チェーン礼賛#ブロンコビリー
チェーンを讃える夜がある。
こんばんわ。ナカチョです。
その街にしかない自分だけのとっておきのレストランも素敵ですが、たまにはチェーン店の均一性、コストパフォーマンスの高さを感じるのも悪くない。
「巨大資本に雑に抱かれたい」
昨年私の友人ヤスが残した言葉です。
チェーン店という言葉に皆様は
どんな印象を感じるでしょうか。
安い、早い、味はそこそこ、
どこでも同じ味が食える。
感動はない。
そんなやや平坦な、起伏のない感情を
お持ちではないでしょうか。
お気持ちわかります。
しかしながら全く同じ味を、
どこで食べても、誰が作っても均一に感じるというのはこれは考えてみればとんでもない企業努力だと思いませんか。
大勢の人間が頭を悩ませて培ったレストランの大きな「仕組み」に私は感動するわけです。
そしてこういう感動は意外と東京出身者の方が味わうことが多い気がします。なぜなら東京に出店していないチェーン店というのはごまんとあるわけです。たまに地方の国道沿いを車で走ると「この店、初めて見たな」なんてことが多いです。
でもその土地の人からすると、もう当たり前なんですよね。「県民のソウルフードでしょ!」みたいな感じで。
東京って、出店リスクが高いのでしょうかね。
そんなわけでシリーズ化するかしないか
わからんけど今回は初めて行った
ブロンコビリーというステーキハウスです。
埼玉県を車で走っていると、インパクトのある看板が目に飛び込んできました。(発祥は名古屋)
私は助手席で何やら深い話をしてたのですが、あまりのその看板の肉に目を奪われて「つまりユングとフロイトの…ってちょとまてなんじゃありゃあ!!!うまほーー!!」
さながらルフィのように興奮するナカチョに気押されてか、ドライバーの友人も「帰りにここで夜ご飯食べてこうか」となりました。
内装はさながらアメリカンダイニング。
広々としたシートに、アメ車っぽいオブジェが散見されます。
ステーキはフィレ、リブロース、サーロイン、ハンバーグ、チキンなど。グラムや組み合わせを選べます。価格的には1500〜4000円くらいでしょうか。
プラス600円でサラダバー+ライス&スープ。
さらにプラス280円でドリンクバー+ジェラート。
なんてワクワクするシステムなんだ。
コスパの良いチェーン店とはいえ、
油断してっとお会計がご機嫌になるパターン。
サラダバーはオマケ程度のものかと思ってましたが
これがなかなか楽しい。
基本のキャベツ、トマト、コーン、レタス、ワカメ等を取って自分でドレッシングを選ぶオートクチュールもあれば、既に味付けまで完了してるプレタポルテなサラダもある。豆腐とめかぶのサラダ。オクラと枝豆のサラダ。極め付けはトマトのジェノベーゼパスタ。いやパスタやん。
サラダバーにパスタあるやん。
しかも横にはデザートのコーナーも。
基本のゼリー系(コーヒーゼリーとオレンジゼリー)
に加えてフレッシュのオレンジ。そして何故かティラミス。トドメの生八橋。
その品揃えの節操のなさが良い。とにかくみんなに色々食わせたい!そんな思いを感じる。
浮かれたナカチョはステーキが来る前に
サラダバーで腹六分目くらいになってしまう。
しばらく待っていると到着したステーキ&ハンバーグ。最初は厨房にある大きな網でじっくり焼いて、最後に鉄板の上で仕上げる。(焼き加減も選べる)
なぜそんな細かくわかるのかというと、厨房の網の上で肉を焼く様子が店内に設置してるテレビで常にライブ配信されているから。
「お。あれ多分おれらのリブロースじゃね?」
と、肉の進捗をリアルタイムで確認することができる。ちなみに画面が切り替わるとなぜかサラダバーのコーナーも映し出されるが、ただただサラダバーで吟味するお客さんのうなじを観測するだけの時間と化す。
してようやく届くアツアツのステーキ。
シンプルなステーキソースか塩で食べる。
美味い。脂身は少ないけど肉肉しくて良い。
ステーキソースもうまいけど、塩だけで全然良い。
200円で売ってるグラスワインを
マフィアみたいに流し込むのも悪くない選択だろう。舐達磨のビーフのMVみたいな夜を低コストで再現できる。
サラダバーとライスセット
ハンバーグ200gとリブロース150gで3600円
満足度大のステーキでした。
だがしかし、ナカチョは知っている。
ステーキハウスチェーンの帝王は
まだ別にいることを…
続く