【レポート】テレビノーク#5
月に一度のおしゃべり配信「テレビノーク」。2022年ラスト配信は12月23日にお届けいたしました。
今回のアーカイブはこちらからご覧いただけます👇
12月はこの一年の振り返り回です。
年末に2時間も配信する？と言いながらも2時間半ほどがっつり話した#5。ゆるゆる話は今年もきっと変わらない気がします。
今更ですが、数回前からテレビノークのレポートは宮城居残り勢のnook佐竹が書いております。謎目線ですがあしからず〜。
NOOK、リトアニア部門できました
ウクライナ侵攻や世界各地で頻発した災害など、大変な出来事だらけだった2022年。
みなさんの2022年はどのような1年だったでしょうか。
NOOKはというと、仙台拠点を卒業し、東京での「カロクリサイクル」の活動が本格化。メンバーも各地へ移住して新天地での生活がはじまったため、瀬尾さんは東京へ物書きに 小森さんは新潟へ撮影に……という桃太郎の出だしみたいな2022年でした。中でも、カロク採訪で一緒に歩いていた磯崎さんがリトアニアにお引越ししたのが今期最大の飛距離。
ということで、番組冒頭はリトアニアの磯崎さんに繋ぎました。
リトアニア生活1ヶ月目の磯崎さん。とりあえず元気そうでよかった！
磯崎さんとのZOOMでは、そもそもリトアニアってどんなところ？なんでリトアニアに行きたかったの？などなど、土地の歴史背景を拾いながらのおしゃべり。
キーワードは「singing revolution」。長らく他国の占領下にあったバルト三国の、独立の過程にあった音楽によるデモです。独立から約30年ほどが経過した今、リトアニアの若者たちにsinging revolutionの話題を振ってみて返ってきたリアクションについての話も、リアルな体感という感じがします。
磯崎さんは「こいそちゃん」としてリトアニア生活の記録をyoutube配信中。チャンネル登録して滞在を見守っていただけたら心強いです！👇
李青さんも登場！
本題に入りまして、カロクリサイクルの約9ヶ月を振り返り。ここからはプログラムオフィサーの李青さんも加わり、今年の活動をまとめた図を見ながら3人でおしゃべりしました。
まずは東京を歩いて知っていこう、とスタートした「カロク採訪記」👇
カロク採訪の感想共有や、知り合った人の話をもうちょっと聞いてみたい！と配信しているこの「テレビノーク」。
そして、先月からはじめた、土地と土地とつなげての横断的な対話の試み「カロク・リーディング・クラブ」。東京会場の八木さん、岡山会場の小森さんによるボリューミーなレポートがそれぞれ更新されています。ぜひチェックお願いします👇
こうしていくつかの方法を用いながらも、災禍の記録を活用して記録されたものの声を拾うこと、それらの声に触れてつくられている営みや表現もまなざしていきたいな、と一貫していたカロクリサイクル一年目の活動だったかと思います。
noteの記事を見返していても、とても濃い。
今日はフリートークで瀬尾さんと大地くんから震災の時間軸が出たり、磯崎さんからはリトアニアの独立約30年ほどとキーワードで出たりしましたが、李青さんからも「2022年のカロクの活動の中で“2023年は関東大震災から100年の年”を本当によく聞いたよね」というコメントがありました。
震災10年を迎えた年は、節目と呼ぶことに抵抗がある、終わりにしようとしてない？という意見も出ていたなと記憶してますが、出来事に近い生活をしていたり日々考えてる人たちは、「○年目はこういうことがあったよね。そろそろこういう時期だよね」と活動や変遷を整理・考察する側面で節目や時間を巧に使っている印象があります。時間軸をひとつの視点として意識的に持ちながら、他の土地で起きてる出来事や歩みと自分たちとを横断的に見ていたりもする。
まだまだコロナ禍でもあるし、戦争や災害でどんどん足元が変わっていくような現在地だし、誰かが引き受ける出来事自体がこれからもどんどん増えていくけれど、どこかの土地で培われてきた声や記録たちにちょっと触れてみると、ちがう見方をもたらしてくれる。それはひとつの出来事を重く抱えすぎて苦しくなっていくよりも風通しが良いことかも……と思ったりしました。
取り組めてない課題はネットワークづくりなのですが、それも知り合ったみなさんと場を作って一緒に表現する過程で繋がりができるといいよね、という話題が出ました。それぞれの地域の「カロク採訪記」を書いてもらったり、テレビノークのレポートも感想的に、ご視聴くださった方に書いていただけたら嬉しいです！
次回予告と展覧会の告知お知らせ
次回のテレビノーク#6は1月23日（月）20時から。
ゲストにNHKエンタープライズ・ディレクターの大島隆之さんをお招きします。次回もどうぞよろしくお願いします。
土地に赴き、震災被災地に暮らす人々や戦争で亡くなった特攻隊員のご遺族に出会い、膨大な証言の聞き取りを重ねておられる大島さん。著書もございますが、戦争証言から番組が見れるようです👇
ちなみに今回はもう一つ告知があります。
開催直前になってしまいましたが、1月にNOOKで展覧会を開催予定です！
展覧会名は「語らいの記録 2011-2022」。
この10年あまりの間に東北／東京でNOOKが実践してきた記録と表現の手法をご紹介いたします。
詳細はこちら👇
会場：3331 Arts Chiyoda ROOM302
会期：1/21（土）-2/5（日）
時間：平日（木・金のみ）／16時-20時
土日／11時-18時
会期中は10年目の手記をよむ関連イベントも予定しております。
イベントはご参加申し込み絶賛募集中です。
3月末で閉館となる3331 Arts Chiyoda。震災後に東北と東京をつなげる拠点として長く機能してきた場所で、これまでの歩みを振り返りの場を展覧会の形で開くことができるのを嬉しく思います。
そしてそして、大地くんがフリートークで話していた『父の死と夜ノ森』@STスポット、日によってまだチケットも残っております！
こちらもよろしくお願いします👇
1月から盛りだくさんとなりました。
みなさんにとって2023年が良い一年となりますよう！
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レポート：佐竹真紀子（美術作家）
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