ひっくるめて見ると幸福
朝のんびり目覚めて、それとなく朝食をとり、子どもたちの言われるままに近所の公園に行った。走りまわり、シャボン玉を飛ばし、砂を集め、ボールを蹴飛ばし、くるくると遊ぶ子どもたち。有りあまるエネルギーをさんさんと放射している。
午後も似たように、子どもたちの希望で絵を描いて遊んだ。今日は、私が絵の輪郭を描き、子どもたちがそれを塗り絵のように塗ったり、シールを幾重にも貼ったりしていた。
どの絵も虹のようにたくさんの色を使う。細かいところまできっちり塗ったかと思えば、大きな余白を残してあっけなく終わるときもある。「完成!」と告げられたときが完成なのだ。その完成したものだって、次の瞬間には丸めてテープでとめられ、細長い棒になって第二の完成形に達しようとしている。子どもたちの絵は、いつも予想の枠をはみ出したところに向かうから好きだ。
遊びと遊びの合間に、コーヒーを淹れ、読みかけの本に目を通す。夕方には雨が降った。ご飯を食べさせお風呂に入れ、寝る前には絵本を読んだ。読んだといっても、本のなかに隠れたものを探す、というタイプのものだったから、子どもも私も本にぎりぎりまで近づいて、目を皿にして探した。集中力が必要で、思いのほか疲れてしまった。
子どもたちが寝たあと、本の続きを読み、絵も少し描いた。特別なことは何もなく、ぼんやりとした1日だった。それでも、トータルで見ると幸福なのだろう。
いつも見てくださったり、イラストを使ってくださってありがとうございます。いただいたサポートは、子どもたちのおやつになります。