ベルリンフィルに行ってきた
先日、かなり久しぶりにベルリンフィルの演奏を聴きに行ってきた。
私は自分でもアマチュアのシンフォニーオーケストラで演奏したりするけど、クラシック音楽を頻繁に聴きに行く方ではない。いろんな曲を弾いたり聴いたりして分かったのは、私はどうやら短い曲の方が好きなのと、自分で演奏するなら少人数の編成の方が楽しいということだった。
まあでも、せっかくベルリンに居るのだから、ペトレンコの指揮を聴いておかなきゃって思った。ペトレンコが首席指揮者になってからコロナでコンサートに行くのが憚れる時期もあったし、次にいつチャンスが来るか分からない。なので、自分の予定が未定のまま、8月中にチケットを買っておいた。
写真の位置のオーケストラの後ろ側の席は私のお気に入りの場所だ。指揮者の顔が見えるし、オーケストラの動きもよく見える。そしてチケットも正面よりは安い。この場所が好きな人は結構いるのではないかと思う。
演目はモーツァルト、ベルク、ブラームスで、この後に日本公演で演奏する曲と同じ。ドイツではフィルハーモニーだけでなく、コンサートや演劇などのチケットは高くなく、さらに学生割引や年間チケットもあって、文化を楽しむための敷居は低い。ここに居たら本当は存分に楽しむべきなのだ。
そして、コンサートにはとても満足した。ベルクは初めて聴いたけど、事前にペトレンコのインタビュー動画を観て、コンサート前のイントロダクションの説明を聞いて予習をしたので、それほど訳が分からなくならずに済んだ。本当に戦争の曲だった。
そして、ペトレンコの指揮もとても良かった。曲への理解だけでなく、彼にはオーラがあるし、親しみがもてるというか。指揮しながらお茶目な顔も見せていて、何度か思わず笑ってしまった。演奏中に笑うのは吹奏楽器奏者には致命的なのだけど、彼の指揮で演奏するのはきっと楽しいだろうなと想像して、嬉しい気持ちになってコンサートから帰ってきた。
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