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shinobuwada
足助のおばさん 田舎暮らし 211
人生100年時代と言われますが、第二次世界大戦前後には50歳くらいが寿命でした。少し前でも80歳くらいで大往生と言われたものです。
昨年末から足指に痛みを覚えるようになり、すでに右手の中指に「ヘパーデン結節」と診断されているので、加齢で治しようがないと思ってはいたのですが整形外科を受診しました。足助病院の待合室は高齢者のるつぼでした。(おばあさんを送迎するついででした)。
一応レントゲンを撮ってもらって、案の定「体操で予防してください」というお医者さんの言葉を受けて、おばあさんを待つ間病院の売店で「わかさ」という雑誌を購入しました。ちょうどヘパーデン結節の特集でしたので。
記事を読んでも期待するような情報はなく、むしろお金を払って広告を買ってしまった、と後悔したくらいです。
胃癌の手術からもうじき丸3年になります。ありがたいことにメンタル系の疾患が快癒するという副次的な結果があって手術前より健康を取り戻したような気がしますが、胃が3分の1しかないという時点ですでに健常者にはカウントされません。
母は、私が子どもだった頃「ママは40歳まで生きていられない」と常々口にしていました。今考えるとある種のDVだったとも思えるのですが、その倍の年齢になって施設で独り暮らしをする羽目になり、思いがけない長命に戸惑っています。
今は一部先進国と呼ばれる国だけの高齢化ですが、医療と経済の発展に伴い地球規模での高齢化社会を迎える時代が来るでしょう。体のハンディを人工的に補うハード面でのサポートだけでなく、心理的にも生き生きと暮らせる老後を送る知恵も必要だろうと思います。
連句界の先輩方はおおむね長命です。(2020年1月16日 記)