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【古性のち 自分史】#8 オンラインゲームとの出会い
王子様が学校を去って、わたしは2年生から最上級生にあがり、先輩たちが消え、少しだけのびのびと過ごし出す同級生たちを横目に、とりあえず世界から、わたしが今ここにいる理由が綺麗さっぱり消えた。
今考えると相当に大袈裟な事なのだけれど、当時のわたしには本当に、何もなかったのだ。まるで真っ暗闇にひとりポツリと置いてかれてしまったような強烈な心細さ。目に映るものがすべて、灰色に見えるような気持ち。頭の中では永遠にあの日の卒業式がループし、その度に泣いてしまう春休みを過ごし、だけれど何故泣いているのか途中で分からなくなってしまった頃、学校が始まったものだから、何だかもう本当に、空っぽだった。
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