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シークエンスの考え方

クライミングで1つのルート、課題をいくつかに分割する考え方は一般的だと思いますが、結構言葉があると思っています。
ムーブ、パート、セクション、シークエンス‥。単なる言葉遊びかなー、なんて思っていたのですが、リードクライマーは「シークエンス」という言葉を使う人が多い気がします。
そのあたりで気づきがあったので記録します。

シークエンスの意味

シークエンス(sequence)、シークエンシング(sequencing)は、一般には「連続」「順序」という意味を持つ。シークェンスシーケンスとも。
(Wikipedia参照)

言葉通りなのですが”連続”というのがとても大事です。
「登り切れたときは、連続してるでしょ」と思う方もいるかもしれません。でも1手1手が単発で区切っているような登りをする人も多くいます。

安定したポジション(効かせているタイミング)を「点」として、ルートの中には点がいくつか存在します。大体の場合、点を区切りとしてバラシを作っていくことが多いと思います。
その点同士を繋げていくわけですが、感覚的には直線的に繋げると個別のムーブとなり、曲線的に繋げると一連のシークエンスとなります。力の方向や、重心位置など、滑らかに繋げると「スルスル」と流れるように登れます。直前ムーブの勢いも使っているので、筋力的な要求も多少減ります。
「自動化」と混同しそうになりますが、個人的には別物だと考えています。ムーブに慣れて無意識的にこなせるのが自動化ですが、シークエンス化はムーブの組み立て自体の話だと捉えています。ムーブよりも大きく動きを捉えた時のことで、ムーブを分解してみると先行動作や予備動作が含まれているような‥

まとめ

かなり感覚的な話になってしまいましたが、自分の中では結構ハッキリとした気づきとして残っています。(こういう気づきが多いので投稿頻度が下がっている感じですね‥言語化難しいです)

流れるように、シークエンスとしてルートを登っていきます。
ちなみに手数のすくないボルダー課題だと、難しさが凝縮されているため上記の実践が難しい場面が多いです。(そもそも「点」がない。もしくは「点」が許容するポジション範囲が極端に狭いことがあるから)
保持力は点の範囲を広げるため、そして点と点の間の繋げ方の自由度を増すためにつけるものという認識です。
つまり、ポジションがピッタリハマるのであれば、保持力が最低限しかなくてもシークエンスの組み立てができれば繋がるのです。
逆に「点が作れない」、「ポジションがキマらない×保持力に余裕がない」ルートは時期尚早なのかもしれません。

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