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足助のおばさんと介護 163

昨夜、ご近所からワラビをいただきました。採りたてのワラビです。
結婚するまで私はパックされた「ワラビの水煮」を買って使うことしか知らなかったので、こうした新鮮な野菜や山菜をいただくのはかなりグルメなことだと思っています。これまでは、筍にしろワラビにしろ、おばあさんが調理する寸前まで支度してくれていたので、自分であく抜きをしたことはありません。ですが翌日(今日)はおばあさんはデイサービスに行くので夜のうちにあく抜きをする必要がありました。私は生まれて初めてワラビのあく抜きを手伝ったのです。
おばあさんに「お湯を2リットル沸かしてくりょ」と言われて大鍋に目分量でお湯をはり沸騰させました。そのくらいは食器を洗いながらできることです。「お湯が沸きましたよ」とおばあさんを呼ぶと「鍋は二ついるぞん」と言われました。同じ大きさの大鍋に再び目分量でお湯をはると「ちゃんとはからにゃいけん」と言われて、沸騰していたお湯を薬缶に移して500CCのメジャーカップで測り直しました。(私の目分量はかなり正確でした)。おばあさんは戸棚から「タンサン」と書かれた白い粉を持ってきて三つある計量スプーンのうちの一番小さなものにすり切りはかり、「お湯を下へおろしてくりょ」と言うのでした。腰が曲がっていてガステーブルに手が届かないのです。沸騰したお湯を床に下ろすよりスプーンに入れた「タンサン」を私が鍋に投入した方が早いと考え、スプーンを受け取ってお湯に入れ、ワラビを二束それぞれの鍋に投入しました。お湯が再度沸騰したら火を止めて一晩おけばあく抜き完了です。かんたんじゃーん、と思いながら一息ついていたら、おばあさんが昔自分で書きつけたメモを引っ張り出してきて「水1リットルに小さじ1杯だった」というのです。
おばあさんが「タンサン」をはかったスプーンは「2.5CC」で小さじの半分サイズのものです。ということは私が茹でたお湯のタンサンは規定量の4分の1だったわけですが、おばあさんはその「2.5CC」のスプーンにもう1杯ずつはかってお湯で溶かしたものを継ぎ足して良しとしました。スプーンのサイズが小さいことを理解していないようでした。
それでも今朝見たら、ちゃんとあく抜きできていたようなので結果オーライです。(2022年4月28日 記)

(元ブログ ワラビのあく抜き: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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