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足助のおばさんと教育 75

びっくらスポーツ

今日は、地域の運動会の日です。本当はみんなやりたくないんですが、猫に鈴をつける人がいません。

実は、始めた時は私は推進する方の立場でした。もう10年以上前になると思いますが、まだ足助が町として独立していた頃、「シャングリラ10年計画」という地域再興計画があり、私はシャングリラ委員と言う役員を仰せつかっていました。結局その計画が頓挫して豊田市に合併することになって行くことになるのですが。

で、そのシャングリラ計画には国から助成金も出ていて、お金があるから何かやらなくちゃ、という格好で始まったのが見出しのびっくらスポーツ大会です。もともと、この辺りでは小学校の運動会に、じいちゃんからばあちゃんからとにかく家族総出で出かけて、お昼時ともなると互いに手作りの豪勢なお弁当を自慢し合うような地域です。小学生の数は、我が家が在籍していた時の半分にまで減っていますがまだその状況は変わってません。もちろん日曜日の開催です。学芸会も同様ですね。

私も名古屋で小学生時代を過ごしましたから、都市部のみなさんにはなんとなくレトロで羨ましいような気分を覚える方もいらっしゃるだろうと想像しますが、弁当を用意する主婦は前日から仕込みをするという本当に大変なことなのです。

ところが、男性陣はおおむねこの地域出身ですからそんな平日に給食を食べて行う運動会など想像の余地がありません。それどころか、自分の子どもが小学校を卒業してしまうと、地域との縁が途切れるようでさびしくなるようなのです。というわけで始まったびっくらスポーツ大会です。

ですから、提案したのは地域の私たちより少し年長の男性なんですが、当時「筋肉番付」というマッスル系の番組が高視聴率をマークしており、その中の「人間達磨落とし」というコーナーにもチャレンジすると言う話まで出てきて、つい私ものってしまいました。

しかし、10年を経た今では、子どもは少なくなるは、高校大学生の1番期待されていた年齢層は出てこないは、じいちゃんばあちゃんはさらに高齢化するは、もうみんなへとへとです。そういう私も2~3年前からは顔を出していません。今年は夫が地域の役員に選出されてますので、仕方なく出かけますが(夫だけです)、役員のみなさん、雨乞い状態です。

夫には「あなたが中止を言いださなければ、誰も言えない」のだと言い渡してあるのですが、ムラに住むと言うのはことほど左様にしちめんどくさいものです。(2011年6月5日 記)

(元ブログ びっくらスポーツ: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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