『気象データアナリスト』
こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。
今回も気象庁からの報道発表ネタを。
『気象データアナリスト』という単語、これまでもどこかで聞いたことがあるなぁ・・・と思っていたら、どうも気象分科会の提言だったようです。
企業では、⾼度化した新たな/未利⽤の気象データを様々なビッグ
データと併せた利活用を、気象予報士が気象データアナリストとして
推進。
(※)
このときは「気象予報士の新たな活躍の場を創出しよう」という感じの記述がなされていましたが、今回の報道発表では、気象予報士との関係性は明示的ではなくなっています・・・。
育成講座のカリキュラムガイドラインを読んでみましたが、そこでも『気象予報士』という単語は一度も出てきません。
おおまかに3つのスキル(「気象」・「データサイエンス」・「ビジネス」)が必要とされていて、「気象」について細かく見ていくと、ほとんど気象予報士試験で問われる内容と被っているようには思いますが・・・GPVのデコード等、データ処理の能力は予報士試験で問われるものではないですね。
そしてまぁ、いずれにせよ他の2スキルは全くもって予報士試験では問われないので、やはり気象予報士の方でも+αの技能取得が求められそうなところではあります。
ただ、「気象予報士のなかでも、気象と関わる仕事に就けている人はあまり多くない」という内容の調査結果が平成25年度に公表されていたなか、ビジネスと絡められれば、気象予報士としての活躍の場は広がりやすくなっていきそうですね。
・・・一方で、「気象予報士でないと気象データアナリストになれない」というわけでは無さそうなので、考えようによっては、データサイエンス・ビジネス分野での予報士の必要性が低くなってしまうのかも知れません。
気象庁が認定した「気象データアナリスト育成講座」は今年4月に公開されるようなので、具体が見えてくるのはその頃なのでしょうか。
私自身はあまりビジネスと関わり合いを持っていませんが、どのような流れが生まれていくのかは気になるので、これからも見守って(?)いきます。
そんな、今日このごろ
※交通政策審議会気象分科会,2018 :2030年の科学技術を見据えた気象業務のあり方(提言の概要).https://www.mlit.go.jp/common/001262851.pdf#page=20(2021.2.6閲覧)
ちなみに、見出し画像は昨年12月に撮ったアメダス大阪の写真です(「データ」っぽい写真ってなんやろ?・・・と考えた結果)。