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足助のおばさん 田舎暮らし 113

猫蓑会の初懐紙のために、着付けの猛特訓をしています。4度目で、どうやら見られるように着られたので、少し体を慣らすためにこうしてPCを立ち上げました。

開けて見て良かったです。いすに座ると、裾が左右に分かれて行きます。昔、初釜などで着物を着た時は正座が基本でしたので、裾が乱れる心配はいらなかったんですが、初懐紙はいす席でとり行われますのでこれは何か対策を考えなければなりません。とりあえず、ショールのようなものをひざかけにするとか。

しかし、和服というのは、何か改めて新年だなあという気分になりますね。今着ているのは、濃いピンクの鮫小紋です。大学の卒業式に着たものです。今はほとんどの大学が卒業式は振袖に袴スタイルの様ですが。私たちの頃には、袴というのは師範学校の流れをくむ教育大ならではのものでした。すでに就職が決まっていた友人の中では、レンタルではなく、購入した人もいました。学校の卒業式では女性の先生は黒のフォーマルか袴がならいでしたので。

私は、就職は決まっていませんでしたが、結婚が決まっていたので、母がせっせと着物を買ってくれました。ちょうど母が星が丘三越でパートをしていたことがあって、そこの和服売り場の方と親しかったので、「足助へ嫁ぐならこれだけは」とあれこれ見立ててくれた着物のうちの一つがこの鮫小紋です。よほど着物の知識のある方でないと、わからないでしょうね。サメの皮のように細かい柄のある、小紋(カジュアル)としても無地(正式)としても着られる重宝な着物です。知ってる方が見ると「あら、いいお着物ね」と言ってくださるので、私もお気に入りの1枚です。

その他にも、お茶の先生をしている伯母さんが、「名古屋嫁入り」を心配して、自分の着物や帯をたくさん送ってくれました。それらを、三越の畳(たとう)に包んで嫁入りに持ってきました。というわけで、お金は最小限しかかけていないんですがけっこう着物はたくさん持っています。母や伯母さんの気持ちを考えると、へたくそな着付けでも何とか日の目を見させてやりたいと思っています。(2011年1月2日 記)

(元ブログ 着物でPC: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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