なんで刑務所経験者がこんなにポンポンいるのか〈米国トンデモ生活21〉
日本で過ごした26年間、家族が刑務所にいるとか自分逮捕されたことありますって人と出会ったことは一度もない。これは珍しいのか…?
日本ではタトゥー業界って、悪いイメージしかないと思うんです。自分も業界に入る前は「ヤクザ…?」みたいなイメージ持っていたし、実際そんなことはないにしてもやっぱり性格に難がある人が多いと思う(どうしよう、自分もその1人だったりして…コワイコワイ)。
だけど周りで刑務所入ってました、なんて人は従業員でもお客さんでも会ったことはない。
それがアメリカではタトゥー関係なく当たり前のようにいるから、だんだんそんな経験のない自分や自分の周りが逆に珍しいのかと思えてくる。
とあるお客さんはクスリ関係で2年ほど刑務所に入っていたらしく、その時に電動歯ブラシと絵の具を使って他の受刑者に彫ってもらったタトゥーを今カバーアップしているところ。
そういうお客さんは本当に多いし「今日母親が出所する」とか、施術中に刑務所にいる家族や知人から電話がかかってくることも全然ある(〇〇更生施設です。出る場合は1を、拒否する場合は3をってやつ)。
一緒に働いているピアッサーの女性もクスリで刑務所に入っていた(ちなみに彼女、今は看護助手として病院でも働いている)。
オーナーなんか、他のタトゥースタジオのオーナーを車で轢き殺そうとしてしばらく刑務所に入っていたらしい(これはニュースになって当時の様子がYouTubeに残っている)。
自分のスタジオがおかしいのか?
とも思ったけど、周りの話を聞いてると特にクスリ・DV・窃盗で捕まったことがあるという人はごまんといる。しかも結構皆んな普通の仕事に就いている。
重かろうが軽かろうがなんでこんなに皆んな罪をポンポン犯すのかも謎だけど、1番理解し難いのがみんなカジュアルにその話をすること。最初は「恥ずかしいって気持ちはないのかな…」って感じだったけど、この人たちにとってはもはや当たり前のことだから何も感じないんだな、と気付いた。
こういう時に日本が恋しくなる。なんというか、文化の違いといえばそうだけど、民度が…低く…感じて…しまう。
もちろんタトゥースタジオだからこういう分類の人に出会い易いっていうのは1億%あるんだけど、そんなみんな簡単に犯罪に手出すって謎なんだよな〜。だって日本ではそんなことなかったゾ。
そこで改めて、アメリカ人は自分の言動が生み出す結果っていうのを考えずに行動する人の割合が圧倒的に多いんだなって思った。
そういう環境で生まれ育ってるから悪いことだと思ってないとか、経済状況の悪化や人間関係等のストレス+怒りのコントロールが出来ない人が多いってのもあると思う(お願いだからアンガーマネジメントの講習受けてもらえません?って人多過ぎ)。
にしても、そもそもの "考えること" が出来ない人があんまりにも多い。
いや普通に考えたら分かるでしょって、この私でも分かるのにって、もう呆れを通り越して「なぜ逆に考えられないのか」が不思議で研究したくなるくらい。
もちろん地域によっても違うだろうし、私がきちんとした会社で働いていたらまた全然違ったんだと思う。ここに居続けたら、自分自身の数少ない良さまでもが潰れていく気がしてたまに怖くなる。ただでさえ元々良い人指数3/10くらいなのに、これじゃマイナスになっちまうよ。
だから引っ越したいな。なんなら日本帰国したいな。
な〜んて思った今日でした。