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ちょっと面白かった人種の違いによる経験〈米国トンデモ生活20〉

ステレオタイプって強力だよな〜。だって自分が抱くイメージを正当化するために、目の前に見えている事実を頭の中で変えて物事を見ちゃうんだから!

面白かったのが義父がアメリカから日本に来た時に、娘用に浴衣を買いたがった。サイズがあるので身長を聞いたら、私と同じくらいと言われた。
私は170cmある。その時娘さんはまだ14歳で、ずいぶんデカい14歳だなとビックリした。
翌年私がアメリカに行き、初めてその娘さんに会ったんだけど、実際の身長は150cmくらいしかなかった。
浴衣の時、同じくらいの身長と聞いてたけど…と義父に言ったら「君はアジア人だからどうしても小さいという考えがあって、なんかそんな大きいはずがないって目で見ちゃうんだよな〜」とこれまた随分率直な事を言われた。
にしてもそんな事ある!?170cmが150cmだぞ?もう違う人見えちゃってるじゃん。

そしてイギリスに留学していた時にもすごく面白い体験をした。これは相手も悪気があったわけではなく自分も笑ってしまったんだけど、ある日メイクをしていた時のこと。
イタリア人の友達が隣にイスを持ってきて座り出したので、どうしたか尋ねると「アイシャドウ塗るところ見たい。ロクデナシ子の目はこうでしょ?(つり目ポーズ)あまりにも自分と目の形が違うからどうやってメイクするのか気になる」と本気モードで言われた。ちなみに私はゴリゴリ一重、劣化版ムーランみたいな顔をしている。
けど白人でも目が細い人はいる。例えば歌手のテイラースウィフト。彼女の目なんかほとんどの日本人より細いと思う。でももしこのイタリア人の友達の隣で化粧をしてたのがテイラースウィフトだったら、彼女は目を釣り上げるジェスチャーはしなかったと思う。
(彼女はとっても良い人で中国にも留学に行っているので、決してアジア人差別しているわけではないぜ!)

また違う日にその子から「ロクデナシ子ってエクステつけてるの?」と聞かれた。私は日本人の中でも多毛剛毛なので、彼女の毛量の少ない細い髪と比べると4倍くらいのボリュームだったと思う。
地毛だよというとびっくりして触っていいか聞かれた。触った彼女は「こんな髪の毛見たことない!自分の国の女の子はみんなボリューム出すのに必死なのに」と言っていて、なんか笑ってしまった。人種の違いって面白いな〜。

外国で自分が日本人だというと、「日本はリスペクトの国・日本人は礼儀正しい・アニメ好きだよ」と割とポジティブなことを言ってくれる。
でも自分でいくら「私は韓国人でも中国人でもない。日本人だ」と思っていたとしても、自らそれをアピールしない限り周りからすればただのアジア人の1人。
アジア人というと、背が低い・細い・数学が得意・医者や弁護士を目指す・それか清掃員・目が小さい・米、というイメージが付いている。あとアジア人女性は運転が下手ってよくネタにされているので、私もクラクション鳴らされたら「仕方がないじゃん、アジア人女性だぞこっちは」と心の中で逆ギレしてます。
またアメリカでは永住権目当てでアメリカ人男性と結婚してると思われることも普通にありやす。

何度も言う。永住権目当てだったらアメリカ選んでねぇえええ!!!

にしてもやっぱりそれぞれの人種で付いてくるイメージってあるよな〜。偏見は良くないってみんな分かってはいても、無意識に相手をジャッジしてるはず。自分だってしてる。人種・性別関係なくやっぱしてる。人間ってそんなもんだよな〜。

というのが今日のボヤきでした。
そういえば先日、人種に関する興味深い投稿をネットで見たので、それに関して今度何か書こうと思う。


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