11/18週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/ etc
ウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、多分だけど日本語化されていないものです。あしからず。
● お知らせ
今年体験会のために「Hints and Hijinx Games」というSRDを利用したジャーナリングRPG『バンジャ君の食べたかったもの』をnoteでPDF配布中です。
これで、後述のJamにエントリーしようかなぁ。ちょっと、表紙素材を見繕い直す必要があるけれど……。もしくは今から何か考えるか……うーむ。
● 今回の気になる一覧
◾️ このジャンクが……超お宝にならないかなぁ / ソロRPG
「Junk Kings」でのあなたは、ソロのサルベージャー。舞台はさまざまなスクラップが放り込まれる、荒々しくも錆びついた銀河の果て。あなたは宇宙海賊や悪徳宇宙商人を出し抜きなが、利用価値が高そうなジャンクを回収して日々を生き残ろうとするソロRPG。
遊ぶには6面体サイコロ1つと、トランプ1組が必要となる。サイコロを振り、カードを引けば、戦利品や出会いのチャンスが増えていく。あなたのエンジニアリング、交渉、資源回収のレベルも上がり、最後まで生き残り続ければタイトル通りの存在になれるだろう。
◾️ もし、このお肉に加工された豚ちゃんが、あんな子だったら? / ソロRPG
「Hog heartedly」は、自分が普段何も気にすることなく食べている豚肉のことを考える芸術系ソロRPG。
豚肉となってしまったとある豚は一体どんなキャラクターで、それを食べたことによって自分たちに与えたかもしれない影響とは何か?それを食べたことによって生活は変化したかという内面を探っていくことになる。
◾️ この森から、何か……力を感じる / ジャーナリングRPG
「FOFREST BURIAL」でのあなたは、他の探索者と同じく奇妙かつ古代の強大な力に満ちた森の中心を目指している。奥へ進めば進むほど危険も大きくなり、古代の力は増し、恐ろしい守護者が闊歩する。この森の秘密を守るために、あなたが立ち寄った村は恐ろしい契約を交わしてた。
これは、そんな危険な冒険をするジャーナリングRPG。
ゲームに必要なのは六面体サイコロ2つ。
◾️ ねぇ、僕の(私の)話を聞いてくれる? / 2人用TRPG
「Just Passing Through」では、冒険パーティーの一員として壮大な旅に出た幼なじみと、家で平凡な生活を送っていたもう一人の幼なじみが、再び一緒に過ごす様子を遊ぶフォークロアジャンルの2人用TRPG。
旧友達が用意された紅茶を口にすれば、離れていた間の溝は埋まっていく。冒険譚は壮大で、重要で、興味深く。日々の生活の話は、特別で、満足感があり、内相的なものとなる。それらが混ざり合うことで口頭伝承のような語り継がれる価値ある物語となるだろう。
必要なのはジョーカーも含めたトランプ1組と紅茶に、2人だけでのんびりと話せる空間。LARP要素もありますよーとのこと。
即興性の高いLARP要素がある場合の安全性ツールとして、以下の記事が共有されているので拝借しておく。
◾️ さて、君をどう有効活用しようか? / ジャーナリングRPG
「CURIO」でのあなたは、コレクター。しかし、切手やヴィンテージカーやおもちゃをコレクションしているわけではない。あなたが開催するディナーパーティでは主に神話や空想に登場する獣やモンスターをコレクションアイテムとして展示して自慢している。しかし、すべてを展示しているわけではなく……。
これは、あなたがどんな商品を展示したり別の利用方法で活用するかを記録するジャーナリングRPG。
ルールは3ページほどなんですが、印刷可能なレシピカードがルールに付属しているらしい。……レシピ?
◾️ 傷を負いすぎた世界は、どう回復する? / TRPG
「No Stone Unturned」でのあなた達は、あなた達が生まれる遥か昔に終末的な社会崩壊が起こった世界を生きる者達。崩壊した後に世界がどのように回復しつつあるかを探検し、あなた達の冒険によって世界がどう変容するかを見ていくGMレスTRPG。
全員で世界の大まかな設定を作った後、プレイヤーそれぞれがホワイトカード(インデックスカード)に設定を書き上げていく。ゲーム中はシャッフルして裏向きに並べることでマップとして機能させていくらしい。
キャラクターはステータス、気分、スキル、感情で構成され、冒険フェーズと休憩フェーズを繰り返して世界を探索していく(行動判定はダイスロール)。
冒険の余波を考慮し、冒険中に負った傷を癒やしたり、世界に与えた二次的被害を修復する計画を立てたり、自分がどう感じているかをじっくり悩みながら、冒険中に発見したものを活用して次の冒険へ出かけよう。
◾️ これはお互いの安息地を求める旅 / TRPG
「Shadow / Giant」でのあなた達は、ジャイアント(世界への関心がとうの昔に無くなった無愛想な大人)とシャドウ(魔法の能力を持ち、今はジャイアントに頼っている子供)となり、長い日々、寒い夜......涙、恐怖、戦い......を通して......あなた達の安息地を探し求める旅に出る非対称ルールの2人用TRPG。
ジャイアントもシャドウも、それぞれ異なるルールや世界との関わり方を持っている。それでも、2人は協力して物語を語るために協力し、シーンの語り手を交代していく。あなた達が彼らの物語を語り続けたいと思う限り、このゲームは続くでしょう。
基幹システムパンディオンゲームズ社の『Badger + Coyote SRD』。非対称ルールの2人用TRPGといえば、かなり知名度の高いシステムもSRDになったか。
「Allucinalia」でのあなたは、夢の中を探索している。夢は常に変化し続け、奇妙な出来事や理不尽な出来事が容易に襲いかかってくる。もしくは、快適かもしれない。夢の中では行動できても、夢自体を再構築することはできない。また、自分の期待通りに進むとは限らない。そんな探索を記録していくジャーナリングRPG。
夢の世界はトランプデッキによって形成され、夢の世界へ導いていく。各カードには、夢がどのように変化する可能性があるかについての2つの選択肢が用意されている。
悪夢を除外する、親切なオプション付き。
◾️ 神様方、今年も季節を巡らせるお許しをくださいませ / ジャーナリングRPG
「WHITE WITCHMAS」でのあなたは、魔女。今の季節は冬で、冬至が訪れて夜が長く、太陽は緋色に輝いていく。動物の皮を身に纏った神々が白い風景を彷徨い歩いたりしている。
あなたは、季節が巡る儀式の意味も込められている旅に出ることなり、それを地図や日記に記録するジャーナリングRPG。
この旅では意味のある場所を訪れ、自分の力の境界線を印(祝福された素材でハンドメイドした印)を付け、地図を描きながら散策していく。小さな神々にであったら、ルーンを唱え、長い寒い冬のために採取して保存しておきたいハーブやその他の自然の素材も探す助けを得よう。それらは神々や守護霊の同意を得て採取する必要がある。
概要を読む限りLARP要素(現実を物語に置き換えて散策し、小物をクラフトする)がありそうだが、普通にマップメイクするタイプ。実際に散策しても良いらしい。
このルールが基本ルールで、他の春、夏、秋が順序リリースされるらしい。
◾️ 一年に一度現れるランプフェスを楽しもう / ソロRPG
「Lamplighter's Festival」でのあなたは、これから開催されるお祭り……ランプフェスティバルを楽しみにしている。あなた達が普段意図的に空けているスペースに、フェスのときだけランプは現れる。
このランプは何を意味し、どんな歴史があるのか? あなたはこのフェスだけに現れるランプをみながら、ランプの目的を毎年、季節ごと、日食ごとにしっかりと織り込んでいく。これは、そんなフェスのマップを制作するソロRPG(マルチ可能)
遊ぶには、大きめの紙とダイスセット(d4、d6、d8、2d10、d12、d20)が必要。
◾️ 10月はインクトーバー、11月は…… / その他
11月は2020年の世界的なパンデミックの最中に誕生した、「Solovember」というイベントがある。これは、ソロRPG(ジャーナリングRPGやLARPなど、1人プレイが推奨されているアナログゲーム)を遊んだり、制作したり、共有・オンラインで語り合うことを目的としている。
今年は、Jamという形式でソロor2人用TTRPG目録Webサイト「Tiny Table Index」が主催している。商業TTRPG(D&Dなど)をソロプレイ可能にする追加サプリメントや、18禁のエチエチなジャーナリングRPGなども認められているが、イラストを含めてAIの助けを借りた作品は参加不可となっている。
今回は、こんな感じ。