足助のおばさん 田舎暮らし 63
以前に、百人一首を筆ペンで書いている話を書いたような気がしますが、中国語検定が終わるのとほぼ同じ時期に百句完了しました。おかげで、人様の目の前で字を書く事に少し緊張しなくなりました。緊張しないだけで、上達はしてないんですが。^^;)。
で、百句書きあげたら次は何を書こうか、と思っていたんですが、今度は百人一首を横書きで書いてみる、ということにチャレンジしています。今日は蝉丸を書きました。
それにしても弘法は筆を選ばず、とはよく言ったものですね。これを逆にすると、字下手な人は筆を選べばよいわけです。このことに気づいたのも、百人一首に取り掛かってからでした。一口に筆ペンと言っても、メーカーもたくさんあれば、さらに一つの会社でも10種類くらいの筆ペンがラインアップされてます。私が初めて自分のために買った筆ペンは、慶弔両用のクレタケのペンでした。足助病院の売店で買ったんですが、これがなかなか書き具合がよくて、文房具屋で同じものを探しましたがありませんでした。仕方なく、筆ペンを買うためだけに病院へ寄ったこともあります。
おじいさんが入院してからは毎日病院へ行ってたんですが、「慶弔両用」というのが微妙に憚られて却って買いにくくなってしまい、あっちへ行ったりこっちを見たりして、結局コンビニで買ったトンボの筆の助というペンを使うようになりました。これも慶弔両用で、でも、おばあさんは私が書くより夫の方がましだと思っているので、実際にはのし袋などに使うことはありません。ひたすら百人一首を書くために使っているので、黒ペンの方が消耗してしまいます。そこで、今は薄墨の方で百人一首を書いてます。
おじいさんは、生涯車の運転をしませんでしたので、筆ペンも私が代わりに買いに行ったものです。ところが、なかなか満足してもらえる筆ペンに行きあえず小言をいただくだけだったので、うっとおしいじいさんだな、と心の中で毒づいてましたが、少しだけおじいさんの気持ちがわかるようになりました。
ちなみに、おじいさんは近隣では達筆で通ってましたが、私の目には極端な癖字にしか見えませんでした。だから筆を選んだわけですね。(2008年12月8日 記)
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