僕にとって、でんぱ組.incってなんだったんだろう

まえがき

早いもので、でんぱ組.incのエンディングから1週間以上が過ぎた。
Xやメンバーの配信などででんぱ組のことが語られているところでも見ない限り、不思議とでんぱ組のことを思い出すことはほとんど無い。

僕はでんぱ組に救われたという思いや経験は無い。W.W.Dだったり、メンバーの過去などに共感する部分もあまり無い。
でも1月5日に、サクぱれのアウトロが流れる中、僕はメンバーに向かって必死に「ありがとうー!!!」と叫んでいた。なんで???
お金払ってる側だからむしろこちらが感謝されるべきなんだけど(クズすぎる。。)

昨日娘を寝かしつけしてる時に「パパ悲しい顔してる」と10回くらい連呼された。明かり消えてるから顔見えないのに。でも、子供って謎の観察力がある。そろそろ向き合うべき時なのかもしれない。
自分にとってでんぱ組.incってなんだったんだろうか。心の整理のためにも文章にまとめてみようと思う。

本題に入る前に自戒

僕は2022年からでんぱ組にハマった。そこから参加したでんぱ組関連の現場は全部で23個。そのうちエンディング発表前に行ったのはたったの4つ。。
そういうとこだぞと思う。ライブとかイベントのスケジュールもほとんど把握してなかった。結局、虫が良いだけだよ俺は。

W.W.D ENDINGに「共に命を焦がした日々を」という歌詞がある。この歌詞が呪いのように刺さった。
歴や現場数が全てでは無い。でも、あくまで個人的な意見だけど、この歌詞はエンディング発表前から熱心に応援していた人たちのためにあって欲しいと思う。

僕には、共に命を焦がしたと胸を張って言えるくらい、やり切ったという実感は無い。
いや、ただのオタ活。やり切るとか何?そんな崇高なものじゃない。
とは思いつつも、あくまで自分の実感の話。

自分はでんぱ組に出会うのが遅過ぎた。それを悔しいと思う。
でも、もしもっと前にハマっていたとして、どのくらい現場に行っただろうか。遠征はしてないと思う。同じCDを何枚も積んだりとかもしないと思う。それに、昔に出会ってたらえいちゃんを推してたと思うから、たぶん2021年でオタクやめてたと思う。

そもそも僕は、2022年にはでんぱ組を好きになってたんだから応援する機会はたくさんあった。なのにほとんど行かなかった。好きなのに。

エンディング発表があったから、もう会えなくなってしまうから、そこから現場に行くようになった。嫁に育児放棄と罵られながら、物販にも何時間も並んだ。
自分は、「エンディング」という条件が付かなきゃ動かなかった側の人間。

昔からずっと応援してる人たちや、ずっと現場に通ってる人たちの熱量はやっぱすごい。いや別に、ただ僕より長くオタクしてるってだけだから尊敬の気持ちとかは一切無いんだけど。すごい。

本当に尊敬の気持ちはマジで1ミリもないけど、ここまでコンテンツを存続させてくれたことへの感謝の気持ちはある。

オタ活に義務なんてない。
ただ僕は、好きなコンテンツが1日でも長く続くよう、応援することができなかった側の人間である、という自戒。

僕にとってでんぱ組.incとはなんだったのか


でんぱ組.inc、ここが私のAnother Sky

いや違うか

でんぱ組は僕にとって、少なくとも現段階では、漫画・アニメ・ゲーム・テレビ・映画・小説・バンド・アイドル等のエンタメの中で、一番夢中になったコンテンツだ。

今後、でんぱ組ほど夢中になれるアイドルグループはいないだろう、、、なんてテキトーなことは言えない。世界には山ほど素敵なコンテンツがあるし、今後も新しいものがどんどん出てくる。

ただ、でんぱ組のことをディグりまくった日々、そしてエンディング間近の現場に通った日々は僕の人生において特別な思い出になる気がする。

でんぱ組のライブはメンバーもオタク達も最高だった。FDやキラチュンの「あーやね!」コールのデカさにはいつも笑ってた。うるせえwww最高www
オタク達との交流も本当に面白かった。好きなものについて、同じ熱量で語り合えるのは素敵なことだ。ポッと出の僕なんかと仲良くしてくれた方々、ありがとう。

そうだ、もうでんぱ組のライブを見ることはできないのだ。これを思い出すと心臓がギュッとなる。グエッってなる。
でんぱ組のライブ、あの空間は特別だった。
大好きな人が歌い踊っている姿を直接この目で見る。大好きな曲を大音量で聴く。フルグラ半被を着てペンライトを振る。大好きな奴らと普段出さない大声を出す。そんで、アチィ〜!ってなる。
でんぱ組.incのライブはマジで非日常の塊だった。自分に嫁子供いるのに「みりんちゃん大好きぃ〜!!」って叫ぶの冷静に考えてヤバい

もう、ライブ見れないのかあぁぁ…ウワアァアアアァアアアァアアアア

僕が行った数少ない現場の中でも、エンディングツアーの仙台公演は最高だった。あのライブの熱気は忘れたくない。

そして1月5日のライブはね、もう入場してステージ見ただけで涙出てきちゃった。
そんで、ギラメタ、破to、でんぱれ、Dear Stageへようこそ、エンディングツアーで何度も聞いた曲たち。もう二度と聞けないの〜?って想いと、ツアーの日々のことも思い出してボロボロ泣いた。
そのあと、愛が地球救うんさで自分の真横をメンバーが走り抜けていって
「ワァ」ってなった。

それ以降のことは実はほとんど覚えてない。みりんちゃんがオレンジリウムで泣いて歌えなかったところは鮮明に覚えてるけど。
そして、気づいたらサクぱれでメンバーがトロッコで去っていって、僕は必死で「ありがとうー!」と叫んでいた。

ありがとうの理由は、、よくわからん。
「僕らがこんなに夢中になれるくらい、でんぱ組に人生をかけてくれてありがとう」って感じ…?うーん。
でんぱ組に救われたという気持ちはないけど、夢中になってオタクした日々は楽しかった。
「人生に彩りを与えてくれてありがとう」って感じかも。たぶんこれだ。

そうだ。でんぱ組.incは僕にとって、人生に彩りを与えてくれた存在だった。
めっちゃありきたり!でもしっくりきた。
でんぱ組ありがとう!16年の活動お疲れ様!これからもたまに曲聞いたりして思い出すよ!楽しかったよ!
そんじゃ、バイバイさよ〜なら〜


ってそんなこと言いたいんじゃねえんだよおおおおおおおおお!!!
エンディングはやっぱ認めたくないよおおおおおおおおおおお!!!
でんぱ組.inc大好きだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

でんぱ組の曲が好きでした。メロディも、アレンジも、歌詞も。高すぎるキーや複雑な歌割り。歌詞が聞き取れないところも。たまに耳を壊しにきてるMIXも。でんでんぱっしょんの音源のせいで耳悪くなったよたぶん。
でんぱ組のライブパフォーマンスが好きでした。変な振り付け。かっこいい振り付け。コロコロ変わる表情。可愛い、かっこいい、面白い、熱い。
でんぱ組の衣装が好きでした。ファッションのことはよくわからないけどイケてると思った。斬新だったし、かわいかった。
でんぱ組のMVが好きでした。ヘンテコ、かわいい、かっこいい、エモい。セルフパロディもたくさんあって、ファンを楽しませる仕掛けがあるところも。
でんぱ組のメンバー全員好きでした。みんなキャラもビジュも声も個性が立ってて、アニメみたいで。そして、みんながでんぱ組のことを好きだってことがビシビシ伝わってきて。みんな大好き。
そして何より、でんぱ組のストーリーが大好きでした。嘘臭さのないストーリー。カッコ悪いところか、可愛くないところも含めて見せてくれるところ。マイナスからのスタートから痛快に駆け上がって行くところ。紆余曲折ありながらも全力で走り続けたところ。めちゃくちゃかっこいい最終回で終わらせてくれたところ。最高のストーリーだったよ。

そりゃあさあ、よくわかんないけどエンタメの新陳代謝?とか、メンバー・スタッフ・オタク達のライフステージの変化とか、コロナとか、他にも僕が知らない色々なことがあったんだろうけど、やっぱり寂しいよ。

1月5日のライブ後にアップされてた、メンバーの晴れやかな表情を見て、心から卒業おめでとう!と思ったよ。
メンバーに対して、でんぱ組もっと続けてくれぇという気持ちは無い。
こんなに綺麗に終わるんだって感動した。

終わりがあることの美しさはある。エンディングが決まったことで、感じたこととか、見られた景色ってのもたくさんある。

たださあ、でんぱ組ロスってのではなくて、なんかでんぱ組.incが終わっちゃったことに対する悔しさ?みたいなのもあるんだよねええ。
だからエンディング直後に、こんなクソ野暮お気持ち表明をしちゃったってワケ

本当に、僕はこんなスピードで一つのものにのめりこんだ経験は今まで無かったんだよ。すごいコンテンツなんだよ、でんぱ組.incは。

そして、少し前の僕みたいに、でんぱ組のことをまだ知らないだけで、一度知ってしまえば好きになる潜在的なファンってまだ世界中にたくさんいると思うんだよ。そいつらにまだ届いてないのが本当に悔しい。でんぱ組は出自を考えれば驚くほど売れたグループだと思うけど、それでもまだ正当な評価を受けてないんじゃないかと思う。

なんか確信めいたものがあるんだけど、2030年とかそのあたりででんぱ組が海外を中心に爆発的に再評価される時が来る気がしてる。

巷では、「でんぱ組めっちゃいいじゃん、当時知っていればなぁ」とか「一度ライブ見に行きたかったなあ」とか、「名前だけは知ってたけど、こんなに良いなんて。。」とかそんな声が溢れかえったりしてね。

その時になったらさ、そいつらに向けて「お前らザマアwwwwwwww俺は伝説になる瞬間に立ち会ったぜ??wwwwwww」とマウントとってやるんですわ。そしたら、たぶん僕は成仏できると思う。

そんな日が来るまで、僕はでんぱ組のオタクを続けるよ。なんて、軽率なことはやっぱ言えない。たぶんこの先でんぱ組のことを思い出すことはどんどん少なくなっていく。
でも、たまに曲聞いたり映像見たりして泣いたり笑ったりして、あとはオタク達とたまに会って昔を懐かしんだりして。これからの人生にもどこかにでんぱ組がいたらいいなと思う。

もし、でんぱ組が爆発的に再評価される日が来たら、いや別にそんな再評価とかなくてもさ、またメンバーの誰かがやりたくなったりしたらさ、
別にメンバーが変わってても構わないからさ、またでんぱ組を再始動してくださいよ。その時はまたオタク達と一緒にライブを見たいねえ。子供とも一緒にライブに行っちゃったりして!いいわねえ。。

なーんて取り留めのないことを書いてたらだいぶスッキリしてきた。
僕にとってのでんぱ組とは? 何言ってんだお前。そんなのただのアイドルだよ。僕が大好きなアイドル。それだけ!かっこいい言葉とか綺麗な言葉でまとめる必要なし!!

エンディングだからってことを理由にして、0歳と2歳の子育て中なのに家を空けまくってしまった。嫁さんの好感度は下がるところまで下がった…うおおおお、、マイナスからのスタートなめんな!!

しばらく、僕に外を自由に出歩ける権利は無い。
仕事と子育てと嫁さんの好感度上げに専念するよ。
みりんちゃんがギター始めたのを見て、自分のギターのモチベも上がってきたから、ギターも頑張ろう。

楽しんで生きていくぜー!!こっちはまだちっとも余生じゃないけど!!


ほぼ書き終わったところで、とんでもないものが投下された。
この人が僕にでんぱ組ロスを感じさせてくれない主要因だ。

俺たちのオタ活はまだまだ続きそうだぜ!!


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