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難しいことは、まず絵本でもって
大人が絵本?
お家に絵本ありますか?子どもがいなければおそらくありませんよね。通勤に通学、ポイ活にSNSのチェックだって欠かかせないですからね。毎日、忙しくって絵本なんて読もうとも思いませんよね。絵本は基本的に小さい子が読むものですし、大人が絵本を読むなんて、、ねぇ。普段、読める本なんて漫画か、美容室に置いてあるファッション雑誌くらいなんて人も多いと思います。本を読める人は、時間に余裕のある人、そもそも本を読むのが大っ嫌い、、、。そういった方もたくさんいらっしゃいますよね。
話は変わるのですが、中学校の歴史の授業で「産業革命」っていうのを習ったの覚えてますか?イギリスで起こったその革命を契機に世界がテクノロジーや科学の時代へと大きくシフトした、、。確かそんな内容だったと思います。ワットによる蒸気機関の改良、アークライトが紡績機を発明とか、、、。
当時は、蒸気機関に紡績機?一体、何の話をしているのやら。難しそうだから、深掘りはしない。別に受験にでるわけでもないし。わからないことは自然と素通りして。そんな感じだった方も多いのではないでしょうか?僕もそんな感じでした。
児童書のコーナーへ
最近、近所の図書館の児童書コーナーで『走れ!!機関車』という絵本をみつけました。原著は、2013年に『LOCOMOTIVE』という題で、アメリカにて発売されたようでした。題はロコモーティブと発音するようです。機関車という意味らしいです。
その『走れ!!機関車』は、アメリカの初期の蒸気機関車を描いた絵本でした。広い北アメリカの大地を、まだ馬車以外に横断する手段がなかった十九世紀中ごろのお話です。当時は、アメリカ合衆国の東側から西側へと旅することが非常に難しい時代だったそうで、当時の輸送手段は、おもに馬車と汽船でした。
当時、船でアメリカの東側から西側へと行こうとすると、南アメリカの最南端にあるホーン岬を回っていくか、中央アメリカまで渡航し、そこからパナマの地峡を歩いて渡る方法しかなかったといいます。それらの方法で行った場合、最低でも六ヶ月かかりました。そのような状況を打開するために考えられたのが、蒸気機関車による大陸横断でした。
北アメリカの大陸横断のロッキー山脈越えのルートは、距離にして2400km。ネブラスカという州のオマハとう街からカリフォルニア州の海岸沿いにあるサクラメントという街までの険しい道のりを越えなければなりませんでした。
やかんに車輪をつける
その絵本(『走れ!!機関車』)によれば、ロッキー山脈越えのルートの鉄道の敷設は困難を極めたそうです。敷設には中国人労働者も投入されました。5年に及んだ建設の過程では死人も出たと言います。そうして大陸横断鉄道の山越えの難所が建設されていきました。
絵本の中でも特に機関車が大峡谷(キャニオン)を進んでいく描写は心躍りました。月夜の美しい荒野のなかを機関車が進む様子も、山脈の暗い炭鉱の中を進む姿も素晴らしいものでした。
絵本の背表紙には、1869年に完成した大陸横断鉄道の線路図がのっていました。ロッキー山脈の断面図や、当時の乗換案内まで詳しく描かれていました。さらに裏表紙の背には、蒸気機関車の最前部にあたる蒸気機関の内部構造が、微細に描写してあったのです。これがかつてわからなかった蒸気機関というものなのだなとようやく理解できました。
僕は、そこから蒸気機関の本を幾つかみつけて読みました。まだよくわかりませんが、蒸気のでる「やかん」を横にして、それに車輪をつけて走らせるみたいな感じで今は理解しています。いや、これでもホント上出来なんですよwww。
難かしいことは、まず絵本でもって
学校の授業で素通りしたことっていくつあったでしょうか?難しそうだから、深掘りはしない。別に受験にでるわけでもないし。そんなことがもしかしたら私たちの身の回りには、とても多いのではないのかと思いました。難かしいことは、まず絵本でもって。試してみてはいかがでしょうか?
今回は以上になります。また別の文章でお会いできれば幸いです。