意思は弱いが、幸福度は高い。
連休2日目だが、雨模様。私は家に籠るほうが好きだから、いっこうに構わないが、子どもたちは暇を持て余す。
昼過ぎに、雨が小降りになったところで、子どもたちを連れて少しだけ散歩。近くの本屋さんまで歩いた。気になっていた本を探したかったが、少しでも離れると長女が私を呼ぶので、何も見れない。長女は心配性なので、いつも目に見えるところに居てほしいのだ。こうやって呼ばれるのも、あと数年だろうが。
結局、本屋ではなにも買わず、これまた近くの店でお菓子を買って帰る。次女はうきうきしていたが、長女は欲しかった本を買ってもらえず、不貞腐れていた。子どもの天気は変わりやすい。
家に帰って、またのんびり過ごす。本も数冊読み終わってしまったので、久しぶりに革のサイフの手入れをした。遡ってみると、もう8年ぐらい使っている。年季が入ってきたが、まだまだ使えそうだ。汚れを落として、オイルを塗って休ませた。すっかりくたびれて、私に馴染んだサイフ。同じように、私も歳をとったということか。
ベランダのオオデマリの木に、キマダラカメムシがとまっていた。今夜は雨宿りしていくのだろう。窓越しに、子どもたちがまじまじと眺めていた。外はもう寒くなってきた。この季節はコーヒーがいっそうおいしい。「午前中だけ」というルールをやぶって、今日も飲みすぎてしまった。意思は弱いが、幸福度は高い。
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