見出し画像

【余談2】午睡キネマがジャーナリングRPGをSRDで作ってみると?【PDF配布中】

● 前置き

もう先月になってしまいましたが、米光一成さん主催のゲームつくり道場にてサラッと自分のジャーナリングRPGの作り方について話しました。そういえば実例を挙げてないなーと今になって気づいたので、ちょっとnoteに記録することにしました。今回は、その2例目

↓1例目はこちら

● 使用したSRD

「Second Guess System」はペラ1で基本メカニズムが収まるように設計されたジャーナリングRPG向けゲームシステム。

ゲーム側で設定された目標に対して、D20のダイスロールの出目を使ってプロンプト表を参照していく。プロンプトによって1つ〜2つのパラメーターが増減する。このパラメーターの増減に関しては、SRDに掲載されているサンプル・プロンプト表内で指示されているので、設定に迷う心配はない。

プロンプト表を参照した際に同じ出目の内容を参照した場合、【ねじれ】となる物語に新たな刺激を導入する。たとえば、それまで知られていなかった事や、新たな事、隠蔽されていた真実など……。

ゲーム側で設定された条件を達成したら、エンディング判定。1D6ロールに修正値を足した値がゴール値以上だったら、グッドエンディングとなる。

世界観、ゲーム側でプレイヤーに提示したい目標、20個のプロンプトがあればゲームとして成り立つので、お手軽にゲームを生み出せるのだ。


システム思想的には、このSRDがリリースされる前の代表的なジャーナリングRPG向けSRDは「Wretchd & Alone SRD」。ジョーカーを抜いたトランプ52枚すべてに個別のプロンプトを設定する必要があったため、ゲームを作るにもかなりの労力が必要となりました。
いまいち、イメージできない人はサイコロフィクション(シノビガミやインセイン)の特技表を思い出してください。アレを全部オリジナルで用意するようなものです。

そのため、D20によるプロンプト表が用意されました。それだけだとプロンプトを繰り返す頻度が高そうなので、ダイスロールで一度出した値を再度出したら特殊イベントを発生させるようにしたそうです。


● どんなゲームにしたかったか

丁度このゲームを考えていたときに「8番ライク」なるキーワードが出回りだしていたので、ループネタを作りたいと思っていました。

プロンプト表で、同じ出目を出したらループすれば良いんだよ!!

という脳筋反射的に、使用するSRDを決めました。そして、他の「Second Guess System」作品を見て、ゲーム側で設定された目標(謎)を2つ用意することにしたのです。
後は、個人的に死に戻りでループするのはやめようと思いました。こちらは、気分の問題。

CSSで組版できるオープンソース・プロジェクト「Vivliostyle」再び(w

■ どんな物語?

あなたは友達と一緒に、地下通路を歩いている。でも、何度も何度もこの日・この瞬間に引き戻されている……ループしているのだ。

友達に何かを伝えるはずだったのを覚えている。でも、その内容を忘れてしまった。

これまで、友達と何回この地下通路を歩き直しただろうか?
幸運なのは、死に戻りではないこと。痛いのは勘弁だ。

神様は、あなたの口から友達に何を伝えさせたいのか?


という、友達に伝えたかったことを考えるゲームにしました。まぁ、エンディングの状況は午睡キネマらしいシチュエーションということでお察しということで(おい)


よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。