立てた教壇と届かなかった舞台
このnoteでも書きましたが、私は今年叶えたい目標の1つに"舞台に立つこと"をあげていました。
まだ全然本調子じゃないから、きっと演劇とかの舞台は中々厳しいだろうなぁ
なんて考えていた時に、
社会人合唱団に入っている友達から
「歌せっかく習ってたから、見学にでもこない?」
と、誘われまして、行くことにしたんです。
合唱なんて学校の授業でやったぐらいで、しかも中高は女子校だったから、男の人と一緒に歌うのは小学校ぶりだなー、なんて思いながらの人生初の合唱団練習。
結果は、行ってみてすごく楽しかったです。
合唱は懐かしい気もしながら、どこか新鮮で
メンバーの皆さん本当にフレンドリーで、雰囲気も結構いいなぁと感じて
そして見学が終わって数日経ったある日、
「近々合同で発表会があるから出ない?別に入団してなくてもいいから」
と友達に誘ってもらって。
発表会っていうことは、久しぶりに舞台に立てるっていうことだ!!!
とめちゃくちゃ嬉しくなり、メンバーではありませんが助っ人ポジションで出演させていただくことになりました。
それから毎日家で歌の練習をしたり、本番の前日のリハーサルにも参加して、いよいよ明日が本番の日
目標にしていた舞台にもやっと立てるんだ!!
とワクワクしていた私に、恐れていたことが起きます。
本番の日の朝、動けなくなってしまったんです。
その週は珍しく予定が沢山入っていたこともあり、エネルギー切れをこのタイミングで起こしてしまって
結局、団員じゃなかった、ということもあり、出演はキャンセルさせていただくことになりました。
正直、ものすごくショックでした。
こんな状態だったら、私のやりたい演劇の舞台なんて夢のまた夢の夢だと
現実を突き付けられた気がして。
迷惑も沢山かけることになってしまいましたし。
うつ病だってまだまだ全然終わりが見えない…
治る気配すら感じない…
そう落ち込んでいたのですが、その約一週間後
大学時代にお世話になっていた教授から連絡が。
「向こうの劇団にいた時の経験を学生に講義してもらえませんか?」
さすがに思っても見ない提案でしたし、こんな貴重な経験中々できないだろう、ということで引き受けさせていただいたのですが、
発表まで1週間もないじゃん!?!
と、もう焦りに焦って、数年ぶりに再会したPowerPoint &Wordとにらめっこをする毎日。
なんとか準備が終わり、当日を迎えました。
合唱の時のように動けなくなることはなく
(めちゃくちゃ疲れはしましたが笑笑)
向こうのことを話すのはまだ辛い部分もありましたが、聞いて下さった約600名の学生さんの何か助けになればな、という願いも込めて、講義をさせていただきました。
私が話した経験はあまりにもちょっと特殊なので、どこまで興味があって、参考になったかはわかりません。
でも、このように私が感じ、学び、経験したことを、直接お話しできた。
それだけで、何だかあの時の自分が少し報われたような気がしました。
もう少し経ったら、私の講義の感想が書かれた紙が600枚届くみたいなので笑
ワクワクドキドキしながら待っていようと思います。