#5 ミクロネシアに思いを馳せて

最近、急に肌寒さを感じる。
そして気がつけば、
休職して3か月が経とうとしている。

まもなく学校に上がる子どもは、
徐々に社会性を身につけ、
人の心の動きについて、
いろいろ話すようになった。
そんな成長した子どもの姿を見ていると、
過ぎていった時間の大きさに気がつく。

でも、子どもの成長の瞬間みたいなものに
ちゃんと向き合えていただろうか。
父親として誇れる背中を見せているだろうか。

休職期間中も優れない体調と闘いながら、
このままではいけないと責任感に駆られ、
必死につかもうと、もがき過ごしてきた。
そんな3か月であった。

自分にとって大切なもの、曲げられないもの、
父親としての役割、
そして味わい深い人生を生きるために、
ようやく人生を賭ける糸口を見つけだし、
一歩を踏み出す準備ができたかもしれない。

あといく月もすれば、仕事も人生も、
これまでと違った景色が広がっているはずだ。
途中で答え合わせをしながら、
焦らず歩みを前へと進めてみたい。

もし行き詰まったら、いつか行った島々に思いを馳せよう。
欧州でも、米国でも、ミクロネシア諸島でも、
暖かい国の人たちは、
いつも雄大で穏やかな表情をしていた。
きっと、なんとかなるだろう。