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「ワインの庭から」 記憶の扉 金木犀
ゆっくりとした坂道を上ると、オレンジ色の小花を枝いっぱいに咲かせた金木犀が視界に入ってくる。周囲には蔓バラのフェンスが境界をつくり、ジャスミンが垂れ込める暖簾を潜る。いくつかの階段を上がり南へ目をやると、庭木を透かして表の景色が見え隠れし、木の葉の隙間から木漏れ日が注ぐ「ワインの庭」がある...。
ようこそ…。「ワインの庭」へ。
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南の窓を大きく開くと、ふくいくたる香りで、我が家をやさしく包み込んでくれる金木犀。甘い柑橘系の果実の中に桃の香りが僅かにする...。
冷涼と温暖が混ざりあった穏やかでミステリアスな香り。ここから物語が生まれそうだ…。
「冷涼と温暖のミステリー」。
窓の外がまるで小宇宙のようだ。よく見ると中央にわずかな暗闇がある。そこが別の場所に繋がる「ワームホール(wormhole)」の入口だ。
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この場所に立つと、香りに誘われ懐かしい思い出が繰り返し蘇る…。
「あなたにとって、忘れられない思い出の瞬間はありますか?」
冷涼と温暖が混ざりあうミステリアスな芳香が漂っている間、ここは、いつも開かれています…。
「あなたにとって、もう一度観たい、思い出の景色はありますか...?」
ワームホールの案内人は、うちのネコたちです。3兄妹は、それぞれ特殊な能力を持っていて、安全にあなたの楽しかった思い出の場所までご案内いたします。
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「ワインの庭」は、時空構造になっています。ほかにもいろいろな抜け道があるかもしれません…。
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金木犀の芳香に刺激されて、妄想は膨らむばかりです(笑)
青空が顔を出しました…。
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あなただけの「記憶の旅」は、いかがでしたか?
「ワインの庭」へ、またのお越しをお待ちしています(笑)