![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140165420/rectangle_large_type_2_3c0088297b15aeab66b83eacc50b5b0d.png?width=1200)
「GANMI舞踏会」VS/With東京公演
「GANMI舞踏会」VS/With東京公演に行きました。
舞踏会はわたしにとって、ひとことで言うと、知ってるGANMIと知らないGANMIの共存でした。
今回のライブは対バン形式。初日の「VS」は龍宮城との決闘、二日目の「With」はAile The Shota・eillと一緒に作り上げていくようなステージでした。
いずれも、GANMIをはじめて見る対戦/対バン相手からの視線も意識した上での構成だったように感じていて。
よそゆきの知らない顔をしたGANMIに驚きつつも、「うちの推してるGANMIすげ〜でしょ!」って相手方のファンにも自慢したくなっちゃうような、そんなライブだったとおもいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1715337106612-IrI2kxvyzI.jpg?width=1200)
今回もわかってらぁみたいなことを無駄に長く書くよ!
VS龍宮城
まずは初日のVS。
テーマである「VS」。音楽という土俵での決闘において、徹底的にダンスのみで勝つ、というダンスアーティストとしての矜持を感じました。
それを強く感じたのが、Gold Mineで後半でshun君が客席を煽っていくところ。
次の日のwithのライブでも同じことをやってはいましたが、徹底的にことばは使わない気でいるんだ!というのをまず初めにおもいました。
龍宮城さんは音楽というものに対して、自分たちの歌や踊りだけじゃなく、ことばをもちいて表現するという方法で、アプローチしているとおもいます。
かれらは歌謡舞踏集団であって、音楽を歌って踊って表現するのがそもそものスタイルだけれど、加えて、曲には台詞が含まれているものもあるし、曲間にことばで伝えるという部分もありました。
龍宮城結成までのオーディション番組「0年0組」でも、ポエムの課題があって、自分のことばで伝える表現する、ということも、プロデューサーのアヴちゃんがもとめるもののひとつとして、大事にされているように感じていて。
人からもらった歌詞をどれだけ自分の声で発せるか、伝えられるかみたいなところを含めて、それをまっとうできた子、できると期待された子たちがいま龍宮城として存在しているわけで。
そこも含めて武器にして、デュエルに挑んできたなあとおもいました。
※解釈違いだったらすっげえごめんなさい
いっぽうで、GANMIがわたしたちに見せてくれる音楽に対しての表現は、その身体性がベースで。
そこに楽曲の歌詞がことばとして載ってくることもあるし、インストという形で、なにも言語が介在しないこともあるわけですよね。
ことばの有無にかかわらず、徹底してダンスをとおして表現するっていう。
そこが個人的には対照的で面白いなとおもったところでした。
セットリストのなかにもインストが3曲。「ALL EYES」、「Gold Mine」、「Nichijoh」。
2日目のwithでも同じ曲をやってはいるけれども、すこし違う見え方をしたなと今となってはおもいます。
対戦相手と対戦相手のファンにむけて、GANMIっていうグループのレペゼンになるような構成だったんじゃないかと感じます。
個人的にGANMIのライブに来るのが久々だったこともあって、龍宮城さんファンとある意味同じ感覚で見れたのもよかったのかもしれないです。
個人的にいちばん印象的だったのは「Nichijoh」でした。
さいしょに音源を聞いた時に、これを踊るんか!みたいな衝撃があって、MVを見て本当に踊ったんかみたいな衝撃があって。
で、今回のライブが初見だったわけです。
この曲っていわゆる「ノリ」とか「沸いたわ〜!」っていうのとはまた違うところにあるなと感じていて、すごく単純な言いかただと、とにかく見せるためにある曲だと思っています。
見せるっていう方向性としてはおなじくインストの「ALL EYES」とかとも似ているかもしれないけど、それがよりもっとソリッドになった感じというか、よりストイックな印象です。
Nichijohは、音楽の要素、音色とかリズムとかを分解していった先にあるような、複雑そうにみえて「音を楽しむ」っていうピュアさがあるような曲だと感じます。
いままでわたし自身が見てきたGANMIは、歌詞があろうがインストだろうが、客席とのコミュニケーションを大事にしていたり(言語じゃなくて、ムーブに沸いたりするのもそこに入ります)、ストーリーやメッセージを身体を通して伝えてくれる存在だと感じていました。
だからそういった純粋な音のなかで踊っているGANMIを見るというのは、自分にとってはすごく新鮮で、衝撃的な体験でした。
どう見せたいと思っているかとか、もっとこういうふうに盛り上がってほしい、みたいなことがあるのかもわかりません。自分以外がどういう反応してるかっていうのは分かりません。
でもわたし自身の場合は本当にただただ見入ってしまい、ずっと拝んでるみたいな状態でした。
それこそGANMIというチームコンセプト、チーム名までに立ち返ってみても、ふさわしい曲だなと感じました。
いっぽうで、「青春は水びたし」をフルアカペラ音楽なしバージョンでの披露というのも面白い点でした。
インスト曲で、純粋な音楽を身体をとおしてここまで勝負できるぞ!とカチこんできたかと思えば、純粋な言葉をダイレクトな言葉じゃないカタチで、身体をとおしてここまで伝えられる力もあるんだ、っていうのを見せてきたという点も面白かったなと感じました。
そんな感じで、対外に向けたGANMIとその前から自分が知ってたGANMIと自分もまだ知らなかったGANMIを一気に見て浴びることができた公演が、VS龍宮城でした。
with Aile The Shota / eill
2日目のwithは、前日のVSと対照的に、完全にアットホームな時間でした。
ATSファンやeillちゃんファンもいたけれど、GANMISTおよびGANMIの現場に親和性ある人たちが多くて、安心して声出して楽しめました。リラックスっていうとちょっと違うけど、その超ドキドキハラハラしなくていいっていうのが個人的にはすごく嬉しいポイントでした。
ライブとか舞台とか、ただ立ったり座ったりして見てるだけでも緊張する事って自分は結構あって、もちろん大好きな趣味だからそれが辛いとかは全く嫌とかは全く思わないけど、でもwithに関しては、そういうのがなく楽しみ、楽しい、楽しかった!て感じ。
だからと言って、それが単に内輪ノリで緊張感のないライブってことじゃなく。見せる伝える楽しませる楽しむみたいなバランス感覚が良くて、バチバチな曲もシリアスな曲もあるのに、それでいてアットホームな雰囲気が最後まで崩れないっていうのがよかったです。
with編では「片っぽ」があまりにも、でした。歌、ピアノ、踊り、ただそれだけの空間があまりにも尊くてしかたがなかったです。
Mr.Dさん、AOIくん、Yuukiくんの3人はGANMIの中でもとくに歌詞の振りへの落とし込みかたが印象に残るからこそ、このパートを任されたのだろうと感じます。
Mr.Dさんのつくる作品やダンスは、Dさんの動きを通してわたし(我々)自身を投影したりする余白があるように感じています。たとえばわたしはDさんのその腕の動きとかが好きなので、そこに自分自身の感情が乗っていくというか。
2020年にやったSIRUPさんとのコラボオンラインライブで披露した「HOPELESS ROMANTIC」(超名作)を見た際にもおもったように、こっちに主体性を持たせてくれる感じがして。
紛れもなくそれは「表現」ではあるんだけど、感情とか考えていること、感じたことを表に現しているだけではないように感じて。乱暴な括り方になってしまうのだけど、クリエイターであってメディアでもあるなと感じました。
AOIくんのパートに関しては、わたし自身が感じていたあおちゃんのダンスのここが素敵!とおもう部分を、じっくりとソロパートというかたちで見れて嬉しかったです。わたしにとってのはじめてのGANMIライブであるG3LXでのeillちゃんとのオンラインライブを見た時から、ずっと変わらず魅力と感じている部分だったので。
感情が染み渡ってて、でもそれが煮詰まっちゃってるわけじゃなくて、ちゃんと流れているからこそ、こちらにもその感情が波みたくとつぜん向かってきて引きつけられたりとか。あとは、器用じゃないところとか。AOIくん本人がFCのブログでも書いていることにも重なってますが。
AOIくんは割と最近の楽曲ではキーになるところをバチバチやったり、最後の決めとかをクールな感じで持っていくのが多かったなって思っていました。それが物足りないわけじゃないけど、そうじゃないところも見たいなって思ってて、その個人的な思いが今回の片っぽのソロパートで消化された感じがありました。
知ってる人だけ知ってたらいい、みたいな根性ひん曲がった感情を若干抱いてた部分もあったんですけど、今回こういう機会があって、自分も救われたし、いろんな人にもっと届いたらいいなあと思いました。
Yuukiくんはスポットライトの前が似合うなあって感じます。上手の端にあるライトを受けて踊っているのを見たとき、こちら側に対しての感情の訴求がすごいなあとおもって。Yuukiくんの表現にかんしては普段から引力引力言ってるんだけど、まさにそういう感じ。こっちから感情を引き出してくれるなあとおもいます。
Yuukiくんが踊っている姿をみると、その曲の登場人物という感じがします。曲という物語の中を生きて悩んだり苦しんだりもがく姿が、同時に、熱いYuukiちゃんのパブリックイメージと重なりあることで、より強力なイメージになってこちらにめちゃくちゃな引力でもって伝わってくるなと思って。踊る人はだれでもそうなのかもしれないけど、見られることで完成するというかパワーを持つなあとおもっていて。この3人の中では、より伝える、伝わるというダンスだから、めちゃくちゃぐっときました。
三者三様のダンスを通した表現を、eillちゃんの歌とピアノというすごくシンプルだからこそ贅沢な組み合わせで味わうことができて、わたしはとても幸せです。
あと、すごく個人的にハイライトとして書きのしておきたいなと思ってるのが「Spotlight」です。
Kazashiくんのセンターのパートがもうとにかくめちゃめちゃ良くて、泣きそうになりました。
この曲を見るのはそれこそG3LXのeillちゃんコラボライブ以来でしょうか。野外ライブでやったっけ?生で見るのは初めてかもしれないです。この曲のKazashiくんパートが好きだというのは、その当時のブログの中でも書いていることなんですが、改めて現地で見て、まったく同じ場所でめちゃくちゃ心を動かされました。
なかなか言葉にしがたいんですが、安心感という感情がわりとしっくりくるかもしれません。自分の環境や感情と重なる部分があるのかも。
普段のKazashiくんはパヤパヤしてるし、言語ということに対してあまり執着がないのかもと思ってたんだけど、このパートはすごく説得力があって、すごく頼りになるなあと思います。しんどいとおもっているときに見たからこそ、余計に。
Kazashiくんのダンスってすっごいパワーがあるし、GANMIのダンス全体を通したパートの割り振りでも、言語外のところで圧倒してくるところが多いようにおもうけれど、この曲についてはあの一瞬だけで受け取れるメッセージの圧がものすごいなあと感じました。
繰り返しになりますが、withはほんとうにいい三つ巴のライブでした。GANMI主催のライブだから、GANMIが真ん中にいるという部分はもちろん多かったかと思いますが、とはいえその三角形のバランスがすごく良くて。
この空間ずっと続いてくれ、この楽しい感情ずっと続いてくれっておもえるような時間でした。
さいごに
自語りゾーンで〜〜〜す。
個人的に自分はGANMIのライブに行くのがだいたい1年半ぶりでした。ファンやめてたとかじゃないよ。
正直1年半飛んでる状況で、GANMIのライブってどんなだっけ〜みたいな。
私がライブに行けてた時期はワンマンでは声出しも駄目でしたし(ギリ、MOSのライブで声出し解禁でした)どういう雰囲気だったかノリだったかちょっと思い出せないまま浦島太郎での参戦で。
復帰一発目はワンマンがいいな〜なんて思っていた自分も居ました。見たことないのによく言えちゃうね状態ですね。
VSでのバチバチに戦闘モードのGANMIと、withでのめちゃくちゃアットホームなGANMIと両方を味わうことができて、新鮮味とあるい味の懐かしさみたいなのを感じることができて、このライブに来れて良かったし大正解だったなって感じています。
これからもGANMIちゃんの進化は続いていって、やばいものたくさん作ったり、いろんなライブやるんだろうなっておもいます。たぶんなんですけど、いたりいなかったりするとおもいます。なのにいろいろいううぜえファンです。ただ実際にはじめてこれだけ間をあけてみて、これからも長く応援(という言葉しっくり来ないんですが)したいなって思いがより強くなったライブでもありました。
すげえライブをありがとうございました。対ありでした。withありでした。
以上、お読みいただいたかたもありがとうございました。
まずは次回のTSUKIICHIライブ、また会えるのを楽しみに待ってさようなら!