11/ 20週に気になった未訳ジャーナリングRPG(ソロジャーナル)/ソロRPG/TRPG etc
ウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、多分だけど日本語化されていないものです。あしからず。
● お知らせ
引退前の老シーフが最後の盗みの計画を練りつつ、2つの謎解明に取り掛かるジャーナリングRPG「The Heist on Foley Lane」。残った謎もフラグを踏み、ゲームが終了となった。
日記を文字ではなくコラージュとして残してみたが、物語を頭の中で反復させながらシーンに合いそうな画像を探すのは、楽しかった。実はテキストをちゃんと残しているが、見せませんよ?
少々本来の運用ルールとは違うが、最初の終了条件処理を終えた事件で「こんな結末はイヤだー」と駄々を捏ねて延長線をした次第。
とはいえ、真のエンディングへは到達できなかったのは、ちょっと残念。というか条件がキツいよぉ(TwT これがセカンドゲスシステムの洗礼かぁ。SRDとしてリリースされてから結構経つけど、ようやく遊んだ気がする。
作ったコラージュは、19枚となった。
● 今週の気になる一覧
◾️何このダンジョン級に混沌としたオフィス!!? / ジャーナリングRPG
「Corporate Onboarding」でのあなたは、とあるアットホームな会社に入社した新入社員。新人研修を完了するために、この未開の大陸のようなオフィスの中で、6人の上司を探さなくてはいけない。これは不慣れな社内を彷徨いつつ、奮闘を記録するジャーナリングRPG(w
基幹システムはFariRPGの「Firelights」。そのため、このゲームではあなたが彷徨うオフィスのマップも一緒に作成していくことになるらしい。ということはプロンプトの内容が新人研修も兼ねているのかもしれない。
迷いに迷いすぎて、5回注意を受けるとゲームオーバーらしいので気をつけて!
◾️さて、このオブジェ……気味が悪いだろう? / TRPG
「Cabinet of Curiosities」でのあなたは、オバケのような恐ろしいオブジェを収集しては販売するお店の店主と、心の欲望を追い求める客になる1 on 1タイプのTRPG(客側の人数を増やしても良い)。
トランププロンプトを使って、ゲーム参加者が一緒になってオブジェを設計。そこから始まるサバイバルラウンドを経て、客が金を払わずにオブジェを譲り受けるか、金を積んででも手に入れるかを決めていくことになる。
こういう金を払わずもらうオブジェは、大抵は人を発狂させるのでは?(w
◾️この都市は、一体どうやって荒廃したんだろうか? / ジャーナリングRPG
「Exploring the Ruined Fantasy City Alone」でのあなたは、探検家。ファンタジー世界の廃墟となった都市は自然災害、戦争、モンスターの侵略、反逆の魔法によって破壊されたかもしれないし、単に未知の理由で放棄されたかもしれない。もう数年〜数世紀は経過しており、モンスターや崩壊の爪痕が随所に残っている。ソレ以外にも未だ機能し続けている罠や魔法まで……。
これは、その探検の様子を記録するジャーナリングRPG。
takuma okada氏の「Alone Among the Stars」を基幹システムとしているので、トランププロンプトとD6を利用して山札が尽きるか冒険に満足するまで廃墟と化した都市を探検することができる。
◾️壊れていても、謎は解けるんでus! / TRPG
「Junk Noir」は、壊れかけのロボット探偵がレトロヒューチャーのような世界観で、謎や事件を調査・解決する1on1TRPG(GMレス&人数を増やすことも可能)。トレーサー(追跡捜査官:おそらくこれがプレイヤー達がコントロールする存在)を操作してロボット探偵を導いて謎を調査し、ロケ地を訪れ、登場人物と出会い、手がかりを見つけ、イベントを引き起こす。
あらかじめ答えは用意されておらず、捜査の過程で点と点を結びつけ、結論について話していく。意見がまとまったら、サイコロを振って推理を検証することになる。
あぁ、「The Hints and Hijinx System」ぽい。
この「推理が正しいかどうかは、最後のダイス判定で決める」っていうのは、結構好き。何せ好き勝手妄言できるからっ(w
◾️植林家っていう珍しいテーマ / ジャーナリングRPG
「The Final Days of Schnarb」でのあなたは、植林家。ここまで半日ほど、あなたはこの荒れた地形を歩いてきた。空気は濃く、太陽が憎たらしいほどに眩しい。片手にシャベルを持ち、肩から幼い針葉樹が詰められた袋を下げている。このジャーナリングRPGでは、植林シーズンの最後の数日間を過ごし、仕事や日々の様子を日記に記録していく。
トランププロンプト(ジョーカーも1枚利用する)とタロットの両方を利用し、ファンタジーでもSFでもない珍しい作品のようだ。
◾️キャラのレベルアップはステッカーを貼ろう!! / TRPG
「Rebels of the Outlaw Wastes」はレトロなディストピアTRPG。“友情、大声、爆発の力で未来を救え!”をテーマに、SF TRPGによくあるような細部まで数値化された細部にこだわる判定というよりは、最近多くなってきた物語主導のダイスセットを満遍なく使うプレイヤー主導の判定システム(あらゆる問題にスキルを自由な発想で利用できるとか)になっているらしい。
このTRPGの大きな魅力は、キャラのレベルアップがゲーム独自のステッカーをキャラシーに貼って表現するところ。なんというかFallOutチック?(w あれは、カードだっけ?? シール印刷は必要になってくるけど、興味深い。
◾️全年齢対応のお姫様の冒険綺譚 / TRPG
「Perils & Princesses」でのあなた達は、童話に登場するようなお姫様達。妖精女王から贈り物を受けたあなた達は、魔法の森での冒険へと出かけた。ピクシーと交渉し、ゴブリンを出し抜き、苔むした神社で月明かりの中で踊り、途中でユニコーンとピクニックを楽しんだり、時には鮮やかな剣を手ってドラゴンに立ち向かい、王国を救うかもしれない。あとは……謎めいた老婆が示す魅惑的な謎が、世界の隠された不思議へと深く誘だろう。
要するに御伽噺的な世界を冒険するTRPGなのだ。D20ロール下方成功ロールを採用した独自のルールによって、経験や年齢問わず楽しめるようになっているとのこと。
◾️惑星と惑星を静かに渡り歩いております / ジャーナリングRPG
「The Adventurer: Space Between the Stars」での、あなたは惑星冒険者。広大な宇宙を惑星から惑星へと静かに漂流することになり、惑星発見と体験したことを日記に記録していくジャーナリングRPG。
新しい惑星を発見したら、宇宙船から降りて再び足元の大地を感じよう。誰が住んでいるのだろう?彼らは何をしているのか?何が起きているのか? やがて再び空へ飛び立ち、新たな惑星を見つける時はスグにやってくる。
ベースは「The Adventurer」。この街から街へ移動するファンタジージャンルのジャーナリングRPGは、静かながら人気を獲得し続けている。このゲームのトランププロンプトは、1つの山札ではなくてスートごとに山を使って使用する。静かな旅となるか、冒険活劇になるかは……あなた次第だろう。
◾️この煉獄からの卒業(脱獄)を目指すっ!! / ジャーナリングRPG
「Labyrinth of Night」でのあなたは、私立探偵(瀕死)。あなたの魂は絶賛、煉獄に囚われている。煉獄を抜け出して病院のベッドで目を覚ますためには、このノワール調の街を抜け出す必要がある。
基幹システムはCarta SRD。トランププロンプト&敷き詰めたトランプをマップ代わりに使用するこのシステムは、このゲームのテーマにはピッタリ!
「Follow Me in the Night; a Cursed Radio」からインスピレーションを受けているというのは……何か納得(w
◾️日常をファンタジーな冒険に見立てよう! / ジャーナリングRPG
「Questing」のあなたは、冒険者。さぁ、クエストをこなそう。ストレスを与える上司をドラゴンとして倒す準備をし、買い出しという魔法クエストに出かけ、郵送する必要がある荷物を収集品として探そう。 日常を冒険に変換して、楽しく1週間を整理するジャーナリングRPG。というかソロLARPなのでは?とちょっと思ってしまうが、日常生活をゲームに変える……というこの発想は好き! 後で、ダウンロードしよう。
◾️観光名所に謎を潜ませます。さぁ、解いてみようか? / ツール系
「The Castle at Bunker Hill」は、実際のバンカーヒルアベニュー325 S.(ロサンゼルス)にある「キャッスル」として知られる有名なクイーン・アン様式の邸宅を架空の観光名所に見立て、この名所にまつわる謎や歴史上の出来事を探っていくジャーナリングRPG。というよりは、小説執筆支援ツールや世界観創造ツールとしての側面がかなり強くアピールされている。
概要文だけだと、ちょっと掴みにくいので後でダウンロードしてみるか。
近日中に音声バージョンも公開されるとのことで、もしかしたらPodPlayも視野にしているのかしら? それともただのルールの音読か??
◾️この手紙のやり取りには…… / ソロRPG
「Letters to Sandra」でのあなたは、サンドラの6人いる文通相手の1人。届く手紙を読み、サンドラに伝えたいこと(言いたくないこと)を定め、他人への手紙のプライバシーを尊重するかを決める(ハサミとマステが必要)。コミュニケーション、信頼、裏切りがテーマのソロ書簡RPG。でも、ソロ書簡RPGなのに、ちゃんと6人用のキャラデータがあるという。マルチプレイではなく、誰をキャラとして選んでも大丈夫なようになっているのは素晴らしい!
これは、実はとある企画の産物らしい。2023年の夏、6人のデザイナーに古物やヴィンテージのエフィメラが入った封筒が送りつけられた。彼らは、好きなように解釈してTRPGを完成させた。上記の作品はその1つ。年内はバンドルセットとして他の作品とセットで購入できるようだ。
■ さぁ、魔女の森を探索しましょう? そして、呪いから救おう / ソロRPG
「Witchy Woodland」での舞台は中世ファンタジーかつ、御伽噺のような魔法の森。そこは魔女であるあなたの庭。呪文やポーションなどの魔法に必要な素材を収集しつつ、不機嫌なユニコーンと仲良くなり、ニンフからささやきを盗み聞きし、迷子のプリンセスの髪を切り、杭を打ちたがりの審問官と談笑し、道中では格好いい石を拾ったり、問題を抱えた村人のために治療薬を作ろう。
でも、大事なことは……帰り道を見つけること。って迷子なのでは???
そんな三つ折りパンフ型のソロRPG。基幹システムはFariRPGの「Firelights」。
そんな可愛らしい作品の独立型エキスパンション「Witchier Woodland」がリリースされた。こちらでは、中世のようなファンタジックでかわいい魔法の森(上記)を、地獄のような恐怖から救うために森の中を探索することになる。どうやら、何者かが魔法を引き裂き、邪悪なもの(邪悪な城、血を流すカボチャ、吸血鬼にヘルハウンド……などなど)を忍び込ませて森を腐敗させている。それを振り払って休憩する合間に魔導書(日記)に記録し、暗い森の奥深くへ進もう。そんな真逆のソロRPG。ちなみに、日記を書くたびに呪いを受けるって。……え!?
基幹システムは継続してFariRPGの「Firelights」。
■ これはゲームなのか? それとも遠近法デッサン練習ブック? / ゲームブック
「A Collection of Improving Exercises」は、「Thousand Year Vampire」のデザイナーさんによる作品。ゲーム? いやいや、透視図法に関する解説とデッサン問題集ですって? いやいや、ゲームブックですよ? 絵を描く練習をせずに、ただ読み進めるだけでも良いんですよ?
マジで何だろう、これ??
今回は、こんな感じで。
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