあるので、この時は写真を撮るチャンスなのだけど、なかなか条件がそろうタイミングがこない。こんな感じで、せっかく大きく撮れても木の陰とか…。

飛ぶ鶴

そもそも、鶴の写真を撮るのはけっこう難しい。コウノトリなど、ほかの野鳥の方が撮影は簡単だ。

というのも鶴のいる場所は大抵遠いし、来るのは秋の夕暮れで暗いし、その上この時期は天気が悪い日も多い。うまく撮れなくても、どうかガッカリしすぎないように。写真を撮ることを主目的にせず、鶴を観察しに行く方がいいかも。あとは、望遠鏡やオペラグラスがあると鶴の様子をじっくり観察できて楽しいと思う。

飛ぶ鶴

道路脇に鶴がいたので車の中から撮影。

そして暗くなってきて、夏時間で18時、冬時間で17時ごろになると、鶴は寝場所の水場に移動し始める。この時にたくさんの鶴が飛んでいるのを見ることができる。この日は5万羽以上いたらしい。

たくさんの鶴

とにかくすごい数の鶴!ただただ感動。

飛ぶ鶴

そしてさらに暗くなって月も出てきたので、この日はこれで終了。家路についた。

鶴と月

こちらのサイトもご参考にどうぞ。

https://www.nabu.de/tiere-und-pflanzen/voegel/artenschutz/kranich/kranichzug-aktuell.html

http://www.kraniche-linum.de/


この記事は別ブログに書いたものを移行したものです。

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