Twitter(現X)のアカウントを取り戻したよ
「パスワードを変更してください」
「Vi**********@S******n*.jpへ送信しました」
ざっくりいうと、以上が起きたこと。
僕がTwitterに初めてアカウントを登録したとき、それはiPhoneがまだ第2世代だった頃。高校生だった15年前の2009年。通信は3GでiPhoneは今の6分の1の値段だった。とはいえ高校生にiPhoneは高嶺の花でガラケーからアクセスしていた。
登録したアドレスは当時使っていたソフトバンクのガラケー@softbank.ne.jpのアドレス。身の丈に合わない投稿をしてプチ炎上したり、人と喧嘩してブロックしあったり、黒歴史や青春を共にしたアカウントであった。しかし思い出の詰まったアカウントはイーロンマスク(X社)の急なパスワード変更の要請により失われた。しかも、賞を取ってみんなに伝えたいタイミングで。許すまじ。
なぜアカウントへアクセスできなくなったのか
自分はガラケーとiPhoneの2台持ちにしていた。iPhoneではSNSやインターネットブラウジング、ラインでの連絡。ガラケーはソフトバンクで音声電話用といった感じ。もともとはソフトバンクでiPhoneで両方使っていたのだけど、電話代の高さやバッテリーの充電がネックで、ソフトバンクのモバイル通信の機能を外した電話回線専用の契約で使っていた。電話番号を別の会社に引き継ぐのは当時結構なお金がかかったというのもある。
その流れでTwitterにアカウントを作る際に登録したソフトバンクのメールアドレスをサービス解約していたのである。そのあと電話番号も登録というのがはじまったが、電話番号を登録するはリスキーだなと感じ登録しなかった。これが原因でTwitter社からログイン用のURLをうけとる先が昔のサービス解約をしたメールアドレスしかなくなってしまい、アカウントに入れなくなってしまった。
これは今では反省している。電話番号を登録しなかったり、適当なメールアドレスで登録したのは古いセキュリティ感覚だ。現在位置を登録したり住所を登録したりしていれば、いつかはサイトがクラックされてネットにリークする、と思い込んでいる。実際そういう事件はちょこちょこあるんだけど、それによって重大なことが起きているかというと(因果関係が観測不可能なだけかもしれないが)聞いたことはない。カードが不正使用されたという話は聞くが、住所がバレて強盗が来たという話は聞かない。詐欺の電話とかはかかってくるかもしれないけど、それはとっかかりに過ぎず、絶対に詐欺が成功してしまう要因ではない。ちなみに、僕の電話番号は本屋さんにいくと本に印刷されているし、住所も妻の仕事の関連でその気になれば検索できる。現在位置に関してはインスタグラムに投稿するとき、おもしろさから公開することがある(つまり自宅は留守だ)。現代は自分のプライバシーを公開することで受けられるサービスがそれを上回る。
さて、もうこれは無理だ!次のアカウントをつくろ!と次のアカウント作ったら仕様変更で100人までしかフォロワーを見れない。新しくなったことを伝えることが十分できなかった。悲しみにくれながらもフォローした人のフォロー欄からフォローするという作業をしつつ、長年のアカウントは放っておいた。しかし、とあることが起きた。
4Gガラケー、3G停波で文鎮化
アカウントを取り戻せたのは、ソフトバンクから3G停波によってケータイが使えなくなるので買い替えてください、いまなら買い替えに20000ポイントが使えます。という手紙が来て、そこに昔僕が使っていたiPhone5が今使用している機種として載っていたからだ。そのiPhone5は既に壊れていて、今、僕が使っているのは京セラのDIGNO501KC。電話専用に中古屋さんで買ったガラケーに、simを差し替えて使っていた。パカっとあけたモニターには4Gが表記されていて、まだまだ使えそうだと思っていたけど念のためにソフトバンクショップへ訪問。確認してもらうと使用可能。じゃあ、そのままと使っていたらある日繋がらなくなった。
話と違うじゃないか!とソフトバンクショップへもっていくとお店では繋がる。失礼しました!と自宅に戻ったら繋がらない。またソフトバンクショップへいって何が起きているのかきいてみた。simカードがiPhone5のやつだからダメなのかも?という話になって、再発行してもらおうとしたらソフトバンクショップでは、基本的にソフトバンクから買った端末のsimカードしか出せない。お客さんの依頼で別の規格もだせるけど使えなくても責任は取れないし、発行にかかる返金もできない。
発行前にいちど試したいなとおもって、DIGNO501KCとおなじ京セラDIGNOケータイシリーズの4G対応ガラケーを借りてきた。自宅で通信可能なのを確認し、simカードを差し替える。だめだ、繋がらない。試して良かった。ググると僕の501KCは4G対応と表記しているが、実際は4GLTEに対応している。4GLTEは3.9Ghzの通信であり、4Ghz帯の通信ではない。3Gは停波している。通信不可能、文鎮だ。
使えないなら仕方ない。使っているiPhoneに電話回線をつけよう。せっかくだからキャリアも乗り換えよう。その前にソフトバンクでやり残したことはないだろうか?そうだ、メールアドレスを復活させ、思い出のTwitterアカウントを取り戻すのだ。
@softbank.ne.jpはサービス続行中
ソフトバンクのキャリアメールはサービス終了していない。Twitter社からURLが送られてきているメールは届いていないけれども、届くアドレスを用意すれば届く。昔の自分のアドレスが他の人にとられていなければ、アドレスを再取得することができるはず。
この仮説をもとに、またソフトバンクショップへ。モバイル通信のある契約に変更する。1ヶ月分の契約で1500円くらい。僕のガラケーは通信がショップでしか通じないのでショップでマイソフトバンクへアクセスする。ランダムに生成されたアドレスを昔のメールアドレスに変更。厨二病ガッチガチのアドレスが功を奏したのか、無事取得することができた。今度はTwitterへアクセスして、メールアドレスへメールを送信。さて、メールが・・・届いた!!!無事に取り戻した自分のアカウントからみるタイムラインは地元に帰ってみる川のようで、心地がよかった。
注意
同じ状況であれば、おそらく同じ方法でアカウントを取り戻すことは可能です。ただ同じ方法であっても、いくつかできない場合があるのでそれを書いておきます。
使っていたメールアドレスが取得されてしまってメールが受け取れない
登録アドレスのドメインが間違っている
メールサービス自体が終了している
登録していたソフトバンクメールがi.softbank.jp
メールアドレスを復活させてTwitter側からおくられてきたURLからアカウントにアクセスするという方法なので、Twitter側から新しい連絡先に送ってもらったり、パスワードのところに特殊なコードを入れたり(これは不正アクセス禁止法に抵触しうる)、したわけではないのです。
肝になっているのはメールキャリアの方なので、こちらがダメだった場合はどうしようもありません。
1個目の場合はアカウントが乗っ取られてる場合があるのでむしろアクセスできない方がいいまであるかもしれません。不自然なアクティビティとして検出されてメールが来る場合も想定できるので、その場合はそこからサポートとやりとりしてアカウントが復活できるかも?
2個目や3個目の場合は妄想に過ぎない方法なのでまにうけないで欲しいのですが、ドメインを独自に取得し、自分でメールサーバーを作ることでメールを確認できるかもしれません。しかし、この妄想にも問題があります。特に3個目の場合です。このケースで「hotmailでアカウントを作ったらoutlookになってしまった」があります。この場合はどうしようもないかもしれません。hotmail.co.jpをアドレスタブに入れるとマイクロソフトにページ転移されるのでドメインは廃棄されてないのでわざわざマイクロソフトに交渉して買う必要があります。というか、hotmail.co.jpに届いたメールがoutlookに当たり前に転送されないのヤバい。なかで転送可能だったりする方法をもし誰か知っていたら教えてください、僕の知り合いのアカウントを救うことができます。
4個目はiPhoneをソフトバンクで購入することで使用可能な独自メールアドレスなので、iPhoneをソフトバンクで購入しなければなりません。もし買う予定であれば試してみてもいいかも。
(ちなみにこれ系のアドレスが他キャリアであるか僕は知らないです。i.ezweb.co.jpとかi.docomo.co.jpとか)
最後に
これだけがんばったのですが、SNSは無料のサービスでサービス終了も仕様変更も基本的にはユーザーの意図と関係なく、サービス側で変更がいつでも可能です。なので、基本タダだし仕方ないかぁの態度も大事だと思います。僕は諦めなかったけど、ソフトバンクと家を10回くらい行き来したし、絶対あだ名つけられてる。
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